〜イサム10回編〜
駄菓子屋
イサムとシャニカマは帰るタイミングが一緒だったので駄菓子屋で時間を潰していた。
会話が途切れた後に、シャニカマが切り出す。
「ピザって10回言ってみて」
イサムは戦慄する。これまでの人生において、ここまで意味不明な会話のスタートがあるだろうか。少なくともイサムの生まれたハナターレ王国では成り立たない会話である。
しかし、相手の挑発を無視できるイサムではない。
「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ」
指折り数え、答えるイサム。
「じゃあ、ここは?」とシャニカマが腕の関節を指差す。
ーーーなんだ、簡単な答えだな。
イサムは落胆した。
「ヒザだ。」
シャニカマが爆笑する。
「ここはヒジだろ?バーカバーカ」
確かにヒジだった。
しかし、イサムは自信ありげにヒザと答えてしまったのだ。
なんたる失敗。。。
「じゃあ、ミリンって10回言ってみて」
この会話の切り出し方もおかしい。
今日のシャニカマはまるで別人だ。
「ミリン、ミリン、ミリン、ミリン、ミリン、ミリン、ミリン、ミリン、ミリン、ミリン」
「鼻の長い動物な〜んだ?」
シャニカマがまたしてもクイズを出してきた。
ーーーキ。。。
ーーーいや、違うぞ。。。
イサムは考える。
これはシャニカマの幻術なのだ。
「答えはこうだ!シャニカマに化けた悪魔め!」
シャニカマ の顔面を殴った。




