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12/22

12、結婚式2

その頃、ミスティ王国では、結婚式の用意が大々的に行われていた。

「ミシェル、政略結婚なんて、本当に後悔しないかい? 」

「ミケーネ、その話は何度もしたはずよ 」

ミシェルは不機嫌そうに言い返した。


ミシェルは続けて言う。

「ミスティ王国は農業しか取り柄がないし、ウィンディ王国は戦争は強いけど荒廃してる」

ミケーネは気まずそうに俯いた。

「私たち二人が結婚して、国が統合されれば、より一層強くなれるってミケーネも分かってるでしょ? 」


ミシェルは葡萄のジュースを飲みながら言った。


「でも、僕は本当はレイシアさんを愛している」

「愛している人を牢獄に入れたの? 」


ミシェルは笑った。

「それは、そうしないと君がレイシアさんに何をするか分からなかったから」

ミケーネは窓に手をかけると空を仰いだ。

雲一つ無い青い空が、余計に残酷に写った。


「レイシアお姉様なら大丈夫よ。翔とかいう勇者が一緒だもの」

ミシェルはミケーネの背後に立った。

「あんなひ弱そうな少年が、勇者かい?」

ミケーネが振り向くとおもったよりも近くに居たミシェルに驚いた。


「私、政略結婚でも後悔しないわ。だって、多くの人が幸せになるんですもの」

ミシェルは少し悲しそうに笑った。

「みんな、レイシアお姉様のことばかりで少し嫌になってしまうけれど」

「ミシェル・・・・・・」

ミケーネは何と言ってよいか分からなくなって、ミシェルを抱きしめた。


ミシェルは泣いているのか笑っているのか分からないけれど体がかすかに震えていた。


「あと、一週間で二つの国は一つになるのよ」

「ああ」


ミケーネとミシェルは無言で見つめ合った。

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