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また、夏が来る

ミーンミンミンミー………


メ~ン ドー コテエエー メーン


「え、怪我した?総体には出られないの?」

生徒は頷く

「だけど、俺は剣道を続けたいんです。どうすればいいですか?」

顧問はすごく優しい顔をしていた

「僕は賛成だ」


ミーンミンミンミー………


生徒はもどかしくなって声をあげる

「でも俺は、そんな剣道うまくねーし……」

「君は剣道が好きじゃないか。まだ、一年もあるよ?」

生徒は苦い顔になる

「俺は、俺は」

言葉にならないのか涙が溢れてくる


ミーンミンミンミー……ジジッ


僕は立ち上がる。生徒の頭をポンポンとした

「ただ、がむしゃらに走ってみるしかないんじゃない?」

意地悪に笑ってみた。

「先生だから言えるんだよ」

僕は乾いた笑い声で応える


ミーンミンミンミーン…………


「鹿山先生てば、待ってよ」

「君自身で見つけるしかないよ」

僕はその場から逃げた。


また、夏が来た。


病室の笑い声、空を渡り歩く飛行機、公園で遊ぶ家族、生徒たちの葛藤


それぞれを抱えながら生きている。


ミ~ンミンミンミー……


僕の心はここにしかない。

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