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白陽の過去

短い。

天心はゆっくりと語り始めた。


「僕は」白髪の少年は、家族がいて、広い屋敷があり、裕福な家で毎日を過ごしていた。ある時、親が何時もと違う感じがした。白髪の少年は直ぐに分かった、両親と白髪の少年は最後の話と晩餐をした、両親はこういった。お前が生きていけるようこの家と、一生涯生きていける金を置いていく、もうこの家には戻らないからな。白髪の少年はこの日、親の愛情を代償にして豪華過ぎる家と、一生困らない金を手に入れた。親から捨てられて喜べる子供はいないだろう。

其処からかなり歳月が過ぎたと白髪の少年は言うが、実際は一年間もたっていなかった。家の生活は変わらなかった、ただただ広い家に一人きり、話す相手もいないあるのは何でも出来るに等しい財産と生きていける家だけ。毎日起きて、ご飯を食べて、好きな事をして、風呂に入って寝る。そんな生活を毎日毎日していた。両親が居なくなったことで、様々ないやな奴がきたが全員のした。勉強も運動も超一流のまま、育っていった。


小学生の時も、中学生の時も勉学、運動共に一位を独占し続け何もない家に帰る。天心は粗方話が終わったので、二人に聞いた。


「これが僕の過去」


天心はそれ以外にはなにも言わずに、二人を事を見ていた。火鈴と涙は二人共に顔には出さなかったが、内心はかなり複雑に動揺していた。二人共お嬢様として、それなりの経験をしてきたと思っていたが、面食らった。天心がそんな過去を持っているなど、露にも思わなかったからだ。


「じゃあ「十六夜は」さんは」


二人共に天心に問い掛ける。


「うん、多分僕以上の過去があると思う。それに、十六夜は自分が独りって言っていたけど、それ以上に、僕以上に孤独だったんだと思う」


天心は十六夜の事を自分以上の孤独と評した。天心は十六夜に対して疑問を抱いていた。生まれて直ぐに独りなのは有り得なく、捨てられたとは思えなかった事。違うのなら孤児院か他の所にいたと思った、だとしたら十六夜は僕以上の孤独だったと考えていた。

そう天心が考えている時、二人共に難しい顔をしていたが、天心にお礼をいい自分達の部屋に戻って行った。天心は彼女達の背中を黙って見ていた。その顔はまるで、言う事は言ったと言わんばかりの表情で。火鈴と涙は同じ部屋に二人で籠もり、ずっと何かを考えていた。

次回は十六夜達に戻ります。

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