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聖女の守護者(お兄ちゃん)  作者: 山石 土成
49/52

第49話 dragon cherry blossom 始動編

お待たせしました。









イヤ、私だって罪悪感は半端無いのよ?

こんな小さな身体でスケルトンを相手に

引っ掻き廻して、最後はリッチとの戦い

生き残って、帰ってきた所で私の呼び出し

って、確かに鬼よね?私って。


でも、私は鬼になるわ!


「少年、こっちだ。さぁ!入れっ!」

私は魔方陣を起動させて、私の特別な

部屋へ案内する。

仔犬ちゃんはどうやら、とまどっている

みたいだ、そりゃそうか!

まだ、ちゃんと自己紹介すらしていない

ものね。

あっ!御両親から知らない人に付いて

行っちゃダメ!って教育されているの

かしら?

そんなモノはこの部屋で済ますわ!

私は、仔犬ちゃんの首根っこを掴み

「モタつく男は嫌われるわよ?」

そう告げて、部屋に放り込んだ。


どうよ!この自慢の部屋へようこそ

貴方が、初めてのゲストよ?

喜びさない、脳内であのテーマが流れて

いるでしょう?

そうよ!ここは「龍子の部屋」なのよ!

地味に被っているのがポイントよね?



お姉さんに首根っこを掴まれ、有無も

謂わさずに連れ込まれた部屋は、アレだ。

『徹〇の部屋』のセットその物だ。

俺の頭の中で、あのスキャットが絶賛

エンドレスリピート中だ。


俺は、お姉さんの顔を見上げるも

「まずはソコに座れ、話はそれからだ」

指定された場所は、例のゲストが座る

ソファなのだが、俺は自分の身形を見て

「お姉さん、ソファが汚れちゃうよ?」

「細かい事は気にしなくても良いの!」

お姉さんは、左手の人差し指をクルクル

回して、魔方陣を3つ描く。

もちろん、無詠唱だ。


3つの魔方陣が俺の身体を包む、暖かく

優しい魔力に身を委ねると、身体か軽く

なっていくのが解る、疲労回復効果?

「服と身体の洗浄、次いでに疲労回復も

付けておいたわ」

「あっ!有り難うございます」

ペコリとお辞儀をする。

うん!御礼は大事だよね?

「さて、本題に入る前にイワヲちゃん!

お茶を2つお願い!」

このお姉さんのペースで話が進むなぁ

別に構わないけど。


お茶を運んで来たのは岩で出来たゴーレム

だった、しかもあんた!モデルはアレだろ?

「1人民族大移動」だろう?

ゴーレムを呆然と見ていたら、お姉さんから

突然話掛けられる。


「さて、落ち着いた所で話を始めよう」

このままお姉さんの仕切りに任せるか?

「私の正体は、知っているな?」

嘘や誤魔化しは要らないぞ!っと鋭い

眼光で俺を見つめるお姉さんに、俺は

両手を挙げて降参するポーズをとる。

「四聖序列二位青龍ですね」

「ほほう?ソコまで判るか?」

早目にネタをばらして謝ろう!

「実は、俺が触れるモノはそれが

どういうモノか解るんですよ!何故か?

は、解りませんが」

「触れる?」

首を傾げるお姉さんに謝罪をする。

「意図したモノでは有りませんが、お姉さん

の『真名』も判りました、勝手に調べて

ごめんなさい」

許して下さい!お願いします!

お姉さんは、目を見開いて驚いている。

「そんな能力がお兄ちゃんに?

鑑定能力は異世界定番能力だわ!」

口に手を当てて、独り言の様に呟く。


「君はそれを知ってどうするのだ?

我らの『真名』にどの様な効果が有るのか

玄武から聞いてはいるのか?」

おおう!極冷の殺意が充満してるぞ!


「ターブランから聞いています、ですが

行動を起こすつもりは有りません、私は

玄武、ターブランの友人として、この命

が尽きるまで共にいたいと思ってます」

コレは本音だよ?

お姉さんは目をパチリとさせた後に突然

笑い出した。


「我ら四聖の友人としてか、君は四聖の

力がどの様なモノか判るか?」

「この世界を力で統べるのは余裕?って

位ですか?」

「そんな優しいモノでは無いさ、世界の

全てを破壊してから再生させる事が可能

なのだよ?」

うっわぁ〜想像の遥か上だよ!

「君は世界を望むのかい?」

「えええ〜要らないっす!」

そんな面倒臭いモノは要らないよ!


急かさず、俺がキッパリと心底イヤな

感情が伝わったのか?お姉さんはまた

声を上げて笑う。


「改めて、自己紹介をしよう私の名前は

青龍・アンスィニョン、君は特別に

『アンお姉ちゃん』と呼ぶ事を許そう」

「猟師の倅のマクートと申します」

「フム、さて?マクート君、君は前世の

記憶を保持しているね?」

「呼び捨てで構いませんよ?

ええ!アンお姉ちゃんと同郷ですね

生きた年代も離れてはいませんよね?

この部屋の造りはアレでしょう?」

「あっ!やっぱり判った?」

おや?いきなりフランクになったぞ?

んじゃ、流れに乗ってみるか?

「うん!さっきから頭の中で例の

スキャットが止まらないんだけど?」

「私もノリで作っちゃったからさぁ

因みにここは『龍子の部屋』って

いうの!よろしくね!」

微妙に被ってる!


「そうかぁ、マクートも前世の記憶持ち

なのかぁ〜アイツと同じなのね」

「アイツって?」

誰よ!それ?

「ガランの初代皇帝」

おおおう!突然のビッグネームにお茶を

吹きかけたぞ?

「マクートもアイツの様にハーレムを

目指すの?」

「ええ〜そんなの要らないよ〜」

「ええ!何で!ハーレムって男の夢

なんでしょう?」

「アンお姉ちゃん、それは童貞を拗らせた

ヤツの妄想だよ?」

「えっ!何それ?」

「女の人は変わるんだよ?若い内は

良いさ、若い内はね?でもさ女の人は

結婚したら、子供を産んで『母親』に

なるでしょう?『母親』になった女性

は、子供の事を第1に考えるんだよ?

男の思い出の中にいる女性は消えてしまう

んだよ?悲しいけどね?でもね?それでも

変わらない愛を捧げるモノ何じゃない?

結婚って、下手に複数の女性と結婚したら

その女性の数だけ、悲劇と惨劇が生まれるよ

子供を思う母親って、自分の命よりも上に

見るからね?ちゃんと隔離しないと後宮は

地獄絵図になるからね?そんなモノ欲しい

と思う?」


「マクートって、前世は結婚していたの?」

「残念ながら、ソコに縁は無かったけど

自分の母親とお姉ちゃんを見てきたからね」

「マクートって、何歳でこっちに来たの?」

「35歳だよ」

「うわぁ!私の2倍近い!」

「えっ!アンお姉ちゃんは幾つ?」

「私は18歳」

「うわぁ、親御さんさぞや悲しんだ

だろうねぇ」

「マクート、それは禁句!」

あっ!やべぇ!地雷を踏み抜いた。

両目に涙を湛えて、睨むアンお姉ちゃん

にハンカチ2号をそっと渡す。

そう言えば、1号返してくんない?

「ごめんね、俺もこっちに来たばかり

の頃は、両親に申し訳無い気持ちが

強くてね」

「マクート、お前は女泣かせだな?

でもコレはダメだぞ?」

「うん、ごめんなさい」

素直に謝れるのは美点だよね?


「それでマクートは何を望む?この世界で?」

「マーシャの健やかな成長と安寧の生涯!」

おう!コレは譲れないぞ!

「即答だなぁ〜(笑)」

「こんな世界だもん!前世に比べて

危険が多すぎるよ、この世界は」

「ならば、力が欲しいか?」

えっ?何?試されてる?星空はないよ?

「強さに溺れ無い・・イヤ!護りきる力が

欲しい!どんな危険も跳ね返せる位の!」

そうだ、何時も俺はこの身体で命を張って

来たんだ!でも、それは何時まで通用する?

力が欲しい!せめて俺の家族を護りきる力が


「アンお姉ちゃん!俺は強くなりたい!

どうすれば良いかな?」

「百点満点だよ!マクート!ただ力を求めず

『何のために』力が欲しいのか?よくぞ

答えた!ならば与えん!その力を!」

アンお姉ちゃん?芝居がかって無い?

前世で変な漫画読んでた?


「さぁ!マクート!戦うが良い!」

ええっと、示された所には1人民族大移動の

ゴーレムがいるね?

「さぁ!イワヲと戦い力を付けよ!」

「あっ!今日は遅いのでまた明日」

うん!僕速攻で帰る!帰って寝る!

寝る子は育つもん。

「大丈夫よぉ!マクート、この部屋は時間と

切り離された空間なのよ!」

何てこったい!逃げ道が無い!

「やっぱり、異世界、魔法と来たら

アイテムボックスは必需品よね!」

「何を言っとるのだね?アンお姉ちゃん」


「こんな事も有ろうかと思ってぇ

ポチッとな!」

アンお姉ちゃんが、どっかから出した

スイッチボタンを押したら、プロレスの

リングが出てきた!何で?

「さぁ!イワヲと時間無制限一本勝負よ!」

「何でやねん!」


思わず、関西弁で突っ込んだ俺は悪く

無いと思う。

しかもイワヲさんは妙にやる気だ!

もう、リングに上がってロープワーク

してるし!御本家よりも早くね?

御本家は、膝に爆弾抱えていたからなぁ


「長らくお待たせいたしましたぁ〜

本日のメインイベントを行います!」

何だろう?メイド服でリングアナって

新鮮だなぁ〜。

「あか〜コーナー320パウンド〜

グレートロック!イワ〜ヲ〜」

アンお姉ちゃんもプロレス好きなのかな?

「あお〜コーナー謎の転生者〜

ハンターズサン!マク〜ト〜!」

「ほら!マクート早くリングに上がって!」


何でだろう?さっきから嵌められた

って、感情が抜けないんだけど?


「ゴングッ!」「カーン!!」


あっ!始まっちゃった!

俺の夜明けはまだかなぁ〜。



こうして、俺の地獄の特訓が幕を開けた。














毎日、暑いですね。

体調管理が大変ですよね。

ホントに秋が恋しいです。

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