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美しい幼馴染と共に、僕は大切なモノを探して日本各地を巡る  作者: NAOKI


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20/21

【Vol.20】麻希の店で晩御飯を食べた後、麻希が・・・。そして、犯人の目星が付く

 主人公は、北海道のゴルフ場に行って、犯人と対峙しようとしています。その前に、優奈と一緒に過ごす為、まずは占いの部屋に行きます。さぁ、幕開けです!

 僕の活動が終わり、急いで占いの部屋に向かう。途中でかすみに電話し、楽しくおしゃべりし、かすみが東京にあるかすみの家に無事到着したのを確認し、電話を切った。続いて唯香に電話し、唯香が三重にある唯香の部屋に無事到着したのを確認した後、唯香に勝負は引き分けと強く言われ、唯香の強い想いが分かって嬉しくなり、引き分けを認め、「愛してる」と言い合い、電話を切った。引き続き僕が占いの部屋に急いで向かいながら、しみじみと考える。

 ―僕が一番愛してる人は、勿論、優奈やけど、唯香の事も、愛してるんやな~。美和の事も、麗菜の事も、麻希の事も愛してるし、愛してる人がいっぱいいるわ。優奈も美和も麗菜も麻希も唯香も僕の事を愛してくれてるし、僕はほんまに幸せ者やわ~!でも、これからは優奈の事を一番に考えて、絶対に優奈を裏切ったらあかん!もう絶対に浮気せぇへんで!う~ん、でも、また浮気してしまうかもしれへんな~。あ~、早く優奈に会いたい~!かすみは、僕の事、好きみたいやけど、まだ十一歳やし、僕が気をしっかり持って、絶対に変な事をしたらあかんで~!―

更に暫く急ぎながら歩き、占いの部屋に着くと、占い師姿の優奈が、満面の笑顔を浮かべながら、僕を迎えてくれた。

「お~、思ったより早かったね~。まだ営業時間が終わってへんけど、そろそろ終了時間になるから、ちょっと待っていてね~。たぶんもうお客さん来ないと思うわ~」

「うん。いつ見ても、優奈の占い師姿は、めっちゃ綺麗でかっこいいわ~」

「あはは、褒めてくれてありがと~!嬉しいわ~!ま、そこに座っていてよ~」

 優奈に案内され、ソファに座る。二人で暫くの間、楽しくおしゃべりして過ごす。もうすぐ営業が終了する時間。更に楽しくおしゃべりしていると、営業終了時間直前に、占いの部屋の入口のドアが開いた。僕と優奈が見ると、麻希が入って来た。

「お~、麻希~、いらっしゃいませ~!びっくりしたわ~。どうしたの?何か占って欲しいの?まさか、また私に勝つ方法を占って欲しいとか?」

「いえいえ。そんな訳ないでしょ~。私、あれからいろいろ考えたんだけど、優奈さんと仲良くなりたいな~って思ってるの~。今日は、今悩んでる事があって。有難い事に、お店のお客様がどんどん増えてきて、従業員を増やすかどうか、店舗を増やすかどうか、考えてるんだけど、優奈さんに占ってもらって、いい案を出してもらおうと思って、占いの部屋に来たの~。よろしくお願いしま~す!」

「お~、まともな占いのお願いで良かったわ~。じゃあ、そこに座ってね~。早速、占うわ」

 麻希が机を挟んで、優奈の前の椅子に座ると、優奈が大きな水晶玉に向かって、真剣な表情で呪文を唱え始めた。やはり優奈の占い姿は、いつ見ても、めっちゃ綺麗でかっこよく、どうしても見とれてしまう。呪文を唱え終わり、続けてカードを机の上に並べ、呪文を唱えながら一枚一枚めくっていく。更に呪文を唱えながら、スティックを振り回し、軽く上に投げ、机の上にめくられた状態で並べられているカードの上に落とす。カードとスティックの位置を真剣な表情で見つめ、再び水晶玉に向かって呪文を唱える。ふと、優奈が満面の笑顔で麻希の方を向いて、言葉を掛けた。

「占いの答えが出たで!二十代の女性店員を一人増やして、その人を徹底的に教育して、お店を任せられるレベルにまで成長させてから、大阪駅近くの商業施設に一店舗増やすのがいいと出たわ!是非是非参考にしてよ~」

「わぁ~、なるほど~!ありがと~!店員を増やさないで頑張る方がいいかな~とか、店舗を増やすなんて失敗するかな~とか、消極的な考えが頭の中にあったんやけど、優奈さんに占ってもらって、迷いが吹っ切れたわ。優奈さんの占いの通りにしてみるね!早速、店長候補の女性店員を募集するわ!是非、今日は私のお店で食事していってね!無料まではできないけど、お酒と料理、サービスするよ~!」

「お~、ありがと~!行く行く~!丁度、営業が終了の時間になったし、着替えて来るから、ちょっと待っていてね~」

 優奈が満面の笑顔で奥の部屋に行って、着替え始めたところで、僕が麻希の方を向いた。

「麻希、ほんまに優奈と仲良くするの?いい事やけど、何か不気味やな~」

「何言ってんねん!私、お店が忙しいから、今はお店の事で頭がいっぱいやねん。いいアドバイスくれたし、益々、仕事に対して燃えてきたわ~!私の事、応援してね!お、に、い、ちゃ~ん!ウフフ、今日はサービスするで~」

「おいおい、でかい声でお兄ちゃんなんて言うなや!聞こえたら大変やで!」

「あはは、まぁいいやん。それ位の事、させてや~。お兄ちゃん、愛してるで!」

「おいおい、僕も愛してるけど、優奈に聞こえたら大変やで~。分かったから、もうその辺にしといてや~」

「ウフフ、そうやね~。段々お兄ちゃんが可愛そうに見えてきたわ~。お兄ちゃん、愛してるって言ってくれて、ありがとうね~!」

 そんな会話をしていると、着替えを終えた優奈が、奥の部屋から出て来た。

「お待たせ~。何か、仲良くしゃべってたね~。さ、行こう!」

「は~い。あ、そうそう。占い料金払うよ~。優奈さんも、ちゃんと商売しなきゃね」

「あ、そうやね~。一瞬忘れてたわ。ありがとうございま~す!」

 麻希が優奈に占い料金を支払い、三人で占いの部屋を出て、優奈が鍵をかけた。

 三人でいろいろな話をしながら歩き、麻希の店に到着。既に営業は始まっていて、三人で店に入ると、若い女性店員が一人駆け寄って来た。

「店長、何処に行ってたんですか~。めっちゃ忙しいんですから、早く仕事に戻って下さいよ~。大変なんですからね~」

「ごめんごめん。ちょっと思い立って、お店の事で悩んでた事を相談しに行ってたの~。お陰で、いいアドバイスをもらえたわ~。すぐに用意するわ。じゃあ、こちらの席にどうぞ~。ゆっくりしていってね~」

 麻希が僕と優奈を席に案内し、僕と優奈が席に座ると、麻希が笑顔で僕と優奈に言ってきた。

「一杯目のお酒、サービスするで~!何飲む?フードも二品サービスするわ~」

「お~、ありがと~!じゃあ、生ビール中ジョッキにするわ~。優奈も生中にする?」

「うん。丁度、ビールを飲みたかったの~。サービスしてくれてありがと~!食べ物は何にする?私はじゃことしその和風パスタを食べたいな~」

「お~、いいねぇ!じゃあ、鶏の唐揚げにしよう!麻希~、生中二つと、鶏の唐揚げと、じゃことしその和風パスタをお願い~」

「は~い!分かりました~!どうぞごゆっくり~」

 麻希が厨房に向かい、僕と優奈が談笑していると、すぐに麻希が戻って来て、まずは生ビール中ジョッキを二つ運んで来た。優奈が笑顔で乾杯の発声。

「じゃあ、乾杯しよう!かんぱ~い!」

「うん!かんぱ~い!」

 二人で乾杯して、ビールをグイッと飲み、優奈が満面の笑顔で僕に言ってきた。

「あ~、美味しい~!やっぱ、仕事の後のビールは最高やわ~!」

「うん!ほんまに美味しいわ~!優奈と一緒に飲むビールは最高やわ~!」

 ビールが美味しくて、僕と優奈の会話が弾む。麻希が鶏の唐揚げと、じゃことしその和風パスタを運んで来た。その時に、優奈がシーフードサラダと刺身の盛り合わせを注文。まずは僕が鶏の唐揚げを食べ、満面の笑顔になった。

「お~、やっぱ麻希が作った鶏の唐揚げは最高やわ~!めっちゃ美味しいわ~!」

 僕が美味しそうに食べているのを見て、優奈も鶏の唐揚げを食べ、満面の笑顔になる。

「ほんまに美味しいわ~!どうやってこの味を出してるんやろうな~。知りたいわ~」

 続けて僕と優奈が、じゃことしその和風パスタを食べる。やはり美味しい。二人で楽しくおしゃべりしながら食べて飲んでいると、麻希がシーフードサラダと刺身の盛り合わせを運んで来た。その直後、優奈が麻希にお願いしてみた。

「ねぇねぇ、鶏の唐揚げ、めっちゃ美味しいね~!レシピ教えてよ~!」

「ウフフ、ありがと~!残念ながら、教えられないな~。一応、うちの店の看板メニューなの~。おにい、あ、いや、あなたはどう?美味しい?」

 ―おいおい、麻希、お兄ちゃんって言いそうになりやがったな~―

「うん。めっちゃ美味しいわ~。麻希が作った鶏の唐揚げは、ほんまに最高やわ~」

「エヘヘ、ありがと~!じゃあ、ゆっくりしていってね~」

 麻希がお客さんに呼ばれて向かった。その直後、優奈が少し不思議そうな表情で僕に言ってきた。

「ねぇ、麻希、さっき、おにいって言ってたよね。何やろ、おにいって」

「え~。そんな事、言ってたかな~。聞いてなかったわ。ま、気にせんでいいで~」

 その場を誤魔化し、楽しい会話に戻す。二人でどんどん食べて飲み、お酒は二杯目。二人で注文した赤ワインのボトルをグラスに注いで飲む。シーフードサラダも刺身の盛り合わせも美味しい。楽しくおしゃべりしていると、急に優奈が真剣な表情で僕に言ってきた。

「ねぇ、もう洗いざらい吐いてよ!唯香って女と浮気したのは分かったし、長崎と東京の二人の女とも浮気したんやろ?麻希とも浮気したんやろ?そりゃ、聞いてから怒ると思うけど、私、あんたの事、愛してるし、別れへんから、正直に言ってよ!」

 ―急に切り出してきたな。どうしよう。浮気したって認めへんかったら、険悪な感じになりそうやし、そろそろ黙っとくのも限界が来てるなぁ。仕方ない。観念して正直に言うか。優奈、めっちゃ怒るかもしれへんな~―

「うん。優奈の言う通り、確かに浮気したわ。優奈、ほんっまにごめん!謝って許してもらえるとは思ってへんけど、謝るしかないわ。ほんまにごめん!もう二度と浮気せぇへんで!これからは優奈だけを見て生きていくわ」

「とうとう吐いたね。ま、あんたが浮気したのは分かってたけどね。あんたの口から聞くと、沸々と怒りが湧いてくるわ。やっぱり許せへん!許せへんわ!」

 優奈がそう言うと、目から涙がポロポロと零れ落ちた。僕が慌ててハンカチを出し、優奈の涙を拭いた。

「優奈、ほんっまにごめん!もう絶対に浮気せぇへんで!信じてや!」

「フン!信じられるか!もうええわ。許せへんけど、私もあんたの事、言えへんし、気を取り直して食べて飲むわ」

「そうや!優奈、僕も言ったんやし、優奈も正直に言ってや!小樽で出くわした男と何もないよな?マスターと愛し合ってへんよな?プロデューサーと、その瞬間が訪れてへんよな?」

「はっは。言う訳ないやろ!あんたの浮気防止や!せいぜいいろいろ想像して考えて、いっぱい苦しめや!苦しみが大きいほど、あんたは浮気せぇへんやろ」

「くっそ~!僕は正直に言ったのに、優奈は正直に教えてくれへんねんな~。気になって気になって仕方がないわ~。まぁ、気を取り直して飲み食いするか~」

 僕と優奈が、気持ちを切り替えて、美味しい料理を食べまくり、美味しいワインを飲みまくる。一気に場が盛り上がり、僕と優奈の会話が弾む。二人で楽しくおしゃべりしていると、ふと、麻希がこっちに来て、優奈に言ってきた。

「優奈さん、今日は占ってくれてありがとう。いろいろ考えたんやけど、今日迎えてくれた、あの女性店員の女の子、めっちゃ頑張ってくれてるし、あの子をしっかり教育して、ゆくゆくはこのお店の店長にしようと思ってるの。でも、店長候補の女性店員を募集して、しっかり教育して、あの子と競わせようと思ってる。どっちを店長にするかを私が決めて、私は、優奈さんの占い通り、大阪駅近くの商業施設に一店舗増やして、そのお店の店長をするよ!私、必死に頑張るね!優奈さん、いい占いをしてくれて、ほんまにありがとう!赤ワインもサービスにしとくよ~!」

「うん。ありがと~!お言葉に甘えるね~。私の占いが役に立ったようで、めっちゃ嬉しいわ!頑張ってね!応援してるで!」

「麻希、サービスしてくれて、ありがと~!仕事を頑張ってる麻希、めっちゃ輝いてるで。頑張ってや!応援してるわ!」

「は~い!ありがと~!じゃあ、ゆっくりしていってね~」

 麻希が厨房に向かい、女性店員に指示を出す。麻希の姿を見て、ふと、僕が思う。

 ―麻希、仕事をしっかり頑張る事にしたんやな~。もう麻希と愛し合う事はないかもしれへんな~。まぁ、実の妹なんやし、そうなったらそれでいいよな~―

 僕の様子を見て、優奈がすかさず僕に言ってきた。

「あ~、麻希の事、考えてたんやろ~。あんた、分かり易いね~」

「ははは、大した事とちゃうで。仕事頑張ってるな~って見てただけやで」

 少し嘘をついた。引き続き二人で楽しくおしゃべりしながら飲み食いし、全ての料理とお酒を平らげたところで、僕が満面の笑顔を浮かべながら、優奈に言葉を掛けた。

「あ~、美味しかった~!お腹いっぱいや~!じゃあ、そろそろ行こうか。勿論、僕が払うで!麻希がだいぶサービスしてくれたし、安く済むわ~」

「うん。ほんまに美味しかったわ~!お腹いっぱい~!ありがと~!御馳走様でした~」

 二人でレジに向かい、麻希が対応し、僕が飲食代を支払った。麻希のサービスのお陰で、かなり安く済み、嬉しい気分になる。二人で店を出たところで、麻希が僕と優奈を見送りながら言ってきた。

「ありがとうございました~!また来てね~!おにい、あ、いや、ははは」

「うん。めっちゃ美味しかったわ~!ありがと~!また来るわ~!」

「うん。いっぱいサービスしてくれてありがとうね~!またいつでも占うで~!」

 二人で手を繋いで歩き出す。ふと、走る足音が聞こえ、麻希が僕と優奈の前に回り込み、真剣な表情で優奈に言ってきた。

「優奈さん!実は、今日、ずっと黙ってた事を言おうと思ってたの。やっぱり言わんとこうと思ったけど、どうしても我慢できない!言うわ!実は、私、この人の、いも・・・」

 麻希の言葉を聞き、僕が焦りまくる。

 ―おい、麻希、止めろ!言うな!実の妹の麻希と僕が愛し合ったなんて知ったら、優奈はどうなるか・・・頼む、言わんといてくれ!―

「・・・やっぱ、止めとくわ。知らん方がいい事ってあるよね。優奈さんも知りたがってないのが分かるし。じゃあね。またお店に来てね!私もまた占いの部屋に行くよ!」

「うん。知らん方がいい事って、あると思う。言いたくなったら、いつでも言ってね。占いの部屋で待ってるで!またお店に行くで~!麻希の料理、最高やで!」

「麻希、ほんまに美味しかったわ!仕事絶対に上手くいくで!応援してるで!」

 麻希が笑顔で僕と優奈に手を振りながら、店に入って行った。その直後、優奈が少し考えながら、僕に言ってきた。

「麻希、何を言おうとしたんかな。おにいって言ったり、さっきは、いもって言ってたな。まぁ、真剣に考えたら分かりそうやけど、考えへんようにするわ。知らん方がいい気がするし」

「うん。気にしないのが一番やで!さぁ、優奈の部屋に行くで~!」

 ―優奈、麻希が僕の実の妹って、薄々気付いてそうやな。知らんようにしてるんやろうな。はっきり分かってしもうたら、優奈、大変な事になりそうやし、絶対にばれへんようにしないとあかんわ。実の兄妹が愛し合ったなんて知ったら、とんでもない事になるわ―

 二人で楽しくおしゃべりしながら歩き、優奈のマンションに到着。中に入り、優奈の部屋の前に移動。優奈がドアの鍵を開け、二人で中に入り、優奈が鍵をかけた。

 部屋に入るや否や、優奈が僕に抱き付き、唇を何度も何度も僕の唇に濃厚に押し当て、舌を僕の口に入れ、僕の舌にグリングリンと絡め合わせる。二人でぎゅ~っと熱く強く抱き締め合い、更に濃厚にディープキス。舌と舌をグリグリと絡め合う。唇をそ~っと離し、優奈が真剣な表情で僕に言ってきた。

「ねぇ、北海道のゴルフ場に行くの、危険かもしれへんで。サインを盗んだ犯人がいるんやろうし、刃物とか銃とか持ってるかもしれへんし。ほんまに行って大丈夫なん?めっちゃ心配やわ。そんなにサインを取り戻したいの?私がいるんやし、サインなんかもうええんとちゃうん?その女子プロゴルファーと愛し合いたいの?」

 優奈の真剣な想いに、僕が少し戸惑うが、真剣な表情で優奈に言う。

「優奈、勿論、一番愛してる人は優奈や。でも、優奈がしっかりと願掛けしてくれたサイン色紙に、ビューティーにサインしてもらったんや。ビューティーとどうこうなりたいっていう想いは無いけど、僕の為にも、優奈の為にも、やっぱり取り返したいんや。ビューティーのサインを盗んだ犯人を、どうしても許せへんねん」

「そうなんや。分かったわ。でも、ほんまに気を付けてね。命の危険を感じたら、逃げないとあかんで!サインを取り返そうとして、命を落としたら、私、自殺するかもしれへんで」

「そんな事を言わんといてよ。大丈夫。命の危険を感じたら、勿論逃げるわ。約束する。優奈の為に、絶対に死なへんわ。優奈、めっちゃ愛してるで!」

「うん。ありがとう。私もめっちゃ愛してるで!ところで、今まで得た手掛かりで、サインを盗んだ犯人の目星は付いたの?誰が犯人なのかさっぱり分からん状況で行ったら、いきなり犯人が現れて、びっくりしてしまうと思うで」

「そうやな~。実は、いくら考えても、まだサインを盗んだ犯人の目星が付かへんねん。もう一回頭を整理して考えてみるわ」

 僕がそう言って、今まで得た手掛かりを整理して考えてみる。

「手掛かりを列挙して、北海道のゴルフ場で撮った写真をじっくり見てみるわ。風で髪が揺れている事、サンバイザーを頭に着けている男性、男性が履いている白いシューズ、茶髪をなびかせている男性、ブランドの腕時計、男性が頭にサングラスをかけている姿、ブランドのロゴが入ってる白いシャツの男性、紺色のズボンを穿いてる男性、切れ長の目をした男性、大きい口をしてる男性、肌が日焼けしてる男性、腕が筋肉質の男性、鼻が高い男性、右耳にピアスをしてる男性、眉毛が細い男性、右手の人差し指に指輪をしている男性。これだけの量の手掛かりがあるんやから、写真を見たら分かりそうなんやけどな~。まぁ、もう一回しっかり見てみるわ。優奈も一緒に見てよ」

「うん。分かった。ちゃんと得られた手掛かりを覚えてるんやね。頭いいやんか~」

「あはは、ありがとう。優奈に褒められると、ほんまに頭がいいような気になるわ~」

 僕がスマホを取り出し、北海道のゴルフ場で撮った写真を、ディスプレイに表示させる。ビューティーがティーショットを打ち、キャディーとたくさんのギャラリーが写っている。二人で写真をじっくり見ていると、ふと、優奈が僕に言ってきた。

「う~ん、確かに、手掛かりが多くて、全部に当てはまる人物は見当たらへんな~。右耳にピアスをしてる男性と、右手の人差し指に指輪をしてる男性が、おらへん感じやな~。う~ん、どう?」

「そうやねん。右耳にピアスをしてる男性と、右手の人差し指に指輪をしてる男性が、僕も見つけられへんねん。このままやと、明日、北海道のゴルフ場で、サインを盗んだ犯人が誰なのか分からんまま、いきなり犯人と遭遇する事になりそうやな~」

「そうやな~、少しでも危険を回避する為に、犯人の目星を付けときたいな~。もう一回、しっかり見てみよう。あ、そうや。スイちゃんにも協力してもらうわ~」

 優奈がそう言うと、小さい水晶玉を取り出して机の上に置き、真剣な表情で呪文を唱え始めた。やっぱり優奈の占い姿は、めっちゃ綺麗でかっこいい。更に呪文を唱え続け、ふと、優奈が満面の笑顔で僕に言ってきた。

「スイちゃん、よく頑張ってくれたね~!ありがと~!」

 続けて、僕の方を向き、ニッコリ微笑んでくれた。

「キャディーをしっかり見ると出たで!キャディーをじっくり見てみようよ!」

「うん。さすが優奈!名占い師やわ~!見よう見よう!」

 二人で写真に写っているビューティーの男性キャディーをじっくり見る。まずは右耳に注目する。右耳はほとんど写っていないが、よ~く見てみると、微かに光る物が見えた。更にじっくり見たところで、僕が満面の笑顔になった。

「右耳にピアスがあるわ!微かに写ってるわ!よし、次は右手の人差し指を見てみよう!」

「あ、ほんまや!確かに、右耳に微かにピアスが写ってるわ!さすが私の占いやな~!」

 続いて、キャディーの右手の人差し指をじっくりと見る。右手はほとんど写っていない。更にじっくりと見る。よ~く見ると、微かに光る物を発見。更にじ~っと見つめ、僕が更に弾けた笑顔になった。

「お~、指輪や!確かにキャディーの右手の人差し指に、指輪があるわ!やった~!ビューティーのサインを盗んだ犯人は、このキャディーやと思うわ~!優奈、ありがと~!」

「うん!確かにキャディーの右手の人差し指に指輪があるね~。さすが、私の占いは凄いわ~!自画自賛しちゃうわ~!あんたの役に立てて嬉しいわ~!」

「うん。ビューティーのサインを取り戻す為に、しっかり北海道のゴルフ場で頑張るわ~。相手は刃物とか銃とかを持ってるかもしれへんし、命の危険を感じたら、勿論逃げるから、その点は安心していいで~」

「うん。ほんまに気を付けてね!盗まれたサインを取り戻して、無事に帰って来れるように、心を込めて願ってるわ~」

 僕と優奈がじ~っと見つめ合う。唇と唇を濃厚に合わせ、舌と舌をグリグリと絡め合い、暫くの間、ぎゅ~っと熱く強く抱き締め合った。


 ≪第21話に続く≫

 麻希が、優奈に秘密を暴露しようとしましたが、何とか思い止まってくれました。主人公と優奈は、幸せな時間を過ごしていますが、北海道のゴルフ場で、どんな事が待ち受けているのでしょうか。次回をお楽しみに!

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