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第34話
それでもなお読み進めることだいたい10分くらい。
スクティーラは本を読み終わったようで、パンと裏表紙にあたるところをたたいて閉じた。
「何かわかったか」
「そうね、ここの人喰いカルト、まあ秘密組織ね。単なる宗教と言ってしまえばそれまでだけど、いろいろとあることが分かったわ」
「どんなことだ」
本の背表紙をトントンと指でたたきながら、スクティーラは丁寧に教えてくれる。
「まずこの組織の名前はネクロラジというそうよ。ここは拠点の一つに過ぎなくて、ほかのところにもあったみたいね」
「そもそもここ以外に国があるのか。都市伝説の類じゃなかったのか」
まず驚くところはそこだった。




