3話 世界に降り立ちました
2話のステータス変更しました。
【名前】シャカ 【種族】人間 【職業】魔王
【レベル】1 【称号】なし
【HP】30/30 【MP】100/100
【攻撃力】30 【防御力】30【素早さ】30
【体力】30 【器用】30 【精神力】30
ああ、なんか腹が痛くなってきた…………………。
俺はこのステータスを見てそんな感想を持った。
このステータスはやばい。本来初期ステータスは全ての職業が均一で30になっている。
それが普通なのだ。そ・れ・な・の・に・だ。この魔王という職業はMPが初期から100という破格の数値だ。たしかに魔王の特徴で召喚・テイムの能力がやばくて魔法の能力もすごいということは分かっていたがこれは想定外だ。せいぜい50ぐらいだと思っていたのに‥‥…。
……しかし初期ステータスで均一30じゃない人は俺だけなんだよな?
シャカは知らないが今回のキャンペーンであるたった1人だけにランダムで特別職を選べるというのは1年以上前から始まっていたキャンペーンで、あまりにもガチャで当てた人がいなかったのでこのキャンペーンはもしかすると本当は当たりなんて存在しないのでは?という噂が続出したのだが……。(こういうキャンペーンで当たった人が出た場合ワールドアナウンスで放送される。なお、このキャンペーン名出しはされないが、ボスを討伐した時などは強制である。)この時のシャカはそんなことを知る由もない。
スキルはこのゲームでは初期設定だと職業由来のスキルだけ手に入れることができるらしく、その他のスキルは自分で経験して手に入れるか、NPCに教えてもらうか、BPで手に入れるしかないらしい。
そして、魔王である僕のスキルはこうだ。
【スキル】
魔王覇気Lv1、水魔法Lv1、魔物使役Lv1、死霊術Lv1、精霊召喚Lv1、魔物召喚Lv1
このような感じだ。魔物覇気は魔王特有のスキルだろう。水魔法は魔王になった時一つだけ四代魔法を選べるというので選んだ魔法だ。(四代魔法は水、火、土、風)他は召喚・テイム系の能力であり調教師、死霊術士、精霊使い、召喚士の能力だ。死霊術師と精霊使いは一つの能力しか選択できなかったが、調教師と召喚士は「魔物、獣、虫」を召喚・テイムできるらしくそれぞれ一つずつ選べた。魔物はこのゲームで戦う敵全般らしく、獣は比較的穏やかなでこちらから変なことをしなければ攻撃してこない生き物らしい。虫は……まあ虫だよな……。
別に今魔物を召喚・テイムに選んだからといってのちに他の召喚・テイムスキルもゲットできないわけではないらしいが、一番最初に選んだスキルが自身の先頭の軸になるそうだ。
なぜ下調べをしていないはずなのにそう思うかって?それは簡単な質問には答えてくれるNPCが目の前にいるからだ。キャラ設定が終わったら消えてしまうそうだが役に立つ。
よし、そろそろゲームの中に入ろう。もうキャラ設定を始めてから30分近くたってしまった。
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そして僕はやっとこのゲームの世界に降り立った。
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おお、すごいなこれは。俺は今このゲームのリアリティに圧倒されていた。
ニュースでゲームで過去最高のリアリティを持つとは聞いていたがこれほどとは。
風の音、肌の触覚など現実にしか感じない。
……よし。そろそろ動くか。3分ほど感動に浸ったあと俺はやっと動き出した。
ここは噴水広場だ。どうやら街の中から始まるらしい。このゲームでは全てのプレイヤーがここから始まる。……と先程のキャラ設定のNPCから聞いた。
さて、どこから行くかな〜。手持ちの武器を見ると杖だった。どうやら魔王の初期武器は杖のようだ。
「あ、そこの君!」
声をかけられた。ぼっちの俺は知らない人から挨拶されるだけで固まってしまうのだ。どうか話しかけている相手が俺でないことを願う。
「ちょっと!止まってよ!」
俺は今人口密度の高そうな商店街らしきところに来ている。
それにしても先程の人がしつこい。どうしよう。……仕方ない。従うか。少しの迷いを断ち切り俺はそう決意した。
「やっと止まってくれたね。」
例の女性が来た。黒髪で普通の女性っぽい。なんで俺に話しかけようと思ったのだろうか?
「君、初期の人だよね?私たちのパーティーに入らない?」
なんと!パーティー勧誘だったか。嬉しくはあるがこと断らせてもらおう。というよりいきなり名乗りもしないで話しかけてきて失礼じゃないか?その俺の気持ちを悟ったのか彼女は名乗り出した。
「ごめんね。いきなり話しかけちゃって。私の名前はベルよ!種族は見ての通り人間よ!」
ベルか……。おっと、俺も名乗っておかなければ。俺も名前と種族を名乗っておこう。
「シャカね……。そんな名前つけるなんて珍しい人ね。」
珍しくて悪かったな!どうせ俺にネーミングセンスはありませんよ!あと先程の勧誘も断っておこう。
「そっか‥‥‥‥。じゃあ、フレンド登録だけでもしない?」
フレンド登録か。それぐらいならいいだろう。目の前にフレンド登録の画面が出てきたので押そう。
ていうかなぜ僕に話しかけてきたのだろう?
「ああ、それはね、うちのパーティの魔術師の子がリアルの都合上でしばらくできなくなってしまったからよ。」
そうか。まあどんまいとしか言いようがないな。まあ俺は狩りをしてみたいため別れさせてもらおう。
「俺は狩りをしてみたいのでそろそろ行きますね。」
「ああ!ごめん。最初の狩りだもの.楽しみよね。じゃあ、またいつか会いましょう。」
そして俺は街の外に向かった。




