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無空間

          『無空間』          


ある村の人々は外に出なかった。出るなと言われた。

理由も言わず、ただ出るなと言う人々に不信を抱いた。

ある青年が、それを聞かずに出た。

森が続いていたが、いつからか砂漠に出ていた。、

喉が渇ききっていた。


気づくと回りには何もなくなった。

ただただ、白だけがあった。

不思議と、もう喉の渇きがなくなっていた。

床はある。ただ、それしかない。

出口がない。

青年はひたすら歩いた。

青年には、自分が進んでいるか分からなかった。

周りの景色は白しかない。いくら進んでも回りは変わらない。

もしかしたら自分は一歩も進んでいないのではと、何度も思った。

青年は何日も歩いたが、依然、白い空間を出ることは出来ていない。

青年は今もまだ、誰も知らない空間で一人歩き続けている。

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