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桃源郷への道 17

★部分を削除改定しました。

完全ver.はムーンライトにて。

にっこりと、罪のない笑顔で、ジョージオさまはおっしゃった。


御守りって……えー……。



つまり、私が動くたびに……音が鳴るってこと?


「あの……これ、他のひとにも聞こえません?」



ジョージオさまは愉快そうにおっしゃった。


「気になさらなくてもいいんですよ。私たちが怠けていない証拠ですから。」

「え……。」


言葉が、出ない。

もしかして、ジョージオさまと私の存在価値って……子供を作ることだけ……なの?


「さあ。参りましょう。……あまり遅くなると、また怒られてしまうな。」


また……?

上機嫌なジョージオさまに、私はそれ以上何も言えなかった。

ただ、胸にモヤモヤしたものが広がることは、止められなかった。



「……今さら……おしとやかに歩く練習をしているみたいです。」


そうぼやいたら、ジョージオさまは、くすくすと笑った。


「練習せずとも、フィズの立ち居振る舞いは、とても美しいですよ。……ああ、でも宮廷作法のお勉強をいたしましょうね。……ダンスは、お好きですか?」

「……正式に習ったことは、ありません。」


正直にそう言った。

すると、ジョージオさまは、さもありなんと頷かれた。


「大丈夫ですよ。すぐに覚えられますから。私が、教えてさしあげますね。」

「よろしくお願いします。」


宮廷作法に、ダンス……か。

なるほど、商家の娘には必要ないものだったわ。


「そうだ。楽器も、お稽古されませんか?」

「楽器……。あの、神宮のトゥルバールガンは、弾かせていただいていました。」

「ほう!それはすばらしい!」


ジョージオさまの目が輝いた。


「我が家にはトゥルバールガンはありませんが、小さなクラヴィシンはあります。是非、弾いてください。」

「……がんばります!」


楽器も高価すぎて、庶民には手が届くものではない。

神宮でお稽古させてもらえたことが、まさか役に立つ日が来るとは思わなかったわ。


「がんばる必要はありません。ご一緒に楽しみましょう。」


ジョージオさまの笑顔が眩しくて……チリリと小さく鈴が鳴った。



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