表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想死傷日記  作者: 花田えりんぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/3

夢の中で

 


 〜金曜日〜



 寝ている時、ドンッと背中のほうから衝撃を受けた。本当に衝撃を受けたわけじゃない。たまにみる「落ちる夢」だとすぐにわかった。

 ただドキッとしたのは、衝撃を受けた次の瞬間に、目の前の一面が赤になったのだ。てんとう虫のような、唐辛子のような、鬼灯のような。

 そんな赤。ハリのある、臙脂が透けそうな赤。


 なぜか好きだと思った。

 それと同時に、何故か、死んだとも思った。


 何が起こったのか、そもそも「何か」起こったのか。何もわからなかった。夢だとはわかっている。わかっているはずなのに、背中への衝撃と鮮烈な赤は現実ではないのか、だんだん疑いだした。


 本当にわたし、死んでない?


 夢だと思ったことが現実で、現実の私は死んでいるんじゃないか?あの夢は私が死んだ時の走馬灯みたいなものだったのでは?あの赤は私の血で、たくさんの血を撒き散らしながら一面を赤にして死んだのでは?

 きっと誰かが私の背中を滅多刺しにしたんじゃないかな。私って友達付き合い上手くないし、愛想が良い方ではない。いじめられたりはしたことないけど、クラスの端にある目立たない存在。

 だからいなくなっても良いだろうと刺してきたんじゃない?誰でも良かったみたいな。

 あれ、なんで私、クラスの人だって思ってるんだろ。


 目をゆっくりと開けてみる。ただ暗い見慣れた天井があるだけだった。わたし仰向けで寝てたんだ。

 やっぱり、ほら、夢だったじゃん。

 いつも通りに体を起こし、朝食を食べ、家を出る。


 あの夢はなんだったのか。

 何か悪いことが起きる予兆か、ただの夢か。

 どう意味付けようと私の自由だからこそ、夢の意味の真実なんて誰もわからないけど、あまりにも印象的な夢だったから、是非とも何か意味のある、出来れば悪い意味のある夢であって欲しいと思った。


 その方が素敵だから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ