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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.05 あなたに近づく夏
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2-3.白樺


「秘密です」


高嶺さんがそう答える。

秘密!?彼氏がいるかもしれない!?そういうことですか???



「あっそォ〜、ま、“言えない状況”ってのもあるかもしれないよなぁ」

坂山さんが反応する。もしかしたら坂山さんは、今日の男女4人はカップ同士のダブルデートだと勘違いしているのかもしれない。



少しの間を置き、坂山さんがタバコを吸いたいと言い出したので、僕らを乗せた車は寂れたパーキングエリアに到達する。

坂山さんはそそくさと喫煙所に行き、車内には僕ら4人となった。


時計を見る。

ちょうど正午だった。


「お昼どうします?」

茂木が尋ねる。

「実は別荘に着きましたら、バーベキューをしようと思ってました。お昼は少し我慢ですね」

な、なんて素敵なプランなんだ!



「ここは我慢だ!茂木!」

僕が茂木に伝える。肉の為に我慢だ!




15分ほど経過したが、タバコに向かった坂山さんがなかなか戻らない。


タバコというものは、火をつけて、スーパースーパーするだけである。15分というのは流石に何かを疑わなければならないが、誰も何も言わないので、僕も黙っている。



「悪い悪いー!ちょっと電話しててねー!行こうかー!」

結局、その5分後に坂山さんが戻ってきた。



僕たちは再び、パーキングエリアを飛び出して、高速道路をひた走る。

流れ行く景色が新鮮だ。高嶺さんが変わらず手を握っていなければ、存分に景色を楽しめたはずなのに。。。




「ヨリ子ォ、実はさぁ、さっき・・・」

静まり返った後、運転席の坂山さんが、高嶺さんに向かって小さめの声で話す。

「わかりました。あまり無理なさらないでくださいね」


会話の内容が、あまり聞き取れなかった。


風景が一変し、高速道路を降りる。


田舎の町から、田舎になり、山道を抜け、森を抜けたと思いきや、また街に繰り出し、その先の高原に到着した。



高原にはぽつりぽつりと家が建っている。

そのうちのひとつの家の前に車が停まる。


「これが高嶺家別荘!?」

「はい」

「すてき」

皆が車から降りる。

やっと僕は加代子さんの手繋ぎ攻撃から逃れられた。



高嶺家別荘は、白樺の木々に囲まれた中にある、ログハウスである。

2階建てで、4部屋ぐらいはあるであろう広さ、ベランダには焼肉用のコンロや排煙ダクトがある。本日のお昼はこれか。



「それじゃあ、みんな、荷物を降ろして、、、、実はおじさん、急な仕事で今から戻らないといけなくて・・・明日帰ってくるから、よろしくね」



え?



別荘に、うら若き男女4人だと!?





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