枠外:ちょっとした話
《製作》(カナカナの町への旅立ち前)
「次の町へ行ってみたいと思うけど、あちらの方面はモンスターが強いから装備をつくります!」
「はーい!」「ユウナ様はそういうことも出来るのですか?」
みのりさんの疑問もごもっとも、簡単な物を作るのにも、料理と違って技術が必要だからね。
「私の能力で材料さえあれば『製作台』でつくれるんです」
「そうなのですか、すごいですね!」
「おねえちゃんだからね!」
広い方が気分的にいいからホント町の家でやることにした。
『製作台』を置くと意外に場所を奪う、持ち運ぶから関係無いけど謎の商売人のお店で売ってた時はこぢんまりと小さかった、もしかして『料理台』と違って場所に合わせて大きさを変えるのかもしれない。
不透明な水が入った壺と棒(調薬)、踏み台くらいのレンガに囲まれたたき火(素材・武器・布系以外の防具作製)、低い4脚台とハンマー(アクセサリー作製)、ミシン(素材・布系防具作製)、アイロンと台(全種類強化)、がある。
「マルシカクちゃんこの台で糸2個持って、魔法を使うように願ってみてくれる?」
「うん!」
言った通りやってくれるけど何も起こらない、『料理』と同じで私以外で『作製』をしたければ自力でやるしかないようだ。
「ありがと♪ 貸して」
マルシカクちゃんから糸を返してもらって、今度は私がやってみると、手元が光って『毛糸』が出来ていた、MPは1消費されてる。
「これをもう1個作って『毛糸』2つでやると」
「ふくだ!すごい」「はへー、不思議ですね」
『手編みセーター』の完成、実は手芸はちょっと得意だったりする、自動作製作に比べてはお粗末になっちゃうけどね…、それでもゆっくりする時間をたくさん取った時には材料集めてマルシカクちゃんたちにつくってあげようと思ってる。
さて、今回つくるのは2周目以降に見つけられるレシピから、中盤までに集められる材料で作れる最強武器をつくりたいと思います!
用意したのは『木材(ドロップ品)』『あやしい胞子(ドロップ品)』『清水(アイテム屋)』、簡単材料過ぎて裏をかかれるよね。これをたき火の前に持っていき願うと・・・『聖なる枝杖』が完成した。1/3にカットされたゴボウが
「・・・ゴボウ?」
「お野菜も出来るのですか!?」
「できません! これ、みのりさんの杖です…」
ごめんなさい、まさかの見た目で
「わ、わたくしのですか? わ、うぅ、ありがとうございましゅ!」
喜んでくれた、見た目は残念なのが可哀想…
『聖なる枝杖』
封印された声をあなたにとどけたい…!
(聖の魔法の効果・威力が20%増加する。1ターン毎にHPとMPを2%ずつ回復する)
まぁ、気を取り直して次に用意するのは、『木材(ドロップ品)』『紅葉樹の葉(レアドロップ品)』『リンゴ(アイテム屋)』だ、同じように『作製』と・・『縁緑の杖』が…枝?棒?あ、小っちゃな小っちゃな葉が付いてる…
「それは…?」「なににつかうの?」
「うん、今はみんなの杖を変えようとしてるの…」
ちょっとショックだった。
「おねえちゃんの?マルシカクの?」
「・・・私の」
「かわっちゃうんだ…」
うん、今のは見た目かわいいよね。家で使えるから捨てないよ。
『縁緑の杖』
持つと何かを感じられる・・かもの気の杖
(補助魔法の効果が1.32倍になる)
最後はマルシカクちゃんの! 新たに見つけて買った本(追加要素)に書いてあった!ワクワクの武器!
材料は『魔力の杖(アイテム屋)』×3『レア鉱石(*非売品)』だ、豪華! でもあの商売人さんのおかげで在庫はたくさんある!
出来たのは先に水晶みたいな玉がハートの金属に挟まれたのが付いてるステッキ
「かわいい!マルシカクちゃんにピッタリ!」
「素敵ですね♪」
「ありがとー♪」
『魔法少女ステッキ』
これであなたも魔法少女に!
(MPとMATがレベルに応じて上がる)
一応渡したけど、『レア鉱石』には『作製』した武器と防具を強化する素材になってる。ゲームでは1、2個手に入れられるか?だったのであまりやってなかったが今なら出来る。なので、つくった武器を強化した。
・・・見た目がちょっと変わったけど私のもみのりさんのもほぼそのままだったのだ。
・・・。
《牢屋にて》(王城牢屋軟禁時)
「少し見ても大丈夫かな?」
「見るだけなら大丈夫ではないでしょうか」
「自由にしていいって言ってたよ」
牢屋の鍵は開いているので自由に行動出来るし、していいって言われている。 そもそも、牢屋に入っているのも対外的な理由でだろう、|メタルリング家当主暴行《ギリギリの事》をやったのだから、事実が解明されるまでは当然必要な事だ。軟禁なのは王子2人に信用されたから。
私が見たいのは6つある牢の中にお城の通路にある彫像と同じ『置物』があるかどうかだ。
ゲームで、今私たちが入っている一番奥の向かって右側の牢には隠し通路があってお城の裏側に出れるようになっていた。 勇者が捕らえられてしまうイベントがあるのだけど、この時助け出してくれる(後に仲間になる)少女がいる。それで、勇者一行がモンスターを退けながら階上へ脱出するのだが、この間だけ他の牢屋の鍵も開いているのだ。
牢屋の中には色んな形の置物が置いてある、それを不定順に決まった順番で調べると勇者たちが捕らえられていた牢屋の中に隠し通路が開かれ、『学校入学』イベントが楽しめるようになってた。
置物の調べる順番は分かりやすい、初めて王様に話しかけられる前、そこまでの通路に左右に一定間隔で飾られている彫像、これを掃除しているメイドがいる。1回外に出て入ると場所が変わっていてその順番を覚えて盗みイベントを起こせばいい。
この時注意が必要なのは2点、1点目は7回やるとリセットされてるのでもう5回必要なこと、2点目が最後から二番目の彫像の置いてある横の1マス前までくると勝手に王様謁見イベントに入るため歩き出してしまうことだ。
他に比べて分かりやすいイベントだから見逃すことは無いだろう(ゆうやは気付かなかった)。
ということで牢屋を見てみたけど置物は当然無かったことに「そりゃそうだ」と笑う。 隠し通路の場所も何かあるかと思ったけど何も無かった。
「(わざわざ中に造るなんてあり得ないよね)
お菓子でも食べよっか!」
「うん!」「あるの?」「ふふふ♪ユウナ様ですからね」
2人ともだけど、千ちゃんとは出会って間もないからゆっくりお喋りして仲良くなれたいいなぁ。
お母さんを助けてからも続くだろうか?の関係に思いを馳せていたのだった。
・・・。
《おねえちゃん大好き》(パーティ家、パーティー招待までのとある夜)
「千もお風呂一緒に入っていい?」
千ちゃんがお泊まりに遊びに来た日があったのだけど、私とマルシカクちゃんにちょっとだけ遠慮した風に訊いてきた。
マルシカクちゃんは私を見る、自分はいいけどの合図
・・・千ちゃん大きいけどまだ子供、それにまだ他人とお風呂に入った記憶はつい先日だ、まさかの連日だけど抵抗が少なくなってるのも好都合だね。
「うん、いいよ。 どうせだからみのりさんもどう?」
「ありがとー!」「ふぇ?はい!?しょ、しょんな!」
みのりさんの動揺がすごい、またいいのか?邪魔していいのか?もしかしたら、またやってくれる…?
そんなところだろうね、滅多にないだろう機会だよ、こんな重なりがないことにはやらないからいいよ。
「また、やってあげるよ。ね、マルシカクちゃん」
「うん! 千ちゃんもね」
「うん!」
マルシカクちゃんは元々お風呂といえば皆で
だから抵抗無いもんね。
千ちゃんにタオルを渡してあげてお風呂に入る。
まずみのりさんだ、千ちゃんも洗う側に一緒にやってあげる。千ちゃんはそれがとっても新鮮で楽しいようで途中でペタっとくっ付いたりしていて無意識に誘惑していた。ふふ、みのりさんタジタジです。
次に千ちゃんをやったらくすぐったそうにしていた。2人は湯船に先に行って、私とマルシカクちゃんはお互いに手早くやっておいかける。 その時に千ちゃんがジィーっと見てる視線を感じてた。
「ねぇねぇ、ユウナちゃんとマルシカクちゃんはどこの町?」
これは出身地をきいてるのかな? どう言おうか…、本当のことを言った方がいいかな・・・よし!1回目は誤魔化して次にきかれた時に本当のことを話そ
「えと、私はかなり遠い場所から来たんだよ」
「マルシカクはね、キューカ村」
「ユウナちゃんはそんな感じがするね!」
謎の納得をされた!? 私のイメージってどうなってるの?
「たしかにそうですね♪」
「うん♪おねえちゃんだから!」
「・・・」
みのりさんにもそう思われてたかぁ、何もかも謎に包まれた少女的な?
「キューカ村ってところで会ったの?」
「「うん!」」
「素敵ですよねぇ!」
みのりさんがウットリしてると千ちゃんがまだ何かききたそうにしてるけど言えないみたいだった。
「どうしたの?」
「・・・うん、ユウナちゃんとマルシカクちゃんはいつ結婚したの、かなって…」
マルシカクちゃんをチラチラ見てる。 マルシカクちゃんが自分より年下の子供だから気になったのかな。 結婚かぁ。ここでは式をやってみたいな大きい事じゃなくて、本人たちが認め合えばなっているようだからしてることになるのかな? いつって難しい質問だね…。
「うん! おねえちゃんとはホント町でだよ
ユナちゃんって・・あ!?」
マルシカクちゃんは慌てて口を隠して気を取り直す。 今、「ユナちゃん」って言ったよね! マルシカクちゃんが知るはずのない私の初恋の女の子の名前
「えへへ♪ マルシカクは〝おーじ様〟みたいに〝ひとめぼれ〟だったんだよ」
誤魔化した、まぁいいや。
それでもホント町って言ったのは私の気持ちを汲み取ってたからだ、マルシカクちゃんすごい、かわいいなぁ!好きかも!とは思ってても元の世界の常識が邪魔していて本気にできなかった、それを取り除けたタイミングを分かってたんだ。
・・あ!そうか、ユナちゃん。きっかけになった夢でか
「それは!(きらきら視線☆)」
いつの間にか千ちゃんよりもみのりさんが食いついてる。初めて話したからね、みのりさん好きそうだもん。
千ちゃんも満足してみのりさんのことをちょっときいていた。
その夜、もう一度マルシカクちゃんへ告白したら、マルシカクちゃんに返事では無く告白で返されたのあった
「「大好き、マルシカクちゃん♡♡♡」」




