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仁左衛門

人面創彼の人間時代の名は仁左衛門

急ぎ働きの盗賊の頭だった。


因果応報により

ガマガエルに転生を繰り返し

遂に隆の腹に人面創として張り付いた。

怒濤の様に降り掛かる絶望

仏の加護を無くした隆は

救われる事が出来るのか?

奴は

『俺が…お前の仏罰だ…』などとほざいた。


『なめてんじゃねえ!!』

俺は奴の面を拳で殴ろうとした。


『やめとけ…お前の右脇腹に俺は居る…

殴ってもお前が苦しむだけだ』


確かにそうだ奴を殴る事は思い留まった。


『ハハハそれで良い…

少し見ない間に随分と聞き分けが良くなったじゃねぇか?

長い付き合いになるんだ…俺の名前を教えておこう。


俺の名は仁左衛門…

江戸の町じゃちったあ知られた盗賊だ』


『で…その盗賊が俺の右脇腹に張り付いて一体何のようだ。』


『お前…俺が名乗ったのにてめえの名前も名乗れないとは…ガキだな…』

いちいち癪に障る奴だ

ふてくされながら

『俺は隆…町の嫌われ者で鼻つまみ者だ』


『それじゃあ隆…

一つお前に話して置きたい事がある。

話して置きたい事とは

お前には既に仏の加護はないという事だ。


これが…どういう事かわかるか…

悪い行いは直ぐに因果となりお前にたちまち災厄が降りかかるということだ。

この俺の様に何度死んでも同じガマガエルに転生したくはないだろう?』


『仁左衛門と言ったな?

元は人間だったのか?』


『そうだ…俺は江戸の町で急ぎ働きの仁左衛門と恐れられた盗賊だ。

急ぎ働きと言うのはな…


裕福な商家に押し入り其処の主人奉公人…女子供に至るまで皆殺しにして金を奪う事なんだよ。


悪いことには必ず因果が付き纏う。

手下の裏切りにより俺はお縄になり鈴ヶ森で張り付けになった。

勿論晒し首だよ。


現世のミソギはこれで終わったが…

心底腐りきった魂はそうはいかねぇ。


俺は必ず転生するとガマガエルに転生し

隆…お前の様な屑の前に現れた。 そして…

お前にした様に忠告をした。

大概の奴は二度目に夢に現れたら改心する。お前の様に三度も俺を踏み潰した奴は居なかった。


お前に三度踏み殺され…

俺は人面瘡として転生した今度はまがりなりにも

人間に転生した。


長い付き合いになりそうだな隆…』


冗談じゃねぇ…

こんなのが一生付き纏うのかよ?

耐えられねぇ…


俺はその日の内に病院に駆け込んだ。

少しの希望にすがり付く隆を焦りと恐怖が襲う

いよいよクライマックス


見逃す手はない


乞うご期待

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