予言と使命
序章: 「世界の始まり」
遥か昔…神が世界を作りあげてから
沢山の生命が生まれました。
神々の血を引くもの、大いなる自然(神)から発生した精霊、妖精、妖怪。
獣、鳥、海の生き物などそれぞれの祖になる
神々の血を引くもの…そして、ヒト。
全ての生き物が幸せに暮らしていました。
ヒトが増えだした頃、事件が起きました。
神の子が天より舞い降り、嫁取りを行いました。そして、夫婦となった者は国を作り、その国を大きくしていきました。
2章「ジースとライラ」
国の名は「グリークランズ」天空の神を祭り
肥沃な土壌が海に囲まれた国でした。
神の子は王となり人々の生活を守り助けました。神の子とはいえ人の子、つまり半神なので不死ではありません。
そして、不思議な力と様々な仕組みを作り
国を治めました。
王の名は「ジース」天空の神を父に持つ彼は天気を知ることができました。
自然災害など、予知する事が出来たので学者や呪術師(祭り事を行う人、シャーマンなど)達に支持されました。
また、バランスのとれた能力の持ち主で
武芸、学識、芸術、術式と満遍なくこなしました。人当たりも良く「スマート」というより「クレバー」という言葉が似合う人でした。そして、妃であるライラは農家の出身で先の「嫁取り」では料理の種目で一位を取った程の腕前である、それは彼女の努力の結晶なのですが、この「嫁取り」の話はまた別の機会にお話しします。
そんなおしどり夫婦な王と王妃が治る国は
ゆっくりと、ゆったりと発展していきました。そんなある日、父である天空の神より使いが現れ予言と使命を王に授けたのでした。
予言は
「大地のヘソの底の裏側から宝石を飲み込んだ獣が暴れ出し世界を沈めるだろう」
というもので使命は「予言を阻止する」というものでした。
王は困り、妃のライラに愚痴をこぼします。
「参ったよ、父さんが予言する事は大体当たるんだよね。昔、英雄ヘラクレスが12の難行をやり遂げたって話だけど。俺は天気予報が出来るくらいだし、一応兄弟になるのかも知れないが、時代も力量も違うのに…なんでこんな使命を与えられるんだろう?」
ライラは「あなたには、みんなを導く先見の明があるわ。元気出して…」
しばしの沈黙の後に「あ、オリエントに相談してみたら?大体の事はなんとかしてくれると思うよ?」
その言葉を聞き、王は胸を撫で下ろした様に
「そうだなぁ、彼ならなんとかしてくれるなぁ…ははっ。久しく会ってなかったけど、みんな元気でいるかなぁ?」
「オリエント」とはこの国が出来る前からある技術屋集団の事で、この集団の長、棟梁はライラの父に当たります。王からしてみれば義父です。現在は代替わりして2代目です。
そして、この時代の人間は寿命が長く現代の人間と比べて10倍くらい長く生きました…ただし生き延びれたら…になります。
生き延びるには、食事をしないといけないので狩、採集、生活用品を作るなど様々な事が必要でした。国がまだ出来ていない頃には狩が出来ない者は、死を覚悟しなくてはいけませんでした。ですがジースがアイディアをまとめて貨幣を流通させる事により狩が出来ないものも食事を取る術を手に入れました。
この様な経緯があり「ジース」は王になったのでした。
一方、オリエントの人々は…というと
次回に続く…




