〜イサム拉麺編〜
麺屋 DERAUMA
イサムは何故かシャニカマと一緒にラーメン屋に並んでいた。かれこれ20分は並んでいる。
シャニカマがどうしても話題のラーメンを食べたいらしく、イサムは仕方なくついてきたのだ。
「しっかし並ぶなぁオイ」シャニカマが言う。
「このラーメンはそこまでして食べる程の価値があるのか?」
「そりゃあ、食べてみなきゃ分からんだろうよ」
「そうか」
〜10分後〜
「おっ!来たぞ!次で俺らが呼ばれる番だ!」
店前の列を並んできたが、ついに店の扉は目前だ。
メニューがある。
「なに、塩と醤油の2種類だけなのか?」イサムは驚く。
「やっぱ、腕に自信ありなんだろうなぁ」
シャニカマ曰く、無駄にメニューが多い店は色んなものに手を出している=味に自信が無いという事らしい。
〜5分後〜
二人はラーメン屋のカウンターに並んでいた。
イサムは醤油、シャニカマは塩を選んでいた。
「おい、イサム。この世界での最高の調味料を教えてやろうか?」
イサムは知っていた。
「空腹、だろう?」
「マヨネーズに決まってんだろバーカ!」
〜10分後〜
「ヘィオマティッ!」薬をやってるのか、店主のろれつは回っていなかった。目の前にラーメンが来た。
イサムは空腹という最高のスパイスを片手に、箸を持つ。ちなみにイサムは左利きであり、右利きのシャニカマと腕がぶつかる。
イサムはどんぶりの世界のファンタジーを堪能し始めた。
まずは、スープの大海をレンゲですくう。
スープの海の美味しさミネラルは充分だ。
続いて、メンマだ。これがなんなのか、イサムには分からないが、その歯ごたえに満足した。
そして、宇宙のはじまり、煮卵。
なんていい具合の半熟だ。この地点に到達したラーメン職人に感謝の言葉しか出ない。最早敬意を表する。
まだまだある。
いわばこのファンタジーに無くてはならない、やらかいお肉だ。あぶらが沢山である。イサムは3枚のお肉をカウントダウンしながら食べていた。
そして、この丼ファンタジーを創る 麺。
もちもち多過水麺である!
君のみずみずしさを、とくと味わおう。
ずずず・・・
「な、なんだと・・・」
イサムが食べていたのは、シャニカマが頼んでいた塩ラーメンであった。
シャニカマはイサムを見ながら言う。
「ラーメンだけに、この話はオチまでに伸びたな。」




