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恋が、花開く。
何が触れたのか。
そんなことはすぐにわかった。
離そうとしても、求めてくる。
(この娘は、自分が触れていいような人じゃない)
そう思っても、止められなくて。
(どうにでも、なってしまえ)
少女の腰に腕を回して、身体をこちらへ向ける。
ほんの少しの間だけ、唇を離して目を合わせた。
そして再び重ね合う。
指を、絡める。
舌を探り合う。
どこまでも堕ちてしまいそうなひと時に、私は全てを委ねた。
今、こうして思ってみれば。
この口付けから全てが始まった。
接吻から始まる恋が、花開く。




