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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.03 親睦会で僕たちは別れる
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1-1.説明済み


6月も中盤に差し掛かり、今日は17日だ。


3日もすれば、クラスのほとんどが参加する親睦会が行われる。


「おい、例の親睦会、俺も誘われちゃったぞ」

茂木が僕に話しかけてくる。僕と茂木は、互いにラブアシストの被験者である事を明かした。さらに、これまでの経緯と僕が親睦会で七星と別れる予定である事も説明済みだ。


「茂木が来てくれるなら、なんだか心強いよ」

「俺も、お前みたいなのがいないと、スポーツ大会なんて楽しめないぜ」


それはどういう意味なのだ茂木。


「おっはよー」

僕と茂木が話をしていると、八巻さんが声をかけてきた。

「君たちふたりも参加するでしょー?」

「うん」

「楽しみだねー!」

八巻さんはなんだか楽しそうだ。


そういえば以前、僕は八巻さんが自分ぼくの事を好きなんじゃないかと錯覚していたが、茂木の話では、八巻さんから僕への恋心は無いとの事だ。

僕は少しだけ失恋していたのだ。



なら、八巻さんは、誰が好きなのだろうか?


僕は気になった。

茂木に色々聞きたいのだが、意外にも茂木は易々と情報をくれるわけでは無かった。


「そうだ・・・」

八巻さんが真剣な顔をする。何か言い残していたら、先生が教室に入ってきて、そこで途切れた。




その授業中、八巻さんから、メールが届いた。


僕は真面目に勉強をしているが、メールが気になり、こっそりと読んでみた。




ーお願いがあるのー



なんだろう。



ー冬馬くん、親睦会来ないらしいんだけど・・・誘ってみて欲しいんだー



な、なにぃー!


そういう事なのー!?


僕は何か点と点が繋がった気がした。


そうか、八巻さんは僕と同じ中学校出身だったトウマの事が好きだったのか。



僕は返信する。

八巻さんの為なら、頑張ってみたいのだ。



ー聞いてみるね!ー



そう、メールを返信した後、後悔する。



僕はそんなにトウマと仲良しではない!

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