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腹ペコ

何故かあずみが照れている、、

そして、

ゆうかはジト目、、


そんな2人は放置し、他の2人に声を掛ける

「お腹は空いてるかな?

俺、何も食べてないから腹ペコでさ、

みんなも食べるなら用意するけどどうする?」


夕食は毒満載の料理だったから手をつけようともしなかったので、流石に腹ペコだ!


「私もお腹空きました!」

「私もー」

みなととさらも、お腹が空いてるようだ

「ゆうかもお腹空きました!」

「あたしもー」

照れとジト目をやめた2人もどうやらお腹空いているようだ


「じゃあ、飯にしよう!

スープとパン、ボアの串焼きでいいか、、」


イベントリから机と椅子を出して並べ、作り置きの野菜スープを鍋で出し、

包丁とまな板とボアの肉、鉄串、木皿にスープ用の深めの木皿、フォーク、パンを取り出す


「つっ、机!?それに椅子も!?」

「あーーね、

今日までの間にちょこちょこ色々な物を買溜めてイベントリにぶっこんであるからさ♪」

4人を椅子に座らせながら、俺はスープの入った鍋を火にかける

そして、

どのくらい食べれるかを聞きながら、肉を適当な大きさに切り分け、

筋切りをし、叩く等の下処理を施し、串に肉を刺し、火の前に立てて焼いていく、

串焼きは1人2本ずつだ!

味付けは塩と胡椒、濃い薄いの好みはわからないから、俺好みで統一!


スープも温まり、肉もいい感じで焼けたので、各々の皿に肉串を乗せ、パンを置き、スープ皿にスープをよそって渡していく

全員に行き渡ったあと、俺はまたイベントリから肉の塊を取り出す


「まだ料理するんですか?」

ゆうかが不思議そうに聞いてきた


「いや、

これはタイガ達の飯だよ!」

そう言って、

近くにいるタイガとウル、ロー呼び、

影の中にいるホクト達も呼び出す

「みんなも一緒に飯にしよう!」

タイガ達にもそれぞれ肉を渡した


「ただ、リンの飯だけは遠くの方がいいかもな、、」

「なんで!?リンちゃんも一緒で良いじゃないですか!」

あずみ、優しいな、、、

だが、

「リンの飯はみない方がいいと思うぞ、、

絶対食欲無くすし、慣れないと気持ち悪くなる、、


なんせ、ゴブリンの死体、丸々一体だから、、」

みんな絶句だと思っていたんだが、、、

「見てみたい!!」

あずみ、、お前はそういうやつなんだな、、


「そしたら、

あずみさん以外が見えないこっちに出そう、


リンおいで!

みんなは気にせず、そのまま食べ始めてていいからね


リン!食べ終わったら、血なんかもちゃんと綺麗にしてきてな!」

ゴブリンを出し、リンにそう伝えると、リンはぷるるんと振るえ、ゴブリンに覆い被さった


席に戻り、俺もみんなと一緒に飯を食い始めた


すると、

「これ、美味しい!!」

「ちゃんと味がある!!」

「お肉が柔らかくて、臭くない!!」

「お肉もスープも胡椒の風味がする!!」


、、、そうだろうよ!

あの兵舎の飯がどれだけ糞だったか!

言っちゃ悪いが病院食より味が薄いんだぜ、

下処理もちゃんとしてないから肉は固いわ、

血抜きをちゃんとしてないから血生臭いわ、

香辛料は高級品だから全く使われてないわ、、


マジ、現代の日本人の味覚を舐めんな!って!

しかも、

若い時から料理を嗜み、高校の時から一人暮らしの間も調理のバイトを幾つもやり、自炊をし、

39歳だったが独り者で、もちろん自炊もするが、食べ歩き、呑み歩きが趣味だったグルマンな俺には、

あそこの料理は料理とは呼べる物ではなかったわ!

むしろ、食べ物にも分類することすら出来んし、許さん!

完全に食材への冒涜だわ!!


「まあさん!」


おっと!ゆうかに呼ばれて我に返る

怒りで我を忘れていたようだ


「ゆうか達のこと、呼び捨てでいいですよ!」


「ん?」


「いや、さっき、これからは気楽にいこうって言ってくれたじゃないですか!

だから、

これからはみんなのこと、呼び捨てで呼んでください。

それと喋り方も気を遣わないでくださいね!」


有難い!

敬語や尊敬語はもちろん使えるが気を遣わなくていいならそれほど楽なことはないからな♪

「わかった!

これから普段通りの俺の喋り方をさせてもらうよ!

ありがとう♪」


おーおー、

ゆうかが照れとる♪

さっきのあずみの照れも可愛かったが、ゆうかの照れてる姿も可愛いなーー

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