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〜イサム映画編〜
映画館
イサムは休日の貴重な時間をキノコとシャニカマとデュラ田と費やすことにした。
人気漫画原作の実写映画の前後編の前編が公開されるらしく、4人で観に来たのである。
「いやぁ、何気に楽しみでさ〜」
シャニカマはわくわくしていた。この漫画原作は大人気である。アニメ化も大ヒットし、主題歌アーティストは大晦日の歌合戦に出演。お茶の間を微妙な空気で駆逐したらしいのだが、またそれは別の話である。
「僕はアニメ化前からの原作ファンだからね。厳しい目で観るよ」キノコは言う。
イサムとデュラ田はこの漫画原作を読んだ事が無かった。
〜上映終了〜
4人は微妙な空気になっていた。
実写映画とは何か。コンピュータ・グラフィックスに頼る映像は果たして実写映画と言えるのか。そもそもなぜ、カタカナの名前を演じるのが日本人なのか。
最早4人は、微妙、という感想しか抱いていない。
「うん、まぁ、その、良かったさ。うん」
イサムは微妙な空気をフォローする為に言う。
「そうだな。ほら、立ち向かう勇気みたいな、メッセージ性があったじゃん?」
デュラ田もフォローを加えた。
「そうかな・・・メッセージ性はなかったと思うけど。シャニカマ君はどう思う?」
キノコは問いかける。
シャニカマは何故か関西弁を使い始めた。
「この映画を観ても、何もエレンかったわ・・・」




