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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
南海リゾート泡沫事件
28/93

三女士とミレイユ



ここは、日差しで明るく照らされる真夏の海岸。 

多くの観光客や海水浴客で、賑わっては・・・・いない!!

騎士やメイドがいるだけで、誰も海で泳いではいないのである!!

もともと、孤島のうえ無人島だからね!!


そんな寂しい海岸に檻が一つ、何気なく置かれている。

そして その檻には二人の少女が囚われていた。


夏の海岸でよく見かける、言わば、夏の風物詩のようなイベントであるww

  


-----------------------------------------------

-----------------------------------------------



夏の日差しの中、

ミレイユとサラは檻の前で座り込み、

檻に囚われている少女たちとニラメッコしていた。



「おそれながら、 女帝陛下!!  私たちを檻からだしてもらえないでしょうか? 」

侍女のパウネリアは、とりあえず檻から出ることを最優先と考え

遺憾ながら女帝陛下と呼称し、祈るように手を合わして訴えてきた。



「あ~~忘れてました! 今、こじ開けますので・・・・」

ミレイユは、メアに檻を壊し 二人の女性を解放させるようにと命じた。


『 はい! 女帝陛下 』

ひとりのメイド姿のメアが、空中回転しながら宙を飛び、檻の前で見事な着地をする。


選手宣誓のように片手をあげて、メイドスカートを風にたなびかせながら、

なにかの準備を始めた。


そして、サラとも目配せをする。

うなずくサラ!!

何かをする気なのね!? 

  

ミレイユはサラの顔を見ると、イタズラっ子のような顔をしている。

「・・・・・無茶なことはしないでよね~  サラちゃん!!」

人に聞こえないぐらいの小声で叫ぶ!?


檻に閉じ込められている少女二人も、なにが起こるのか戦々恐々のようだ。


そのメイド・メアは目をつむり、何やら念を込めると、体全体がオーラのように光だした。

ついでに サラが手持ちの魔具を操作して、BGMを流す!! 演出しすぎ!!!

 あ~ やっぱし サラとグルになって 何かする気ね!! 


メアは それっぽいオーバーアクション的なポーズを取り始める!!



  『分・子・崩・壊』



なにやら格闘アニメ的必殺技セリフが飛び出した!

ここで BGMといっしょに 魔具からナレーションが再生される。



==== 聖女帝国1000年! 神々の降臨とともに地上世界に伝わった神の御技、

 口伝に伝われし古の術が 今!  ここであきらかになろうとしている!! ====



「今さっき建国したというのに  いつのまにか1000年の歴史になっちゃってる!!」

せっかくサラが のりのりで演出してるので ミレイユは無言でつっこんだ。


「おねーさまの目線が痛い!!」


・・・・・いよいよ 演出が佳境に入ってきた!!


なにか それっぽいポーズというか 踊りをこなしていくメア!!

冷静に考えると 無駄な動きをしている!!

オーバーアクションを一通り演じた後、メアは、何気に指先を一本たて 

軽く檻を押すようにさわる!


ここで、サラは魔具を操作し効果音をいれた!



===== うふん、 いやーーーん =====




まったく緊張感のない・・・場違いな効果音である。

というか  どこを触っているのだ!?

思わずサラも目を そむけた!!

どうやら 操作ミスをして、効果音の選択を間違ったみたいだ!!


そして・・・無言の風・・・・

ではなく、一陣の風がむなしく吹きつける。


メアもちょっと困った顔になっている。  


それから、檻にヒビが入り、バラバラと崩れだし、

粉々の細かい鉄くずとなって、風に吹かれ、空の彼方へと、飛び去っていった。


もうそこには、人を閉じ込めておく檻は存在しない。 


そして、あらためて、よく状況が分かっていない二人の少女が 

檻から解放され呆然として座る姿だけが残されていた。




『 また! くだらない鉄をバラバラにしてしまった! 』

メアは 粉々になった鉄分のふかれていった空を眺める。


ミレイユは なにか突っ込みたい気がした。 






『 檻を形成する分子構造の要となっているツボを押すと、どんな丈夫なものでも崩壊するのです 』

メアは たんたんと説明する。


「・・・・・・・」

ここで 演出のシナリオに従いサラは すかさず発言する!!


「メア・・・なんて恐ろしい子なの!!

僕はとんでもない必殺技を組み込んだかもしれない」


そして、BGMが終了し演技がおわった。

あまりの茶番に 唖然とする一同。

ただ、ただ、満足でうれしそうな顔をするサラが そこに存在した。


「サラちゃん・・・・ 中二病をこじらしてるのね!!」



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なにやら おもしろい茶番を見終わった後、

エレオノーラは苦笑しつつ、あらためて自己紹介と檻からの救出に対するお礼を言うのである。



「えっと・・・ あらためて 妾はセル―カ王国 第三王女エレオノーラなのじゃ。 このたびの・・・」


「・・・・第三王子ですよね」

サラの一言で、日差しが、こんなに暑いのに、凍り付くエレオノーラ!!


「王女様です!」

侍女パウネリアは叫ぶ!! そして、怒りの目がサラを睨む。


眼光にあてられ、思わずたじろぐサラ!!

だが!  サラは こんなことで負けはしない!!


「・・・・・はい! 王女様で いらっひゃいまひぇ!」

おもわず、 しどろもどろでかみかみ発言。  やっぱし負けたサラであった。


ミレイユは 突っ込まない方がいいと思い、無言をとおす。

男の娘疑惑は そっと胸の中で、しまっておく・・・・・  つもりはありません!!

楽しみは 後にとっておくことにしました。


「あらためて、えっと・・・・妾を助力をしていただいて、 えっと~ 感謝であります」

エレオノーラも、侍女パウネリアの眼光の余波を受け しどろもどろである。



ミレイユとサラは あらためて、エレオノーラの下から上までなめるように眺めた。



男!? あれが噂の男の娘!? 見えない!! 女性にしか見えない! 声も女性だ!

奇麗な銀髪!! 胸も・・・でかい! あんなものを胸につけると肩が こりそうなほどでかい!!

顔も・・・かわいい!

前世が男の子と自称するサラよりも女の子している!!!



ここで仲良く睨みあう!? のもあれだということで・・・・

話題を変えようと思うミレイユだった。


・・・・風呂で疲れを流すといいですよと ミレイユは言いかけたがやめた。

エレオノーラの性別が不明なので、へんなトラブルを避けたいからである。


・・・・・ということで無難に食事でも招待することにした。


「エレオノーラ王女様、お食事でもいかがですか? 私たち一同で歓迎いたします」

「ミレイユ女帝陛下・・・!? ぜひとも・・・ありがたいです」


このミレイユという女に不信がありすぎなのだが、囚われてから、まともに食事をしてないため、

ついていくしか・・・・なかったのです!!

パウネリアも 納得しなかったのだが、エレオノーラ様に従うのが侍女のお務めである。



エレオノーラたちを飛空船下部ハッチまで、ミレイユたちは案内するのであった。

もちろん 彼女たちの周りをキシたちが ばっちし固めている。


完全武装の騎士たち100名が 二列に並び、その真ん中を歩むエレオノーラたち。

エレオノーラは騎士たちの精鋭ぶりに目を見張る。

その優雅な立ち居振る舞いと規律。 その装備のすばらしさ!

まるで大国に表敬訪問してるかのように錯覚したのであった。


そして、飛空船下部ハッチ前には 深紅に染まった赤絨毯がしかれ、

20名のメイド服姿のメアたちが深々と頭を下げて歓迎をしていた。


妾も王女だ!!  どこの馬( 王侯貴族 )の骨ともわからぬ自称女帝の歓待に、圧倒されるわけにはいかない。

エレオノーラは 顔を上に向け、涼し気になんでもないかのように振舞う。

そして なおかつ 赤絨毯を踏みしめ 威風堂々と歩むのだ。


だが、そんなエレオノーラの決意を砕くものを見る!!

何気なく ハッチの真下から、頭上を見てしまったのだ。


そこには、天まで届かんばかりの、驚くべき建造物。

とくに真下から見たときのド迫力は、遠くから眺めるものとは違う圧倒的畏怖を人間に植え付けるものである。

それも、美しいほど白く、太陽の光に輝く建物!!


いや! なんと! もしかすると、木材や石でもなく、全て鉄でできているのか!?

なんという 堅牢な城なのだ!? すごい!!!



このような威容で尊大な建築物が、なぜ海の真ん中の孤島に!?


いやいや!! こんな高層な建物は、どこの大国、どこの王都、どこの帝都でも見たことが・・・

・・・・・ない!!


このような城の主であるという彼女は もしかして・・・

謎めいた女性・ミレイユを見て どきどきするエレオノーラであった。





・・・と思考してる時に直投球の質問をする侍女のパウネリア!!

「これは・・・宮殿なんでしょうか!? こんな すごい宮殿!! 初めて見ました!!」

妾が知りたいと思っている質問をしてくれたパウネリア!!    妾はうれしいぞ!!



「飛空船ですよ。  空を飛ぶのです」

サラは自慢顔とドヤ顔をかけて2で割ったとんでもない顔で説明している。


飛空船!?・・・・こんな巨大な飛空船!!

エレオノーラは、いままで他国に表敬訪問した際に、何隻かの飛空船を見たことがあったが・・

こんな、城や宮殿に匹敵する大きさの飛空船など見たことがない!!

嘘を言ってるとしか 思えなかった。

いや!! こんな孤島に こんな建造物があるわけがない。  

飛空船で この島に着陸したのならば、納得できる話だ。



かつての超古代文明時代には 山に匹敵するような飛空船が存在してたらしいが、

まさに その伝説が目の前に存在しているのか!?



凄まじい能力を持つメイドと、精鋭の騎士たち、そして、この飛空船と称する建造物!!

この少女が女帝が嘘であっても、・・・・かなりの人物に違いない!

ゴクリと息を呑むエレオノーラである。






それから ミレイユに誘われるように飛空船のハッチ内におそるおそる踏み入るエレオノーラは、再び驚く。

車輪がついた不可思議な車両が十数台、ずらりと並んでいたのである。

それも 表面素材は木製でなく、光が反射している!

これも鉄製なのか!?

こんな鉄製の重い馬車を 馬が引っ張れるのかと疑問に思えた。


サラは 再びドヤ顔で説明した。

「これは馬が いなくても走れる魔道車、海にも陸でも走れるのです!」


「馬なし・・・ばしゃ・・・・」

エレオノーラは 思わず口に出してしまった。


「国にお帰りになる際には、この車両でお送りしますので、お楽しみにしてもらえるとありがたいです」

ミレイユは、笑顔でエレオノーラに話した。


「く・・くにに・・・」

エレオノーラの顔に影をさした雰囲気だった。

ミレイユは なんらかの事情があるのかと考え、この話題は避けることにした。




その後、エレベーターで最上階に登っていくことになる。

ここで エレベーターの狭い個室に四人で入るのを 不信に思うエレオノーラ。

侍女のパウネリアも、狭い個室で不機嫌ぽいオーラをだしてたのだが、


やっぱし ここでもサラはドヤ顔!!

「最上階まで、自動で登る個室です」


「登る!? 個室!? 」


ガクン! とした振動とともに足元にかかる圧力。

まさか! この個室が上昇してるの!?  

エレオノーラは涼しい顔で、額に冷や汗。

パウネリアは、かなりまいってしまったのか、座り込んでしまった。

「え! え!」


「階段を歩きで 最上階まで行くと、大変ですからね!! 

こういう魔具装置が必要になるのです」

サラは得意気に話すのであった。


「!!!!」



最上階にエレベーターで到着した後、

パウネリアは座った姿勢のまま、器用にエレベーターから降り、叫ぶように驚くのであった。

ガラス張り展望台のようなフロアであったのだ。

雲ひとつない青い空、地平線彼方まで広がる海。 そして霧のようなかすかに見える島や陸地。


山にでものぼらないと見れない風景が そこに広がっていた。

「感激です!! 」

座り込みながら、喜ぶパウネリア。


そして 高所恐怖症寸前のエレオノーラ。  涼しい顔に再び冷たい汗!!


がんばれ! やせ我慢のエレオノーラ王女!!




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この最上階には商店街フロアが存在してるのだが・・・

もちろん、人がいなく閑散としている。

それぞれの店にメイド姿の店員がいるだけの商店街フロアである。

 


この商店街フロアを歩むエレオノーラは、いままで どの国でさえみたことないような、

清潔で広く開放的な通路と、はなやかな商店に目を見張った。



あまりにも 夢物語のような町づくり?に 細かい疑問さえ浮かばなかった。

なぜ 飛空船内に商店が!? とか

商店街であるのに人がいないとかいう疑問である。



侍女のパウネリアも同様で、 驚くばかりであった。

不信と怪しさでミレイユを見ていたパウネリアは、もう昔の話。

今や、本当に女帝級ではないかと考えだしている。

・・・・・女帝級とは 女帝ではないとしても、女帝なみの権力をもっているというパウネリアの脳内思考である。




ミレイユが案内したのは 商店街の奥にある、高級料理店という設定の店である(サラ談)

入店すると、メイド(メイド姿のゴーレム)たちが 深々と礼をして、

店奥にある特別室へと案内されたのである。


その特別室は 広々とした面積と、三階分の高さのある天井、

そこから吊るされているシャンデリアを有する解放感あふれた造りとなっていた。

壁には特大のディスプレイがはまっており、あたかもガラス窓のように

外の景色が よく見える設計となっている。


まるで、空中展望レストランのような雰囲気である。

「 すご・・・い 」

二人は思わず、声を出してしまった。



テーブルには すでに料理が、ところせましと並んでいたのである。

とくに兎角肉が中心とした料理である。


ミレイユが席に腰を下ろすと、エレオノーラも腰をおろし、

ひきつづいてサラも腰を下ろした。

侍女のパウネリアも遠慮がちだったが、エレオノーラ王女のすすめもあり、腰を下ろした。


「ただいま 寝室となる部屋の用意もしてますので、それまで食事と行きましょうか」

ミレイユの発言に、囚われてからまともな食事をしていなかったエレオノーラは おもわず笑顔になった。


ミレイユとサラは テーブルに並ぶ 実においしそうな兎角料理の数々を見る。

これは、 匂いだけで胃が刺激されてしまう。

太る危険性があるため、食べすぎに注意と心の中で唱えるミレイユだった。


ミレイユは エレオノーラたちに・・・遠慮はせずにと言おうとしたが、

そんな遠慮もなく すでに食べ始めて・・・・・

・・・エレオノーラは・・・かなり、がっついで食べている。

じつに 見事な食べっぷりだ!

女の子( 男の娘の疑惑あり )なのに口の周りがソースだらけ!!

いいのか!?   そんな食べ方でいいのか!?



王族としての威厳は、兎角料理の前に崩れ去ってしまっていた。

長期にわたる緊張と、目の前の大好物の兎角料理、ついに理性が吹っ飛んだのである。



王女と言うわりには、下品というか・・・・さすが囚われの日が長すぎたせいで、お腹がすいてた!?

ミレイユは同情するのであった。


・・・というか 侍女のパウネリアの方が上品な気がする。

王女の侍女というからには、かなりの上級貴族出身の娘という可能性もあるでしょう!



「この料理! おいしいのじゃ~ 」

エレオノーラの心からの叫びのような声が聞こえた。



「エレ・・・ エレオノーラ様。  もうすこし上品に・・・」

侍女パウネリアはエレオノーラの変貌に驚き、小声でたしなめる。



「妾が国から追い出されて以来、このような食事に・・・ うっうううう」

エレオノーラは 目に涙をためつつ、兎肉を口いっぱいに・・タレが口からこぼれている。


涙顔のエレオノーラに引きづられパウネリアも泣き出した。

「わたくしも・・・ひさしぶりな・・・ううう」




ミレイユとサラは この二人の様子を見て、

これは、ただ単に海賊に囚われたというわけじゃないということが、分かりだした。


「とりあえず。御二方、おちついて、ゆっくり食事してください。  

 あとで事情を聞かせてもらえると、ありがたいです」


「ミレイユ陛下! ありがたき幸せです!!」

エレオノーラは 涙ながらに感謝するのであった。


その後のエレオノーラと 侍女のパウネリアの食いっぷりはすごかった!!

とくに 上品を放棄したパウネリアは野生化したハイエナのごとく・・・


またたくまに テーブルの料理が平らげていく・・・

ミレイユも つられて、思わず食べ過ぎになりそうになったぐらい。


サラはミレイユに囁く。

「あの食べっぷり! エレオノーラだけではなく、パウネリアも男の娘の可能性があります」

思わず、両者の顔から胸を見てしまうミレイユとサラであった。

胸はあるのだけどね! とくにエレオノーラ王女は特大です。


あまりの、食べっぷりのために、エレオノーラ王女から これまでの事情を聞くことが できなかった。

かなりの事情があるみたいだし  深入りはやめたほうがいいのじゃないかと考えるミレイユだった。




その夜は、エレオノーラとパウネリアにそれぞれの部屋を用意した。

もちろん風呂付き部屋である。  個室風呂なら、男の娘であっても遠慮なく風呂に入れるという配慮だった。


ちなみに・・・・

サラは エレオノーラたちに露天風呂を何気なく おすすめしていたようだが、断られたようである。

そりゃ!! サラのニヤついた顔で おすすめしてたら、勘ぐるのは当たり前!!

ほとんど スケベおやじのような顔になっていたサラである。






--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  次回で男の娘疑惑は いかに!?






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