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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
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5-3.使省が根回


しばらく待ったが、七星との会話は他愛もないことで弾み、時間が過ぎた。


店員に案内されたテーブル席に向かい合って着席する。




向かい合って、気付いた事があった。




七星がメイクをしている。

毎日見る顔だから、その変化に僕は気付いた。

目の下のクマのようなメイクと、まぶたがキラキラしている。ほんのり塗ってある程度だ。



「な、七星、きき、今日はその・・・」




一段とキレイですね。



そんな事、言えるはずもなく。



「今日は、、、何食べる?」

僕はメニュー表を取り出す。



取り出して驚愕!



和食のどれもが、全て4桁円なのだ!

牛丼が価格競争で安くなっているご時世に、お蕎麦ですら意味の分からないセットになっていて1000円を超える!


「いい値段ねー」

七星が言う。


「そういえば、七星、君の家の事や財力について聞きたいんだけど」



僕は七星について、色々な事を知らない。



ーーーそもそも、天使はごはんを食べるの?



「見りゃわかるでしょ。口があんだから、ご飯は食べるわよ」



ーーーお小遣いとかあるの?



「あっのねー。こう見えても私、一応仕事してんのよ。それに天使にはカードがあるから。無限に買い物出来ちゃうのよ。アンタの洋服もプレゼントするつもり。ここも好きなの食べなさいよ」




ーーーそれと、君の今の家、あれって。。。




「加津代さんの事?」

「う、うん・・・君が現れてから僕は加津代さんを見てない」

「加津代さんは今海外旅行中よ」



へ?海外旅行?



「まぁー、帳尻合わせというか、私がアンタの近くに住まなきゃならないから、政府やら大天使省が根回ししたのさ」




ん???



ダイテンシショウ?



「あ、大天使省ってのは、天界にある大天使たちの組織のこと」

「テ、テンカイ?」


もはやファンタジーだ。

いやいや、これはファンタジーなのだが。


「アンタの想像力じゃあ、たぶん思い描けないだろうけど、天使の住む世界、天界ってあるのさ。そこは偉いえらーい天使がいるわけ。それが大天使。大天使さんが私たち天使を遣わすわけさ。天使は基本的にアンタたちの世界にいたりするわけ。人間の姿に化けてね。実はビルの一室にオフィスを構えてたりもする」



な、長い!

七星の説明もよく分からない!


「まぁ、とにかく、天界の組織と人間界の組織がタッグを組めば、加津代さんを海外旅行に行かせるなんて簡単なわけ」

「はぁ。。。」


加津代さんは今頃どこにいるのだろうか。


僕には心残りがある。

加津代さんの娘は同い年だが、中学時代に虐めに逢い、引きこもりになってしまったのだ。聞いた話によると、今は加津代さんのお婆さんと暮らしているらしい。

僕と加津代さんの娘は、同じクラスだった。



僕は虐められるのが怖くて、助ける事が出来なかった。





「あの。。。ご注文はー?」

痺れを切らした店員が来た。



七星と僕は一番高いメニューを注文する。

天使のカードを使うぞー!


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