01獄牢刑務所
『獄牢刑務所』
~1~
ノロ・ファウストは身に覚えのない殺人罪で、獄牢刑務所へ入れられた。
朝の集合時間、囚人全員は運動場へ集まった。
多少、機嫌の悪いノロもそこにいた。
前に所長が現れ、笑うように指示を出した。
囚人たちは言われるまま、笑顔になった。ただ、それは苦笑いに他ならなかった。
ただ一人だけ、むすっとした顔をした人がいた。
看守がノロのほうへ近づき、怒鳴る。
「笑えっていってるだろうがッ!!」
看守はノロを殴り飛ばした。
ノロは地面に転び、起き上がり、看守のほうへ歩いたあと、言った。
「笑おうが笑うまいが、僕の勝手だよ」
看守は拳を上げる。
「何だと!!」
看守はまた、ノロを殴り飛ばそうとする。
ノロは看守の拳が目の前に来たとき、看守の拳を掴んだ。
そして言った。
「なぜ、暴力ばかりするんだ。どうして無実なのに、笑うかどうかまで支配されなきゃならない? まず、口で説明してよ」
「……よかろう。まず、その手を離してからだ」
ノロは掴んでいた手を離し、一歩後ろへ下がった。
看守は深呼吸をしてから、話した。
「まず、お前が無実だと、どうして言える?」
「僕のことは僕がすべて知っている」
「俺は知らない。お前が無実だと証言しないのが悪いのだ」
「僕は口を封じられて、裁判にもかけられず、いきなりここへ連れてこられた。そして懲役300年と言われた。意図的に証言できないようにされた」
「お前が殺人犯だからだ。無実になったら被害者がかわいそうだと思わんのか!」
「殺人を犯してないことは僕が知っている」
「俺は、お前が殺人犯だと思っている」
「違う」
「言い訳するなっ! お前の話は聞いていて疲れる! この場で死刑にしてやってもいいだぞ!!」
「…………!?」
看守はノロを殴り飛ばした。
ノロは起き上がり、看守のほうへ向かった。
看守は警棒を取り出し、ノロを殴りつけた。
2回殴りつけた後に、ノロは警棒を弾き飛ばした。
その後、看守は拳で殴った。
看守がノロの顔面を殴ったあと、ノロは看守の手を掴んだ。思いっきり掴み、そしてねじった。
「ぎゃあああぁああぁぁぁぁ!!!!」
看守の悲鳴が響く。
看守の手はちぎり取られていた。
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・獄牢刑務所……普通の刑務所とは少し違う。実質は独裁体制。獄牢町に少年院はない。子供だろうと大人だろうと、犯罪を犯せばすべて獄牢刑務所へ送られる。




