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空間欠損の魔法師  作者: 猫宮みけ
第二章 深層拒絶編

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第77話 ──魔力操作実技:競技適性を見極める──

第77話 ──魔力操作実技:競技適性を見極める──


魔力量測定が終わり、

訓練場には緊張と期待が入り混じった空気が漂っていた。


神代

「では──

 第三試験《魔力操作実技》を開始する。」


観客席がざわつく。


「ここで競技の振り分けが決まるのか……」

「障害走はスピード勝負だよな……」

「演舞は技巧派が有利……」


神代

「この試験では、

 各自の魔力の扱い方・応用力・安定性 を評価する。

 最終的に、

 “障害走に出す2名”

 “演舞に出す2名”

 を決定する。」


玲奈・ユウマ・ミオ・澪の4人が前に出る。


悠斗は後ろで見守る形だ。


悠斗

「……なんか俺の方が緊張してきたんだけど……」


玲奈

「大丈夫。

 悠斗は見てるだけだから。」


悠斗

「それが一番怖ぇんだよ!!」


---


◆ 試験内容の説明


神代

「魔力操作実技は三段階に分ける。」


① 魔力の安定化(基礎)

魔力を一定量だけ放出し、揺らぎなく維持する。


② 魔力の形状化(応用)

魔力を“形”として構築する。

球・刃・糸・盾など、自由。


③ 魔力の複合操作(総合)

複数の魔力操作を同時に行う。

速度・精度・持続力を評価。


神代

「この三段階を総合的に評価し、

 各競技への適性を判断する。」


---


◆ 1人目:雷坂ユウマ(雷)


ユウマ

「よっしゃ、トップバッター行くぜ!」


① 安定化

雷光が手のひらに集まり、

バチバチと音を立てながらも一定を保つ。


神代

「雷属性にしては揺らぎが少ない。

 優秀だ。」


② 形状化

ユウマは雷を“矢”の形に変える。

鋭く、速い。


観客席

「速っ……!」

「雷坂、やっぱり障害走向きだな……!」


③ 複合操作

雷の矢を三本同時に生成し、

それぞれ別方向へ撃ち分ける。


神代

「速度・反応ともに高い。

 障害走の適性が非常に高い。」


ユウマ

「よっしゃ!」


---


◆ 2人目:風早ミオ(風)


ミオ

「ふふ、行くね。」


① 安定化

風が静かに渦を巻き、

まるで呼吸するように一定を保つ。


観客席

「綺麗……」

「風の揺らぎが全然ない……!」


② 形状化

ミオは風を“羽根”の形に変える。

軽やかで、柔らかい。


③ 複合操作

羽根を複数枚生み出し、

空中で舞わせながら自分の周囲を旋回させる。


神代

「機動力・制御力ともに高い。

 障害走・演舞どちらも適性がある。」


ミオ

「どっちでもいいよ。

 玲奈ちゃんと一緒なら。」


玲奈

「……うん。」


---


◆ 3人目:水瀬 澪(水)


「……失礼します。」


① 安定化

水の魔力が静かに広がり、

まるで湖面のように揺らぎがない。


観客席

「透明感がすごい……」

「魔力の質が高すぎる……!」


② 形状化

澪は水を“花”の形に変える。

繊細で、儚く、美しい。


玲奈

「……綺麗。」


悠斗

「なんか……芸術作品みたいだな……」


③ 複合操作

花を複数咲かせ、

それらを水の糸で繋ぎ、

空中に“水の紋様”を描く。


神代

「……見事だ。

 演舞の適性は極めて高い。」


「ありがとうございます。」


---


◆ 4人目:御門玲奈(空間)


玲奈

「行きます。」


① 安定化

玲奈の周囲の空間が“静かに圧縮”される。

揺らぎゼロ。


観客席

「……空間が歪んでる……」

「怖いくらい安定してる……!」


② 形状化

玲奈は空間を“線”として引き伸ばし、

空中に幾何学模様を描く。


③ 複合操作

その線を複数同時に操り、

空間を折り畳むように動かす。


神代

「……圧巻だ。

 演舞・障害走、どちらも最高適性。」


玲奈

「ありがとうございます。」


悠斗

「玲奈……すげぇ……」


玲奈

「悠斗の方がすごいよ。」


悠斗

「いやいやいやいや!!」


---


◆ 神代先生の判断


神代

「以上で魔力操作実技は終了だ。

 これより、

 競技ごとの代表者を決定する。」


観客席が一気にざわつく。


「誰が障害走だ……?」

「演舞は玲奈さんと水瀬さんだろ……」

「総力戦は全員だよな……!」


神代

「発表は──

 次の時間に行う。

 各自、心の準備をしておけ。」


悠斗

「……うわ、引っ張るタイプだ……!」


玲奈

「ふふ。」


こうして、

代表5名の座を巡る選抜は

最終局面へと進んでいく。


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