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地下遺構  作者: 尚文産商堂


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56/69

第56話

「えっと、あれがこうして、あれがこうだから……」

独り言をつぶやきながらも、悪戦苦闘してようやく天測図が示している星の位置を決めることができた。

どうせほかのメンバーに聞いたところで、訳が分からなくなるのが落ちだろう。

だからそれぞれが各自に星を探し当てるという形式をとっている。

「よし、じゃああとはのんびりと待つか」

遠くの音はほとんど聞こえない。

わずかに風が吹いているが、それすらも体に感じるかどうか、といったところだ。

ただ、焚火の光と、そこから立ち上る煙がまっすぐ、空へと力を返している。

何があるかわからない今だからこそ、こうしてのんびりと過ごすというタイミングがあっても、全然かまわないだろう。

そう思いながら、火掻き棒を入れて、焚火の火勢を調整していた。

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