ストーリー_01「ゲーム空間」
【ストーリー「ゲーム空間」】
(主人公:ノロ)
ノロはあるゲームソフトを買った。家に帰って自分の部屋に入って行った。
買ってきたゲームソフトをゲーム機にセットした。ゲームタイトルは「王道RPG」、メーカーは「レインソフト」。
しばらくそのゲームをやっていたが、30分と経たないうちに飽きてしまったと見えて、ゲームをやめてベッドに横になってぼんやりし始めた。
段々気持ちが現実に戻されるにつれて、ノロは不快になった。何も考えないようにしたが、それでもノロの頭は色々な悩みをめぐるめぐる考えてしまっていた。
いつしか夢を見ていた。今やったゲームソフトのシナリオが目の前に映像となって流れていた。
だれかがノロを呼んだ。ノロは振り向いた。そこにはノロと同年代の少年がいた。しばらくはその少年と話していた。少年の名前はAというらしい。Aの話によると、ノロは夢の中でAに呼ばれてこの空間に入ったそうで、ここはゲームの中の世界らしい。正確に言うと、その世界の手前にいるらしかった。
その世界は3年程前に誕生した。その3年前の世界にはもうすでに人民が存在していた。レインソフトの社員という人物がいて、人民にそれぞれ役を与えて(決めて)いった。人一倍体の大きかった人は魔王の役をやれと言われ、顔立ちが良く、体力も人並みにあった人は勇者の役をやれと言われた。それを言い終わると、レインソフトの社員と名乗る人物はどこかへ消えていってしまった。
それから数日後、人々は操られたように、レインソフトの社員の言うがままになってしまっていた。ただ、A少年を除いては。
この後、ノロとAは色々なことを調べていこうとした。
[結末]
全てはレインソフトの社員が考えたことだった。A少年はレインソフトの社員その人だった。
Aはノロが主人公として都合のいいように行動させるために付いていた。
最後、この世界から出たければ自分と勝負しろとAはノロに挑んだ。(Aはラスボスという存在なのかもしれない)
やっとの思いでAを倒した後、辺りは暗くなる。気が付くといつものベッドの上にいた。
全身から汗が噴き出している。ひどい疲労と憂鬱とがノロを襲った。
ノロは今までのことが夢とは信じられないでいた。現実を受け入れられなかった。
ノロはその後、日を追うごとに睡眠時間が長くなって、ついには睡眠状態のまま起きなくなってしまった。