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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
南海リゾート泡沫事件
29/93

セルーティ ノル エレオノーラの驚愕


エレオノーラは メイドに案内され寝室に入るやいなや、驚きと恐怖によって悲鳴が上がった。

「ふぇぇぇぇぇぇ」



その悲鳴を聞き、となりの寝室を あてがわれていた侍女のパウネリアが、

慌ててエレオノーラの寝室に駆け込んできた。

そして、パウネリアも驚きの声をだした。

「うわぁ  すごい!!」



寝室部屋には映像投影魔具が設置しており、3D体験ができる仕組みとなっていたのである。

360度パノラマ表現で、飛空船展望台から見える風景が そのまま寝室に投影された。

まさに、展望台の眺めが見れる!!

いや 展望台ならガラスと壁に 囲まれてることにより安心感があるが・・・

この投影された3Dは 壁がなく・・というか床すらなく、下をみると、

眼下のはるか下に地面がみえる。


まさに 寝室部屋そのものが空中に浮かび、空を飛んでるような感覚を味わえるというド迫力

ベットやソファーが空中浮遊してるとしか思えない!?


恐怖と すばらしさが混在してしまい、ついつい、腰を引いて真下を見てしまいたくなる。

ちなみに 3D投影なので落下してしまうということはありません!!


「すごい!!  すばらしい風景ですね」

パウネリアは感嘆する。



エレオノーラは、高所恐怖症というわけではないが高いところは弱い。

しかし、彼女は頑張って、やせ我慢することにする。

平然とした涼しい顔で、何事もないかのように震えながら声を出した。


「あっ~ ひゃ~ いいひゃ~見晴らしですね」




どうして こんな怖いことになってしまったのか!?


エレオノーラがメイドに案内され寝室に入った際、

無意識的に壁のスイッチを押したのが原因であった。

スイッチがあると、押してしまうのは 人の性なのだろうか!?



・・・・というわけで電源が入り 映像投影魔具の3D映像が映し出されたのである。

飛空船展望室から見れる雄大な風景が映り、地平線かなたまで広がる大空。

あたかも空中を浮遊したような錯覚におちいってしまった。

高所恐怖症ぎみのエレオノーラにとっては 

あまりの不意打ちのため おもわず悲鳴をあげてしまったのである。




そんな エレオノーラの動揺も気にすることなく メイドは寝室内の各種設備を説明するのであった。


『 そのスイッチで、様々な風景をご覧になれます。 パウネリア様のお部屋にも装備してるので、

ぜひ、ご利用ください』


「ありがとう。  あとで、楽しませてもらいます」


メイドは一通りの説明した後 一礼をして、部屋から立ち去ったのであった。


この寝室の広さは20坪ほど。

風呂、トイレを完備しており、予想以上の素晴らしい機能と清潔さ!

これほどの設備がこの世にあろうとは!!!

お湯のシャワーに、お湯の風呂!!! ここは天国なのか!?

( お湯が自由に使えるという点で、驚愕なのである!!)


でも・・・風呂がガラス張り。   丸見えではないか!!


寝室には冷蔵庫まで・・・  中身は何もはいってないけど・・・

・・・・ 商店街フロアで何か買い物・・・

うっううう  お金がない!!!


ふかふかベットにソファ。 高級でもなく粗末でもなく、エレオノーラ基準から言うと普通。

( 王侯貴族の普通とは、一般人からみると・・・高級という扱いです。  念のため!! )

しかも、マッサージ機能付きである。  これは驚き!! ぜひ試したいものである。

空調魔具設備により快適な気温を保つ。

そして、なにやら花の香!   心が休まる香である。


エレオノーラとパウネリアは この部屋に使われている高度な技術に驚き、息をのんでしまう。

「すごい!」


侍女パウネリアの自室も この寝室とほぼ同じ設備になってるため、

はやく戻って風呂に入ってみたい!! いろいろ試したい!! ちょっと わくわく!!

顔をおもっきり、ニヤケさせるのであった。


「エレオノーラ様  わたくしも下がらせていただきますので・・・」


「パウネリア! これからのことを相談したいのじゃ!!」


「はっ・・はい」

ちょっと残念なパウネリア! 楽しみは後でということで・・・


エレオノーラは 部屋に備え付けているソファに座り、寝室をぐるりと見渡す。


映像投影魔具によって、高度50mほどの上空を浮かんでいるような感覚

・・・・・ 高所恐怖症ぎみのエレオノーラにとっては ちょっとした拷問である。



「ちょっと この風景は落ち着かないのじゃ 」


「そうですね  スイッチを押してみます」

パウネリアは、おそるおそる、そして興味津々な感じでスイッチに触れた。


パチッ!



〇 湯煙旅情温泉編  湯煙が舞い上がり、温泉情緒が楽しめる。

サルがタオルを頭にのせながら、気持ちよさげな顔で温泉につかっている映像。

「サルが・・・・   うらやましい!」

「ちょっと、けむたいの~」


「はい 別の映像に切り替えてみます」

パウネリアは もう一度スイッチを押してみる。



〇 海中映像3D

「すごい、 お魚がいっぱい!! でも・・・巨大なサメが妾を睨んでいる!・・・ 」

「ちょっと怖い映像ですね」

パウネリアは 再びスイッチを押す。



〇 ジェットコースター映像3D

「ひぇぇぇぇぇぇ」

あまりのド迫力で思わず二人とも悲鳴!! 

すかさず、スイッチを押した。



〇 メイドたちが悪魔風の衣装を着て 何やら叫ぶヘヴィメタル的な映像3D

ついでにサラも嬉しそうに参加している。

「・・・・なにを やっとるのじゃゃ!?  歌なのか!? 歌なのか!? 」

「すごい歌ですね。 宗教行事でもしてるのでしょうか!?」

なんとなく、スイッチを押した。



〇 ダンジョン探検映像3D

「ちょっと待つのじゃ! この映像は・・・」


この島のダンジョンに入り、オークリーダ軍師・小梅コウメーとの死闘の様子を映した記録映像3Dだった。


突入してくるオークの波状攻撃を、メイドたちの持つハルバートによって、切り裂かれていく。

肉片は空高く飛び散り、血は噴水のように吹きつけ 水色のメイド服を深紅の色へと染まる。

そして、いかなる危機にも メイドたちは平然として対処しつづけるのであった。 


エレオノーラは この凄まじい戦闘メイドに驚き、目が釘付けとなった。

「メイドの姿をした精鋭部隊!!! あのようなメイド部隊が我が国に存在していれば・・・」


 

ときたま 白黒の静止映像となり、某歴史番組ばりのナレーションがはいる。 

ちなみに ナレーションの声はサラであり、話の内容もかなりの誇張が はいってたりする。


真剣な目で見続けるエレオノーラ!!

再び、次なる映像にびっくりするのであった。


数えきれない多数の魔方陣の出現である!

それもミレイユ陛下の詠唱によるものであった。


多重詠唱と呼ばれ 同時に多数の魔法を行使できる技!


「なんという数を同時に詠唱してるのじゃ  100ぐらいはあるぞ!」

エレオノーラの驚きの発言である。


それも、その魔方陣から放たれる多数のホーミング魔弾は、いったん頭上に飛び、

そこから各ターゲットとなるオークにむかって襲い掛かり着弾とともに爆発をした。


その爆発力は・・・・・・ 

・・・・エレオノーラが今まで想像すらできない多数の魔弾による同時大爆発である。

これだけの多数の魔弾をホーミングさせ、この爆発力。

信じられない!!!


「あっああああ~  なんというド迫力魔導技!!」



感動に震えるエレオノーラ。

パウネリアも、映像に直視したまま無言である。


だが驚きはこれだけではなかった! 再びエレオノーラは目の前のディスプレイに 

映し出された信じられないほどの凄まじい魔法力を見てしまったのである。


ミレイユ陛下の凄まじい火炎地獄の魔法!!

周囲を火炎と炎ですべての生き物を焼き尽くす。

八本首の魔物ごとオークを焼き払った、凄まじき範囲魔法!!

世界を滅ぼす恐るべき魔法!


「ミレイユ陛下は 悪魔か神なのか!?」


パウネリアも あまりの恐ろしい映像に言葉にならない!

「すごい・・・  妾は・・」


「・・・エレオノーラ様」

パウネリアは エレオノーラの真剣な顔にいやな予感がした。


「妾は、妾の魔法力を遥かに上回る陛下の・・・・・弟子になりたい・・・!」


「・・・・・え!!!」

パウネリアは驚く!

「エレオノーラ様には なすべきことがあります!! 弟子なんて・・・」



「いいえ、 ミレイユ陛下の せめて半分の魔法力さえあれば、

・・・・妾がこんな放浪をしなくてもすんだのではないか・・」


「そ・・それは・・・・・」


「ミレイユ陛下の弟子になり 力を蓄えるのじゃ。   

いいえ、もしかしたら、ミレイユ陛下の助力をしてくだされば、国を取り戻すのも夢ではない!!」


「・・・・・・エレオノーラ様!」


「国を取り戻すためなら、神でも悪魔でも 手を結ぶつもり!!」




-------------------------------------------


このとき、ミレイユは自室の部屋で悪寒が走ったのであった。

「・・・・なにかいやな予感!!」


--------------------------------------------




パウネリアは拳を握りしめエレオノーラを見つめる。

「!! エレオノーラ様、・・わたくしは希望が持てるようになりました。 できます!! きっと国を取り戻せます!!」


エレオノーラはパウネリアの手を強く掴み、二人は涙を流すのであった。




「神ならいいけど・・・本当は悪魔でしたというのならいやだなぁ」

エレオノーラはパウネリアに聞こえない声で囁いたのであった。



-----------------------------------------------


次の日、早朝、飛空船の上層部にある展望台で、海を眺めながら食事をしているミレイユに、

朝の挨拶をかねてエレオノーラ、侍女のパウネリアが訪ねてきた。

「ミレイユ陛下、ご機嫌よろしゅうございます 」


「陛下の呼称は、なしでいいよ。   あれはサラが面白がって言ったことだから!!」

「はっ・・はい。  でわ、ミレイユ様」


「二人の朝食を用意させましょ~」

「感謝いたします。  あとお願いがあるのですが!」


「んっんん!」

「ミレイユ様の弟子にしてください。 ミレイユ様の魔道をお教えいただきたい」


「ミレイユ様、わたくしからも エレオノーラ様の希望をかなえていただいてほしいです」

侍女のパウネリアからも後押しの発言。




「・・・・・・・」

ミレイユは いきなりの事で理解できなかった

・・・・・弟子!?

だれが・・・・だれに・・!?


徐々に状況を理解してくるミレイユ!!

そして、おもっきり手を振るのである。

「えーーーーー 無理無理!!   ぜった~~い無理!」






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青空に白い雲、地平線かなたまで広がる海。

ときおり海から顔をだす海の魔物・海坊主凧

地上から50mほどの展望台室レストランから見える風景である。



コーヒーの香りが漂い、リラックスな雰囲気を醸し出す。

かすかに聞こえる耳心地のよいBGM。

ミレイユとともに 同じテーブルでエレオノーラとパウネリアは朝食を口にしている。

パンとスクランブルエッグ、それにスープ。

サラの前世の記憶では定番の朝食メニューである。


あと和食の用意も・・・・・米の調達が無理でした。



久しぶりな朝食を楽しみつつ エレオノーラはミレイユに話しかける。 


「妾は 部屋に映し出される不思議な魔具で ミレイユ様とオークたちの戦の記録を見ました」

「!?!?   なにそれ?」


「オークや なにか8つぐらいの頭をもつ竜とたたかう映像でした。  すごい戦い。妾は感動しました!

もはや ミレイユ様の弟子になるしかないと思いました」


「ああっ  あの、とてつもなく怖かった戦いね! ・・・・って記録をとってたのか!!

サラちゃんだなぁ! そういうことをするのは!!」

弟子の話は聞かないようにスルーするミレイユ。


「ミレイユ様でも 怖かったのですか!? 」

エレオノーラは驚く!!


「怖いもなにも・・・もう あのダンジョンにはいかないよ!!  あんなに敵に囲まれるなんて もういやよ!!」


「いえいえ、あのような怖いもの知らずの戦い! まるで伝説の勇者様のようでした! 

ミレイユ様の戦いぶりを見て 妾の胸が熱くなりました!!」


「怖いもの知らずなのは、どちらかというとサラちゃんのほうかもね。

  あんな状態でも平気な顔だったし・・・」


すると ドアがパタンと開いて、サラが仁王立ちする。

「話は聞かせてもらった! 勇者は僕です! 」



3名はおもわず、サラに注目する。

「・・・・・・」

サラが勇者なんて・・・人格的にあり得ない! そんな目線を感じた。


「・・・・・・」

無言がつづく。


サラはちょっと気まずい思い。  この雰囲気をなんとかして!!




仕方がないので、ミレイユは、サラのネタに乗ってあげた。

「あ~ 勇者サラちゃんも朝食にする!?」


「うん 朝食をおねがいね! ベーコン付きで」



近くに控えていたメイドが礼をして、サラ用朝食を用意するために調理室へと入っていった。


「えっと・・サラちゃん! さっそく 聞かせてもらいたいのだけど・・・ ダンジョンでの映像のこと」

ミレイユはサラを睨む。



「うっうう・・聞かされちゃう立場になっちゃった! 

でも でも!! すばらしい映像だったでしょ!!  あとで重要な資料になるかもしれないので

メアさんたちが見たものは 全て記録に残してますよ。 」


「全部!?」


「全部です」

サラはきっぱり言った


「部屋の魔具装置で 戦いの記録が見れたそうなんだけど・・  ああいうのをやめてほしいなぁ

はずかしいのだけど!!」

ミレイユは真剣に言う。


「僕は あのスベクタクル戦闘が大好きで 僕がいつでも見れるように、設定してたんです」


「・・・・・・はずかしい」


「かっこいいです」


ミレイユとサラの相違の違いであった。



「すみませ~ん 妾を弟子にしてくれませんか~」

エレオノーラは 再びミレイユに聞いてきた。


「・・・しかし・・ もしも弟子なんかになったら、お国に帰れなくなりますよ?」


「それは・・・・ 帰る国はないのです。 

国を取り返すために・・  ミレイユ陛下の魔術の神髄をお教えいただきたい」

エレオノーラの必死の顔。

ミレイユとサラは顔を見合した。


ここで侍女のパウネリアが、両手を合わし祈りのポーズでミレイユに懇願した。

「失礼な発言をお許しください。 エレオノーラ王女様にお力を・・・・ 

 奪われたセル―カ王国の奪回のため、陛下の偉大なお力を エレオノーラ王女様のために

お貸しくださいませんか?」



ミレイユとサラは ハモったように同じ発言をした。

「やっぱし なにか事情があったようね!

詳しい話を聞かないと・・  なんとも・・・」




「これは 失礼しました 実は・・・」

エレオノーラは説明を始める。



「 ヴィジャナル王国によって滅ぼされたセルーカ王国・・・・

妾は そのセルーカ王国 第三王女だったセルーティ ノル エレオノーラ」


・・・・・第三王子じゃないの! 男の娘でしょ!

と、ミレイユ、サラは思ったが、話の腰を折るのでやめた。


エレオノーラは、何か不審な目線を感じたが、気のせいだと思い話を続ける・・・



「セル―カ王国は、大陸の東岸に位置していた農業の豊な国、そして、平和な国でした。

しかし そんな我が国を 絶えずねらっていた国があったのです。  

それが、東の海を越えた大国、ヴィジャナル王国。


このヴィジャナル王国から 我が国を守るため

西方の大国、アウステーヌ連合帝国と軍事同盟を結び、

ヴィジャナル王国からの軍事的圧力を 

長年にわたり防ぎつづけてきたのです


しかし・・・・」







--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  次回は 訳ありアウトレット王女のお話



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