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妻子に裏切られ、会社をクビになったアラフォーおっさん、スコップ一本でダンジョン無双 〜配信したら何故かバズったのだが〜  作者: 紅瀬良
中村浩士、バズる

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67話 パラサイト

黒沼ざまぁ回。短めです。

 会社をクビになってから3ヶ月。

 俺の悪評は同業社に広まり、面接で落とされていた。

 コンビニのバイトとか俺のプライドが許さない。そもそも元会社の人間に会わないとは限らない。

 だが金を稼がないと暮らしていけない。なら何処で働けば良いか。

 俺が選んだのは――


 ホストだった。


 下積みが必要なのは知っているし俺がいた職種とはまるで違うのだから当然だ。プライドを捨てて俺より歳下だが経験が長い先輩ホストから色々聞いたさ。

 誰よりも早く来てフロアの掃除もした。先輩ホストのヘルプに入って技術を学んだ。そして2カ月もすれば俺を指名する客も出だした。

 俺を指名する客は他のホストを指名する客と基本被らない。年齢層はだいたい20代から30代前半。俺のような中年、いわゆるイケオジ目当てだ。直接聞いたのだが、渋みがかったダンディズムな男が好みなんだと。

 そして声だ。

 これは俺を採用したオーナーも言っていたのだが、俺は声が良いらしい。確かに前の会社にいた時から言われていだがあまり気にしなかった。精々営業回りの武器になるくらいとしか思っていなかった。

 それがどうだ。この世界に踏み込んでからはこの声だけで女どもが寄ってくる。無論俺のルックスも要因の1つだろう。


 それともう1つ、オーナーが俺の履歴を気にしてないのも運が良かった。

 職種が違うというのもあるだろうが、このオーナーは金を稼ぐことしか考えていない。前の営業先の相手が来る可能性が無くもないが……そこまで考えてたらキリがない。

 No.1を目指すのも悪くないが、如何せんこの歳だ。出来なくはないだろうが、そんなに長くいれる座じゃない。それならいっそオーナーを引き継ぐというのも悪くない。

 

 そうさ。態々アイツと同じ土俵に立つ必要はない。今更気付いたが、これこそが俺の天職みたいだしな。

 だがそんな俺を邪魔する奴が存在した。それもごく身近に。


 ***


「何故、ここにいる?」

「あら? 来ちゃ悪いの?」


 俺の勤めるホストクラブに美沙が来ていた。いや、来るのはいい。だが問題はコイツが金を持っていないという事だ。

 美沙は金使いが荒い。コイツと籍を入れ、同棲してから解った事だ。

 慰謝料の返済で所持金が乏しい中、食費を美沙に渡していたのだが、この女、全部自分の為に使いやがったのだ。その事を問い詰めたら。


『私のお金なんだから好きに使ってもいいでしょ』


 とかほざきやがった。この事から、コイツに金の管理をさせると不味いと判断し、全部俺が管理する事に。当然クレジットカードなんかも渡さない。全部俺が持っている。

 不満たらたらな美沙だが、お前に持たせたら生活出来んと何度も言いくるめたのだが。


「お前、金はあるのか?」

「そんなのあなたが全部払うに決まってるじゃないの」


 これである。

 自分で稼いでこの店に来るならまだいい。だが最初から俺ありきの考えなのだ。因みに料金はかなり良心的だが、余計に物を頼むと加算される。そして美沙は遠慮なく頼みまくる。

 この店ではツケは出来ないと伝えても「夫が全部払うから」と俺任せだ。


 最悪だ。こうなるかもしれないからと勤め先を教えなかったのに、何処で嗅ぎつけてきやがった。


 そして気がつけば首が回らないレベルの借金を抱え込んでいた。


 ***


「美沙、お前いい加減にしろよ」

「なによ、あなたが小遣い渡さないのがいけないんでしょ」

「働けと言っているんだ!」

「妻を養うのは夫の義務でしょ!」


 狭い家の中、互いを罵り合う。

 いや、俺は至って真っ当なことを言っている。オカシイのは美沙の方だ。


「お前のせいで今後の計画が全部パーだ」

「その計画がなんなのか知らないけど、パーになったのはあなたのせいでしょ?」

「オマエだバカ女! ボカスカ俺の金で払いやがって。お前のせいで借金が200万も膨れ上がったんだぞ」

「それくらい払いなさいよ甲斐性なし」

「お前の借金だって言ってるだろうが」


 美沙は自分が悪くないと本気で思っている。正直ここまで酷いとは俺も思ってもみなかった。

 ひょっとして中村はコイツの金使いの荒さを知ってて俺と美沙との籍を入れさせたのか? もしそうなら中村も大概碌でもない。

 因みに陽茉梨はここにはいない。絶賛パパ活中だ。そして美沙は陽茉梨が稼いだ金をも毟り取っている。


「陽茉梨でさえ自分の食い扶持は自分で稼いでるというのに……家に入れる金を全部自分のものにしやがって。どんだけクズなんだよお前は」

「それをあなたがいえること? それに娘がかせいだかねは私のお金よ。陽茉梨のお金は全部私のお金、当然でしょ?」

「そんな当然があってたまるか!!」


 帰宅すれば喧嘩の毎日。陽茉梨も最近では家に帰ってくることはない。当然だ。こんなクソみたいな母親と一緒にいたくはないだろう。なんならガラの悪い連中とつるんでいるらしい。

 俺とは連絡が着くが美沙とは完全に縁を切っている様だ。


 どうしてこうなった。何処で間違えた。

 自業自得と言えばそれまでだが、ここまで酷い目に遭うのは理不尽が過ぎる。

 ここまで落ちぶれるほどに俺は悪い事をしたのか?


 答えは出ない。

 


黒沼が不憫に思えるレベルの美沙のクソっぷりよ……

中村もよくこんな女に耐えれたものだ。我ながら感心するよ。





「(★を)入れてやがる、コイツら(ブクマを)入れてやがる……」(声、銀◯万丈。元ネタ割と有名だけど……我ながら古いな)

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― 新着の感想 ―
アンタ沼に嵌ってるぜ?承認欲求って沼によ。 好きな事をするときは自由でなくちゃいけない。と孤独の旦那も言ってるぜ? エゴサも程々にな。
あの女、結婚した相手の運気を極端に下げるんだろ? それも迷宮外でも普通?作用する… スコおじはEx級の耐性?があったから幸運な事にこの程度で済んだ? もしくは不幸にもここまで発覚しなかった? なお…
マトモじゃないロボットって言われると、ついこの間もTLの話題かっさらってった可哀想な主人公に執着するアイツしか出てこないけどアイツはcv鈴置だったはず…
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