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スターオブザベーション(天体観測)
天体そのものや、その状況などを観測すること。肉眼で夜空を見上げる平易なものから、天文台などで大型機器や特殊機器を用いて行うものまで、幅広く行われている。
古くはエジプト文明やインカ文明の時代から行われていたことが知られており、時刻を知ること、農耕に適した時期を知ること、ときには観測者自身の位置を知ることに利用された。
現代では、教育や趣味の一環としても天体観測が行われている。観測結果を記録などに残さない場合は、天体観望や天体鑑賞とも呼ばれ、レクリエーション的な意味でも行われることがある。
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ノートパソコンの起動を待つ間に、僕は熱いコーヒーを一口啜って、ワンルームマンションの窓に目を向けた。
効かせすぎた暖房にすこし曇ったガラス窓からは、すっかり葉の落ちた街路樹が、凍えたような曇天を仰いで立っている姿が見下ろせた。
遠くには、船岡山のこんもりとした森が、そこだけ黒っぽい緑の繁みを見せている。
折りしも降り始めた粉雪が、京都の街を白いベールで包み込んでいった。
野辺山高原での観測合宿を終えて京都市内にある下宿に戻った僕は、長い冬休みをそこで過ごしていた。
最近になってようやく、僕は、あの陽北祭の日に失ったものと得たものがなんであるのかを理解しはじめていた。満天の星空を横切って流れる流星のように、儚い輝きに彩られたあの日々が、もう二度と取り戻せないものであることも。
そして、こんなひとりきりの時には決まって、言い知れない不安に駆られた。
いつか大人になったとき、僕は、あの日々のことをどのように思い出すのだろう。忘却と追憶の彼方に追いやってしまうことなく、僕の中で輝きを保ち続けることができるのだろうか……。
そんな、感傷にも似た不安が、僕にひとつの決心をさせた。
あの日々を、あの物語を、永遠に残る形で記録しておこう。
そう、小説という形で。
小説なんて書いたこともないし、どんな物語が書けるのかもわからない。
けれど、たとえ拙いものでもいい。今のこの気持ちが失われてしまうまえに、それを書きとめておきたかった。
僕は、インターネットで利用登録を済ませたばかりの小説投稿サイトにログインして、新規小説作成画面を開いた。
そして、すこしだけ思いをめぐらせたあと、僕はその小説のタイトルを決めた。
僕の指がキーボードを打ち、その名前が画面に浮かび上がる。
『あの日、星空の下で』と。
Fin.




