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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.05 あなたに近づく夏
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3-4.七星が提案


どの筋肉の、どの部分を、どの力でしならせれば、水面からジャンプ出来るのか。


イルカは水面から垂直に飛び出し、細長い口が天に吊られたボールを突いた。

僕の身長の2倍以上ある高さのボールが揺れる。


「す、すごい!」

僕は小学生みたいに興奮してしまった。


「賢いのね。イルカ」

七星も感心している。




イルカショーが終わり、僕たちは水族館にあるフードコートで遅めの昼を食べた。

食事の時も、その後のカメさんやワニさん、オットセイ君などを見たが、さっきのような会話は無かった。


不自然なくらい、自然な会話が成立していた。



こうして水族館を出た頃、辺りは少し暗くなっていた。



「はぁ、楽しかった。イルカは凄かったなぁ」

「あのヘンなカニの足の長さは凄かったわね」

「七星、ありがとう」

「は?なに?」

「気分転換できたよ」

「ならよかった。ま、付き合ってくれてありがとうね」

「うん」



だめ、ダメだ。

七星を好きになってしまう。



「帰ろう」

「うん」



電車に揺られ、七星のおっぱいも揺れている。天界は無情力だというが、無重力時のおっぱいとは、どうなっているのだろう。


そんなくだらないことを考えながら、僕たちの駅に着いた。


「カヨちゃんに見られるとマズいし、ここで別れて帰ろう」と七星が提案する。


確かにそうだ。


「わかった」



「それじゃあ」



「な、七星」




僕は思い出した。

七星に聞いておきたかった事がある。




「ラブアシスト制度は、いつまで行われるの?」




少しの間を置き、七星。




「あと半年に決まった」




僕は言葉が出ない。

あと、半年?

この生活が、半年で終わる?

それじゃあ、それじゃあ






「七星はどうなるの?」





「うーん、さよなら、かな」




木枯らしのような事実が吹き、夏休みが終わろうとしていた。



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