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第64話
「……よし、ともかく彼か彼女かについては置いておこう。昔の人らがここに彼をおいていくという判断をしたことは尊重するべきだ。たとえそれが食人カルトであったとしても、だ」
周りの様子や骨の様子を確認して、どうも食べられたという形跡がないことを確認した俺は、ともかくそう宣言をした。
人であったことは確実で、ここに遺すということも心苦しいものもある。
しかし、今は別の目的でここにきている。
俺らはまずはその目的を果たすことを最優先にするべきだと考えたからだ。
「了解。ほかに倉庫の中にはめぼしいものはまったくなかった。せいぜい棚に遺されている、いつの者か皆目見当もつかない乾燥して干からびた何かの物体ぐらいだ」
「そうか。なら次に向かうとしよう」
ロカペスの報告を聞いて俺はこの倉庫に見切りをつけて、反対側にある祭壇棟へ向かうことにした。




