〜イサム試験編〜
2年B組
「ほーい、んじゃあ、最後のテストでーす」
テスト最終日。
シャニカマは勉強してない感を出しながらも、良い感じだ。
イサムとデュラ田はなんやかんやで勉強を頑張り、赤点を免れそうである。
一方、漢字の読み書きの出来ないキノコは・・・
鉛筆の芯が消費されるかのごとく、テスト終盤には既に魂は消えかかり、霞んでいた。
「ねぇ、イサムくん、君の世界ではファンタジー科目のテストは無いの?」キノコが半泣きで問いかける。
「魔物生態学ならあるな。ドラゴンの倒し方や、スライムの完全な除去方法、など」
「そっかぁ。それだったら、満点取れたかもなぁ。イサムくん、なんか出題してみてよ」
キノコはもはや目の前のテストに立ち向かう勇気はない。イサムはキノコの為に難易度の低い問題を考えた。
「では、キラービーバードの倒し方から出題しよう。キラービーバードの牙から発せられる猛毒を治癒するのに、何ヶ月かかるでしょうか、という問題だ」
キノコは考える。
そもそもキラービーバードってどんな、魔物なのか。
キラービーだから、蜂なのか。いや、その後にバードだから鳥なのかもしれない。
しかし、キバ?蜂にも鳥にもキバはない。いや、鳥ならあるかもしれないが、キバから猛毒が出るのは、ヘビだ。
もしや、ヘビなのか?
キノコはひらめいた。
ビーバーである!
キラーのビーバーのド、である。マスクドライダー的な、ドがついたビーバーに違いない。
「正解はビーバーだ!!!!」
テスト中の静かな教室にキノコの声が響く。
途中退室のキノコのテストは0点だった。




