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妻子に裏切られ、会社をクビになったアラフォーおっさん、スコップ一本でダンジョン無双 〜配信したら何故かバズったのだが〜  作者: 紅瀬良
中村浩士、バズる

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47話 マンドラちゃんの実力

配信回のコメント表示変えました。以前まではコメントの前後に『”』『“』を付けてましたが、今回からは頭に『∶』に付ける形となります。

「どうも今日は、スコおじこと中村浩士です」

「こんにちは! マンドラちゃんなのです!」


:こんスコー!

:スコおじ配信キターーーーーーーー!

:きちゃあああああああああ!!

:マンドラちゃんいるーーーーーー!!

:(°▽°)o彡゜マンドラちゃん! (°▽°)o彡゜マンドラちゃん!

:マンドラちゃんぺろぺろ

:↑つまみ出せ!


 マンドラちゃんを仲間にしてから2日後、今日はそのマンドラちゃんを連れての配信だ。場所は前回と同じ迷宮だ。


「それと今回はもう1人いまして」

「探索者協会研究部統括、泡手愛莉よ。皆には『強欲』の方が解りやすいわね」


∶強欲さんキターーーーーー!

∶裸白衣の人だ!

∶エッッッッッッ!

∶偉い人が出てきたぞ。

∶センシティブに引っかからんか?


「流石に今日はちゃんと着てるわよ」


 事実、白衣の下は白のワイシャツに紺のタイトスカートだ。裸だと何があるか解らないからな。流石に裸族の泡手さんもそれくらいは弁えているらしい。

 彼女が何故、今日の配信に加わる事になったのか、前日、こんなやりとりがあった。


『明日、配信するのよね?』

『え? 今のところそんな予定は……』

『す る の よ ね?』

『(何故強調する……)はい……』

『明日の配信、私も加わるから。初コラボね、良かったわね』


 と、半ば強引に決められてしまった。

 それで、今日は何をするかというと。


「マンドラちゃんがどれくらい戦えるのか」

「なのです!」


∶マンドラちゃん可愛いけど魔物なんだよね……

∶それも変異種。

∶実際かなりピンチだったけどグレイウルフ相手に奮戦してたもんな。

∶どんな戦い方するんだろ。


 そう、実際自分もそこが気になる。戦えない訳ではないのだ。あの時も魔石が散らばってたし、耐えきってたし。


「それで泡手さんは……」

「素材集めね。それも中村さんじゃないと採取が無理な、ね」


 つまり、地面の穴を掘る力を頼るという事だろう。しかしそんな素材あるのか?


「では早速いきましょうか」

「なのです!」

「元気ね、この娘……」


 ***


 さて、魔物にしろ素材にしろ、まずは探さないといけない。素材に関しては泡手さんが「私がスキルで見つけるわ」という発言でそっちの方は完全にお任せである。


 それにしても……


「植木鉢のままでもそのまま移動出来るのな」

「はいなのです」


 マンドラちゃんが地面を滑るように移動している。植木鉢ごと、だ。

 マンドラゴラはどういう理屈か知らないが地面を移動する。植木鉢に収まってるマンドラちゃんを手に持って行動するつもりだったのだが……


「植木鉢が地面に接触してれば移動出来るみたいなのです」


∶これは便利。

 

 このコメントの一言につきる。


 で、魔物の方だけど。


「お、いましたね」


 二足歩行の犬頭の魔物、コボルトだ。ゴブリン同様雑魚に代表されるが、少なくともゴブリンよりかは強い。力も素早さもゴブリンよりも高い。そしてこれまたゴブリン同様に群れるのだが、何故か単体の野良コボルトなるものがいる。見付けたのはそんな野良コボルトだ。因みに金属をコバルトに変えてしまう能力があり、よい素材の武器や防具がコバルトに変えられてしまうなんて事が多々ある。


 こちらが気付いた様に、コボルトも自分らの存在に気付いた様だ。コバルト製の剣を片手に、襲いかかる。


「マンドラちゃん、大丈夫?」

「大丈夫なのです。あれくらいなら余裕なのです」


∶マンドラゴラってあまり強くないんだけどなあ。

∶即死攻撃持ってるけどな。

∶自分も死ぬけど相手も死ぬ、まさに特攻。

∶けど実際弱いんだよ。それ以外の攻撃手段ないから。しかも倒したら確率でマンドラゴラの根が手に入るし。無理に引っこ抜く事もない。

∶けどマンドラちゃん変異種だから……


「それじゃあイクのです……すぅー、わーーーーーーっ!!!!」


 マンドラちゃんから発せられる大声。その声でコボルトが固まってしまう。


∶みみみみみみががががが。

∶キーンてきた。

∶ヘッドホンで聴いてたワイの耳、無事終了。

∶おおおおおお。

∶マンドラゴラと言えば叫び声だよなぁ。

∶普通引っこ抜かれた時しか出さないけど……そこは変異種だからか? あと耳が痛い。


「『スタンボイス』ね。文字通りスタンさせる程の大声よ。私達にはただの大声にしか聞こえないけど、コボルトからすれば数秒意識が飛ぶくらいの叫び声ね。因みに範囲攻撃で敵味方の識別は出来るわ」


 成程。確かに声は大きいけど自分達からすればそれだけだ。一部の視聴者の耳が死んでるけど、暫くすれば復帰するだろう。実際気絶した者はいない。しかし数秒とはいえ、この隙は大きいな。

 マンドラちゃんの頭にポン、と白い花が咲く。マンドラちゃんがコボルトに対しておじぎをすると、その花は急速に閉じ、種を形成し。


「『シードキャノン』なのです!」


 種を弾丸の様に飛ばし、コボルトの胴体に穴を空けた。当然コボルトは即死、そのまま黒い霧になって消滅し、魔石を落とす。


「だいしょーりなのです! ぶいっ!」


 自分に向けて笑顔でVサインをするマンドラちゃん。

 可愛い。


∶うん可愛い。

∶守りたい、この笑顔。

∶守られたい、この笑顔に。

∶やっぱ普通のマンドラゴラとは違うのね……

∶マンドラゴラの変異種に出会っても敵対するのはやめよう……

∶しねえよ!? てか出来ねえよ!?

∶可愛いは正義! 可愛いは最強!

∶つまりマンドラちゃんは最強!


 盛り上がってるなぁ。けどこれであのグレイウルフに囲まれても無事だったのかが解った。『スタンボイス』で周囲のグレイウルフをスタンさせて『シードキャノン』で1体ずつ減らしていったのだろう。どうりで魔石が散らばってた訳だ。だがそれでも多勢に無勢だったらしい。もう少し遅れていればマンドラちゃんはこの世にいなかっただろう。

 

「パパ、マンドラちゃん強いですか?」

「うんうん、強くて可愛かったよ」

「わーい、褒められたのです!」


∶てえてえ

∶てぇてぇ

∶ワイ、無事に尊死ぬ

∶『      』

∶俺、探索者になったらマンドラゴラ変異種をテイムするんだ……

∶死亡フラグwww

普通のマンドラゴラは引っこ抜かれた時の自爆特攻以外の攻撃手段を持ち合わせていません。なので割とカモなのですが、マンドラゴラ自体がレアなので寧ろ見つける方が難しいです。あと見つけても逃げます。攻撃も避けます。





「ドチャ◯コなんだが!? 評価pt入れるくらいドチャ◯コなんだが!?」(放送事故やらかしたVtuber)

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― 新着の感想 ―
マンドラちゃんテイムしてまだ二日しか経ってないとかマ? 馴染みすぎてもっと時間経ってる印象だったわ… で、あとがきの最後の台詞…ストロングなアレを飲んでるんじゃねーよw
 絶叫が攻撃だったか、てっきり変異種だしなんか流行っているASMRとかいうので戦意をくじくのかと思った。
更新ありがとうございます。 シードキャノンの種は発芽しますか? 放送事故、怖いですね:(;゛゜'ω゜'): 泡手さん、モザイクかかりそう。
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