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仏の顔も三度まで

遂に加速を始める真の恐怖

嫌われ者の鼻摘み者

に降り掛かる恐怖とは

もう…目が離せない


離してはいけない

期待に違わぬ恐怖をお届けします。

畦道で這いつくばり

俺を潰れて飛び出したその目で睨み


『お前に三度目の忠告に来た』

等とほざくガマガエル…


こいつ…確かに踏み潰した筈だ…

夢の中でも思いっきり二度目の死を迎えたはずだ…


何故…俺の前に現れる…

コイツは何度踏み潰しても死なないのか?

たかがガマガエルに俺の背筋が寒くなった。

それを見計らった様に

ガマガエルが口を開く。


『お前…因果応報と言う言葉を知っておるか?』


俺は潰れた奴の目から視線を外さず

『知ってはいるが未だに俺には因果は帰って来た事はねぇ』


『愚かな…直接的に因果が帰って来る筈がなかろう

それは…姿を変え形を変えてお前の忘れた頃に降りかかるものだというのに』


『おいっ!!坊主臭ぇ事を抜かすんじゃねえ!!』


『お前はワシが夢の中で

お前の改心するチャンスだと行ったはずだ…


ここで心を入れ換えるきっかけを掴まぬと

お前は仏罰をうける。


仏罰とは…何も仏がお前に罰を与える訳ではない…

お前の様な屑でさえ仏の加護を受けておる。

仏罰とは神の祟りとは違いお前に本来なら降り注ぐ因果を留めて置けなくなるだけだ。』



俺は人の説教など聞かねぇ俺は町の嫌われ者で鼻つまみ者だ…


そこまで奴に喋らせた俺がどうかしている

一気に俺は奴を踏み潰し

三度目の死を与えてやった。

奴は魂切れる中呻く様に『この俺を見てみろ

これが…仏罰だ…』と

言い残して息絶えた。





もう奴は俺の前に姿を表さなくなった。

夢の中でさえもだ…


俺は今日も悪逆非道を尽くしている。

因果応報なんて怖くねぇ

況してや仏罰なんてくそくらえだ!!


俺は毎日面白可笑しく自分の本能に任せるままに生きるんだ。











そんな俺の右脇腹の痣がどことなく目や口が浮き出て来たように感じる。


勿論…医者にも診て貰いあらゆる検査をしたが…






異常は無かった。












半年程俺に異常は無かった冬のある朝右脇腹の痛みで目が覚めた。


あの痣がくっきりと浮かび目を瞑り口を固く結んでいたはずが…


目と口が開いた様にキズになってる


そして…十日程でそのキズは開ききった。












そして…その創は












『俺がお前の


仏罰だ!』と

口をきいた。

遂に人面創が口を開いた。

焦る嫌われ者の鼻摘み者

自分の前世を語る

人面創…


次回のアップは日付が変わってから…

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