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〜イサム分別編〜
ゴミ置場
イサムは自分の住むマンションの一階にあるゴミ置場に来た。
ゴミは街の指定のゴミ袋に入れるのがルールである。
いつも通り、指定のゴミ袋に入れたもろもろを捨てた。
「お前かぁああああ!!!!」
怒号が飛ぶ。イサムは謎のおばさんに怒られた。
「あんたかい? いっつも分別しないで捨てるアホウは。」
「へ?」
イサムは指定のゴミ袋に入れれば良いと思っていたようだが、生ゴミやプラスチックゴミ、空き缶やビンなど、ちゃんと区別しなければならないらしい。イサムは知らなかったのだが、誰も教えてくれないので仕方ない。
「次からちゃんとやりなさいよ?」
おばさんが優しく言う。イサムは反省した。
「あんたの素直さに免じて、さっき捨てたゴミ袋は私が分別してあげるから、ちゃんと両親に言っときなさいね」
イサムの両親は海外に行っている設定だが、会釈をし、気まずいのでその場を去った。
後日判明したのだが、あのおばさんはホームレスだった。




