〜イサムアジアの純情編〜
平凡動物園
イサム、デュラ田、キノコ、シャニカマの4人は動物園に来ていた。
「それにしても男4人で動物園はキツいな」
シャニカマはそんな事を言うが、イサムとデュラ田は楽しそうである。
「しかし、動物を檻に閉じ込め飼育し、見世物にしては金を取る。この世界の人間は中々の鬼畜だな」
デュラ田はイサムに話しかける。イサムもそれに同意した。
2人は創作生まれファンタジー育ちであり、2人の故郷であるハナターレ王国には動物園という概念はない。
「あっ!パンダだよ!」
キノコがはしゃぐ。
その展示スペースには、パンダがいた。
言わば、夕食後のテレビタイムのサラリーマンパパのような、姿勢の悪い格好で笹の葉を食べている。
(・・・あの中に人間でも入っているのか?)
イサムはそう思った。
「そういえば、パンダの尻尾って何色なんだ?」
シャニカマが言う。よくあるアレである。
「白じゃないかな?」キノコが答える。
あいにくお尻を地面につけているので、尻尾が確認できない。
20分ほど、パンダが動くのを待ったが、サラリーマンパパスタイルを貫くので4人は尻尾の色を確認できなかった。
そのまま4人は帰ることにした。
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「ふぅ〜、疲れたぜ」
サラリーマン和夫は、急遽代役を頼まれたのだ。
着ぐるみを脱ぐ。和夫はパンダを演じていた。
「いやぁ、本物は産休に入っちゃってさ。夏休みだし、パンダがいない動物園はヤバイと思って」和夫の友人の飼育員が言った。
4人はあの日見たパンダの正体を知らない。
なお、本物は無事出産した。




