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〜イサム花見編〜
校庭
「なんて美しい花なんだ・・・」
イサムは目の前の木に咲いた花を見ていた。
「ハナターレにはこんな花は無いな」
デュラ田もその華やかな花弁を見つめていた。
「それはサクラって言うんだよ」
キノコが説明を始める。もはやこの物語の解説ポジションである。
「春にのみ、咲く花なんだ。冬の寒さを耐えきって、花開くんだよ。素敵な花さ」
確かに綺麗だ。2人の世界には四季がなかった為、キノコは改めて春夏秋冬の説明をした。
「春は出会いの季節なんだ。いつか、僕たちもサクラを見たら、こんな日々を思い出すのかもしれないね」
キノコは最近、ちょっと水臭い。
3人が見ていたのはウメだった。




