〜イサムゴキブリ編〜
放課後
放課後、イサムとキノコは漫画の話題で盛り上がっていた。
虫の力を宿した人間が進化したゴキブリと闘う漫画だった。ちなみに実写映画化もされており、イサムはレンタルビデオ屋で借りた事を後悔していた。
「最強の虫ってなんだろう?」
キノコがイサムに問いかける。
「ビブラートオリオンじゃないかな」
イサムが言う。
イサムの世界にいる虫の名前である。ビブラートオリオンは巨大な蟻地獄のような奴だ。人間も噛みちぎってしまう。
もちろん、キノコはそんな虫など知らない。
「ビ、ビブラートオリオン?」
「なんだ、こっちの世界にはいないのか?」
「聞いたこともないよ!」
「逆に、こっちの世界の最強の虫はなんなのだ?」
「うーん、カマキリ説が濃厚かなぁ」
「カマキリ、ねぇ。。。」
イサムはカマキリを検索してみたが、ビブラートオリオンの方が強そうである。
「他には、ハチとかはどう?」
ビブラートオリオンの方が強いと思うイサムである。
「うーん、ゲンゴロウとかは?水中戦に持ち込めば、そのビブラートオリオンも勝てないんじゃない?」
いや、ビブラートオリオンだ。むしろ水系の魔法は効かないのである。
「分かった!クモだ!クモの巣に引っ掛かれば良いんだよ!」
いやいや、ビブラートオリオンはクモの巣ごと噛みちぎるのである。
「じゃあビブラートオリオンでいいよ」
キノコは逆ギレした。話の腰を折られた気分である。
「そんなビブラートオリオンを倒せるのが俺だ。」イサムは自信満々の表情で語った。これを言いたかったのだ。
その時、ハエがイサムの耳元を飛び、驚いたイサムは転げて机に頭を強打した。
(ハエが最強だったんだ。。。)
翌日からキノコはハエ最強説を唱える事になった。




