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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.03 親睦会で僕たちは別れる
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2-4.立て続け


一喜一憂という言葉がある。

僕は先ほど一喜したわけだが、今は一憂していた。


魚住のシュート後、立て続けにシュートを決められ、タイムアップ。


チーム仲良し、初戦敗退。



「もうちょっとだったね」

七星がチームのフォローに入る。

というのも、敗因は間違いなく僕だった。

運動音痴でもたつく僕を抱えたチームが、スポーツの勝負で勝てるわけが無いのだ。


「ご、ごめん」

謝る僕。


魚住と吉田くんが僕を見ている。それ以上は何も言わなかった。



他のチームの試合を見る。

瞬く間に、トウマの所属するチームが勝ち抜き、優勝していた。



僕は、何故か安心していた。



今日、この親睦会で七星と喧嘩別れの予定だったが、トウマのチームが優勝すれば、正統な理由で僕は七星と別れる事が出来る。


ラブアシスト制度上、禁則事項である七星への恋心(もしくは、七星との恋心)を隠してきたが、ここで一旦、区切りをつけることが出来るのだ。



そうだ、僕みたいな運動音痴は、端っこでカードゲームをやっているのが常だ。

だいたい、こんな親睦会にいてはならない存在なのだ。



「続いての競技はテニス!代表2名ずつで出て下さい!」



次はテニスだ。

チームの代表2人がダブルスを組み、トーナメント戦を行う。


消極的な僕を悟ったのか、七星は魚住とペアを組み、出場した。

七星はテニスの練習でもしていたのだろうか?


う、上手い!


魚住も抜群の運動神経だ。


あれ、あれあれ、



勝ち進んでいるぞ???



気がつけば、七星魚住ペアが優勝していた。



「さっきの負けは少し取り返したんじゃない?」



各種目、1〜3位までが4-順位の得点を貰える。

テニスで優勝した僕たちチーム仲良しは3点。

トウマのチームAは5点だった。


2点差。


これは、もしかしたら、分からなくもない。



「次のパターゴルフは、代表1名です!」



「次はアンタが行きなさいよ!」



え!?

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