〜イサムコンビニ編〜
コンビニ
イサムはコンビニに来ていた。
世の中の大抵のモノは金さえあればコンビニで満たせる時代らしい。元勇者のイサムは、武器防具さえあれば完璧なのに、と思う。
「ラッシャッセッ、コンピィワァッ」店員はクスリをやっているのか、呂律が回っていなかった。
イサムは雑誌コーナーへ向かう。
週刊少年誌がズラリとならぶ。そして、ヤングと冠のついた青年向け漫画誌があった。
それらの表紙は、水着を着たアイドルたちであった。
イサムは前屈みにならざるを得ない。
(・・・この雑誌を、読んでもいいのか?)
イサムはどきどきが止まらない。
この雑誌のカラーページは少年誌のような、プレゼントコーナーでは無い。間違いなく、水着を着た女の子のまぶしすぎるページなのだ。
イサムはあくまで自分の意思ではない事を主張し始めた。
「うっ・・・やめろ!俺の右手ぇ!」
イサムはそう言いながら、青年誌に向かって右手を差し伸べた。
「こ、これを読むのは、俺の意思じゃないんだー!」
ついに青年誌を掴む。
「やめろー!左手ぇ!」
左手がページを繰り始めた。
「うおおお!開くな!目!俺は決して、このページを見たくないィ〜!」チラッ
巨乳のアイドルが常夏のビーチで水色のジュースを片手にグラサンを微妙に下げてこちらを見ている。
「君、ちょっといいかな?」
イサムは私服警官にクスリをやってないか問われ、尿検査をするハメになった。
検出されたのはタンパクである。




