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汚濁  作者: 夜砂昏
March
1006/1012

episode.『03月12日(木)』



1日に2、3時間残業したとして


3日も続けば1日余分に働いたことになる


1日分の体力を削っている状態


そして睡眠時間も削られている


残業時間が睡眠時間とイコールという話ではない


残業したら1日のスケジュールがズレる


起床時刻は変わらない


つまり倍疲れる


残業したら1週間分の体力が3日で潰える



      ※



臆して逃げ出してしまいたい時


たじろいで後ずさる


その下がった1歩目が


後ろ暗い過去を蘇らせる


振り返ってしまったら、その世界に逆戻りする


だからそれは嫌だと前へ出る


たとえ強大な敵であっても


そこへ戻るくらいなら


俺は前へ進む


俺は逃げない


そうやって立ち向かい


なんとか生き延びている



      ※



疲れていると言葉が出なくなる


それでも言葉は沸々と湧いて出る


だから僕は


言葉にしなきゃダメなんだと


誰の目にも止まらぬ中


今日も今日とて


口にすることのなくなった本音というモノローグを


人知れず書き記す



      ※



未だに彼女が夢に現れる


何をしていたのかは


はっきりとは覚えていない


ただ迫られるという


妄想や願望が夢に出たのか


接してきた彼女との印象と記憶


僕に向けられていた身振り手振りが


本当に好意だったのではないかと


気づきにくいうえ


勘違いしないようにとしていたのが


仇になっていたのかなって



      ※



話しやすい人っていうのは


まず否定はしない


一通り話を聞き


第一声は素直な感想


反論でも嘲笑でも罵声でもなく


適当な相槌と疑問という受け身100%


興味がないからと一蹴し


あしらうような真似はしない


どんな時でも穏やかで


苛立ちを絶対に見せない


崩れないという絶対的な信頼が


相手を寄せ付ける



      ※



平常運転というマイペース


関係のない人に当たらない


怖いくらいの切り替えの早さ


揺るがない自我に


惹かれるのだろう



      ※



変な話だよね


君のいないところで


君への好感度が一千パーセントになってる


他の人には抱かなくなった感情を


人への興味を


ほとんど失ってしまっているのに


君への思いだけは未だに膨らみ続けてる


だから恐れてる


君に嫌われてしまうことを


僕は思い続けることしかできない


だから僕は姿を晦ました



      ※



許されるなら


僕は何度だって君に好きって言いたい


けれど実際


それを口にすることはできないでしょう


ただ変わらず


君が思ってる100億倍


君のことを愛してますって


それを気取られないよう振る舞うのだ


口にしたら


いつか覚める夢になる


いつか失ってしまうことを恐れて


僕はいつも通りでいるんだ



      ※



たとえどんなに辛くても


僕は辛くないよう振る舞う


だから周りも安心しきってる


辛いと言っても助けてはくれない


助けてもらうと貸しになる


だから自分で何とかする


本当に辛い時


僕はそこからいなくなる


だからこそ僕は何も求めない


君を笑顔にするのは


僕が辛くならないようにするためなんだ



 ――本当にバカみたいですよね。

  10年経っても、僕は僕のままでした――

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