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赤眼の魔王〜VRMMOを買ったら職業が魔王になりました〜  作者: 五月雨
さて、ゲームを始めよう
4/5

4話 はじめての戦闘

街の外の森までやってきた。


森の見た目はまさにファンタジーものの一番最初のフィールドだ。

この森の名前は『白兎の森』といい、目安のレベルは1Lvだと森の前の看板に書いてあった。

俺は魔王というやばい職業だし、もっと難しいところに行ってもいい気がするが、記念すべき最初のフィールドだ。ここに行こうと思う。あっ、そういえば水魔法で何ができるのかを見るのを忘れていた。このゲームはステータスの欄から知りたい内容のところを押すとその内容が出てくるらしい。水魔法の欄を押してみよう。……出てきた。



【水魔法】

Lv1 ウォーターボール 【MP消費】5(このMP以上にMPを込めることによって威力が上がる)

           【威力】2(この数値に、込めるMPの量がプラスされる)




ありきたりな名前だな。まあ、わかりやすくていいが。しかし、MP消費が5か。つまり、俺の場合は20回撃つことができるのか。……MPはどのように回復するのだろうか?ゲームによっては時間が経つと自然で回復するものもあるが。うーん、ヘルプを見てみるか。…………………。ほー。このゲームはポーションか、魔法でないと回復しないらしい。魔法しっかり当てることはできるのか?ウォーターボールもどのぐらいの大きさなのかもわからない。……まあ、実際に戦ってみなければわからないよな!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

森に入ってから7分ほどが経過した。途中イノシシらしき生き物の群れを見たが、行動していたため今は避けることにした。看板で見て知ったことだが、この森は名前の通り兎らしき生き物がたくさんいるらしい。俺が「らしき」と使っているのはなぜかというと俺は鑑定スキルを持っていないからだ。鑑定スキルは鑑定士しかスタート時は持っていないスキルなのでモンスターの能力がわからないからだ。掲示板を見れば書いてあるのだろうが俺は掲示板は見ないと決めている。……いや、しばらくゲームを進めたら見るかもしれないが。


まあ、というわけで俺はその生き物の能力がわからないのだ。だからあまり強そうな生き物には手を出さない方がいいだろう。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


おっ、いた。うさぎを見つけた。あれから2分もたたないうちに見つけることができた。一匹しかいないし、ツノが生えている以外は普通のうさぎだ。これは安全に狩ることができそうだ。


俺は杖を持った。俺はうさぎから四メートルほど離れた茂みから狙うことにした。


さて、水魔法の準備だ。水魔法Lv 1の俺でも使える魔法はウォーターボールだけだ。おそらくこの距離なら一発で当てることができるし大丈夫だろう。MPは……10ほどこめてみるか。最初だし、これぐらいでいこう。狙いを定めて……。当たった!うさぎは一発で倒れた。うさぎは特に何もドロップせず、経験値だけ手に入れた。


《レベルが2になりました》


レベルが上がったなステータスを見てみるか。

あ、うさぎがきた。ステータスを見る前にきたな。MPに余裕もあるし、続けて狩ってみよう。


む?何かきたな。あれは……。プレイヤーか?俺が狙おうとしていたうさぎに近づいている。まさか横取りする気だろうか?まあ、あちらはこちらには気づいていない。そういえばいいわすれていたが、プレイヤーかどうかを見破るには、その人の頭の上を見ればわかる。それはマーカーと呼ばれるらしい。マーカーの色が緑ならプレイヤー、黄色ならNPC となるらしい。だが、スキルで隠れていたり、スキルでマーカーの色を変えたりすることが可能だから気を完全には信じす気ない方がいいそうだ。これも初期設定のNPCから聞いた話だ。



おっと、話が逸れた。二人組の男プレイヤーだ。


「ホーンラビットがいたぞ!みたらし団子!」


一人の男の方が言った。


「見たらわかる。布団が吹っ飛んだ。ホーンラビット程度で慌てるな。この森で最弱の獣だぞ。」


他にも気になることはあるがまず聞きたい。なぜそんな名前にした。いや、まあさ、個性があっていいよ。うん。俺はなんとか自分を納得させた。


あと、あのうさぎはホーンラビットという獣なのだそうだ。ある程度予想はしていたが、獣ということは俺はテイムは出来なさそうだ。実は弱らせてからテイムできるならしたいと思っていたのだが……。


あと最弱か。これは俺の予想通りだな。


まあ、この二人組の言っていることが全て本当とは限らない。この人たちが間違っているかもしれないからな。まあ、参考程度に覚えておこう。


よし、ここは譲ろうか。あの人たちは目に入った敵を倒そうとしているだけだ。邪魔するのも面倒だしいいだろう。


そのときだった。



ん?何だ?何の音だ?



土砂崩れのような音が聞こえた。音はどんどん近くなる。



ここの辺りは山ではないはずだ。本能が逃げた方がいいと警報を鳴らしている。



しかし、俺は動かなかった。この災害のようなものを起こしている正体に会ってみたいと思った。



二人組が一瞬でやられた。いや、正確には俺が目で追えていなくてそう錯覚しただけだろう。二人組もそうだったのだろう。消滅するときに呆けた顔をしていた.


土煙がなくなってきた。この現象を起こした元凶に会えると思うと体が震えてきた。これが武者振るいか、恐怖ゆえからの震えかは分からない。ただいまは目の前のことに集中したい。


土煙がなくなった。



その姿は……高さ10メートルほどある巨大なイノシシだった。






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