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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.05 あなたに近づく夏
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リスタート


ばあちゃんとの生活は、楽しかった。


自然に囲まれて、嫌な事も忘れて、フリースクールの皆も同じ様な悩みを抱えていて、心が軽くなった。

そんな日が続いて、これでいいかなって考えていたら、中学生活は終わって、私はただの働かない、義務教育を受けただけの人間になっていた。



そんな時、お母さんが、親戚の七星さんの話をしてくれて、これがチャンスだと思った。



私は決意した。

あの町に戻る。



新しい高校にはもう、私を知っている人は少ないし、私を虐めてくる人はいない。



久しぶりの帰宅、七星さんがいた。

私が影なら、あの人は光。


見た目は茶髪でツインテールで、凄く可愛い。

それなのに、私みたいな人を差別しないで接してくれた。


七星さんはお母さんから事情を聞いているみたいで、七星さんは私の登校をサポートしてくれた。


「カヨちゃん、リスタートだよ!」


私は人生で初めて髪を染めて、髪を短くした。メガネもオシャレになった。

最初は嫌だった、けど、あんなに可愛い七星さんが褒めてくれるんだもん、自分の自信になった。


ハカセも喜んでくれた。


登校初日、みんなが仲良くしてくれて、私は最高のリスタートを始めた。



そんな七星さんがいない、夏休みが来る。



リスタートの夏。



実は、私にはチャンスの夏なのだ。



小さい頃から好きだった、幼馴染のあなた。



優しいあなたに近づく夏が来る。



七星さんがいない、この夏がチャンスなんだ。七星さんに、取られたくない。


私のことで泣いてくれた、いつだって、優しいあなた。


あなたが好き。



【chapter.05 あなたに近づく夏】

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