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第58話 イオ第2学園に入学・13

投稿遅れてしまいすいません!

誠に勝手ながら予定してた連続投稿は延期とさせていただきます……お楽しみにしてくださっていた読者の方々すいません!

後書きにて詳細説明書きます



 俺とリアンが教室に入ると、同じく新入生であろう生徒達からジロジロと見られる。特に男達の目線が強い気がする。


 そんな中から一人の男が俺達に歩み寄ってきた。

 茶髪の短髪で、俺と同じ年齢なのかと思わせる程に大柄な肉体をしている。


「お前、なんで男用の制服着てんの?」


 その後ろから別な男も会話に混ざって来た。


「レオニス、初対面の女性にいきなりお前なんて失礼だと思うよ? 連れが失礼をしたね。こっちはレオニスで、僕はクウデと言う名だ。これからよろしくね」


 茶髪の短髪くんをレオニスと呼んだ男はクウデと言うらしい。

 クウデは黒髪でメガネをしている。高身長だけど線が細いというか、知的メガネという言葉が似合う見た目だ。



「俺はハヤト・ヴァーチ。制服は問題無いよ? 俺は男だからね」

「私はリアン・ガナエリです。これからよろしくお願いします」


 俺とリアンが軽く自己紹介をすると、クウデは目を見開く。そしてクウデの横に居るレオニスが叫んだ。


「男!?」


 その叫びを聞いた他の男子生徒共が俺の方をジロジロ見始める。女生徒もチラチラと……いや、一人はガン見している。


「ああ男だよ。これからよろしくなレオニス、クウデ」


「あ、ああ……よろしくなハヤト。それにリアンさんもよろしく」


 レオニスはまだ納得出来ないのか、困惑顔をしながらも俺とリアンに挨拶をする。



 そしてガン見していた女生徒が俺をジッと見つめながら歩いて来る。


 金髪のゆるふわロングで顔立ちはかなり可愛らしいのだが、自信に満ち溢れた眼をした女生徒だ。そして、12歳とは思えないくらいに胸の部分が自己主張している。


「初めましてハヤト様……やっとお会い出来ましたね? 私はカレン・ファーナル、あなたの元婚約者です」


 この子がカレン・ファーナルか。ていうか元婚約者ってここで言うのか。


 横から何か凄まじいオーラを感じて俺は振り向くと、そこには笑顔のリアンが居た。

 笑顔なのに背後に何か見えるよ? 般若のような存在が見える気がするよ?


「初めましてカレンちゃん。ハヤトくんと一緒に暮らしているリアン・ガナエリです。よろしくね?」


 リアンが笑顔のまま、しかし般若を背中に宿して威圧するかのように挨拶をする。


「あなたが……よろしくお願いするわ、リアンちゃん(・・・)」


 それに対してカレンは意趣返しのように、ちゃん付けでリアンの名を発した。


 それにこの反応はリアンの名前を元から知っていたのかな。俺も一応挨拶をしとこうか。


「元婚約者がどうとかはとりあえず置いといて、これからよろしくねカレン」


「よろしくお願いしますわ」


 俺達の会話を一緒になって聞いていたレオニスとクウデはただならぬ空気を感じ取ったのか、カレンに軽く挨拶をするだけで余計な事は言わなかった。



 ああそうだ、入学式の段取りを聞きに行かなきゃ。


「ちょっと俺は新入生代表として挨拶しなきゃいけないし、入学式の段取りを確認しに行ってくるよ」


「ハヤトが首席かよ!?」


 俺の言葉にレオニスが反応して叫ぶ。クウデも驚いているようだ。そしてカレンは……何故か目がキラキラしたような熱い眼差しを送ってくる。


「ハヤトは優秀なんだな」

「行ってらっしゃいハヤトくん」

「流石ですハヤト様……」


 それぞれクウデ、リアン、カレンの言葉である。俺は軽く手を振ってから教室を出て、職員棟に向かった。



 職員棟の前に着いた俺は扉をノックする。しばらく待つと、中からナグルドが出て来た。


「あん? どうしたユーエの弟子」


 相変わらずこの人はだらしない無精ヒゲを生やしてるな。


「どうも。新入生代表の挨拶があるし、先に入学式の段取り聞いとこうと思いましてね」


「なるほどな。てか次回からはノックしたら直ぐに入って良いぞ? 入ったら挨拶して所属クラスと名前を言って、何の用で来たか言えばいい」


 懐かしいな。日本で生きてた学生時代なんかは職員室に入る時にそうしてたっけ。


「そんで入学式の段取りだったな。入学式は…………」


 ナグルドが言うには新入生が担任の教師に案内されて、魔法演習場……試験の時に使った体育館みたいな建物の一つに整列して入るそうだ。


 クラス毎に指定された椅子が用意されてて、後は立ったり座ったり指示されて話を聞いてるだけらしい。


 その途中で生徒会長の挨拶があって、俺は生徒会長に呼ばれて新入生代表の挨拶をするという流れなんだとさ。


「説明が大雑把ですね」


「別にいいだろ? ああそれと、1Aの担任は俺だから。教室で待っとけよ」


「わかりました」



 俺は言われた通りに教室に戻って待つ事にする。

 入学式の時間が近付いて新入生が揃い、教室の席には空きが殆ど無くなっていた。


 鋭い視線を感じてそちらを見ると、タニストが俺を睨み付けている。

 なんていうか……敵意満々だよな。絶対約束を守る気が無さそうな眼をしてる。タニストは本当に面倒くさい奴だな。



「お帰りハヤトくん。ちゃんと話し聞けた?」


 リアンに呼び掛けられて俺はタニストを視界の外に追いやる。


「大雑把にだけどね。教室で待っててと言われたからこのまま待ってようか」




 そうして俺達は入学式を迎える。



 本当に指示通り、立ったり座ったりしてるだけで入学式は進んで行った。そして……


「次は生徒会長から祝辞の挨拶です。生徒会長は壇上へお願いします」


「はい!」


 他を圧倒する存在感を放つような返事をして壇上に上がる女生。

 生徒会長は女生の中では高身長で、スラッとしている。銀髪のロングポニーテールで、顔立ちはキリッとした美しい女生だった。



「私はイオ第2学園の生徒会長を務める2年B組のフィーナ・ビーセスです。さて……新入生の皆さん、入学おめでとうございます。まずは簡単な説明をさせていただきますね? この学園は実力主義です。私は君達新入生を除いた全校生徒の中で、戦闘において言えば、この学園で私に勝てる生徒はいません」


 ほう……つまりこの生徒会長が現在の序列1位なのか。


「しかし、この先もそうか? と、問われたらわかりません。もちろん新入生の皆さんの中には、もしかしたら私に勝てる人も居るかもしれません」


 今、生徒会長がこちらを一瞬見たか?


「そしてもう一度言います。この学園は実力主義です。私は貴方たち新入生が力を示す事を期待しています。そして……私を負かす事を目指して頑張って下さいね」


 次はハッキリと目が合った。なるほど……この生徒会長様は俺よりも自分の方が上だと言いたいんだな。


 それにしても遠くから見てて、生徒会長には何か違和感を感じる……この違和感はなんなのだろうか?



「では新入生代表の挨拶。新入生代表、ハヤト・ヴァーチは壇上にお願いします」


 おっと、俺の出番か。


「はい!」


 俺は声が響くように意識して腹から絞り出した。

まず、次回の更新は7月7日の19時〜19時20分となります。

連続投稿の延期に付きましては、父親が病で緊急入院となりました。

救急車で運ばれて入院してからもう1週間ほど経つのですが、まだいつ退院出来るかわからない状況です。


その関係で色々と執筆に時間を割く余裕が無くなってて、ストックも用意しきれてません。

なのでおそらく今月の20日頃までは不定期更新となる予定です。


色々落ち着いたらまた頑張りますね!

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