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BATTLE ARENA 1  作者: リクルート
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花の化け物

 花を摘んで笑っていたが、そんな時にも敵は現れた。八メートルの花の敵だ。


「うわわ、大きいね。でも、勝っちゃうよ!」彼女は走り出して飛び上がる。

 しかし、敵の頭までは届かない。単体でのジャンプ力はせいぜい三、四メートルで先ほど戦った奴の頭ぐらいで、八メートルにはどう頑張っても届かない。こうなったら手段は一つしかない。

「僕が持ち上げます。二人分、なんてことないと思いますよ!」

 彼はその手に構える大盾を上に構えた。敵は攻撃をまだしてこないのか、攻撃範囲に入ってないのか、とにかく攻撃が来ていない今がチャンスだ。

「よっし、いくっぞー! 合わせ技やってみよう!」

 その言葉に俺たちは頷く。

 

 俺とセガハナは少し離れたところから、デアンカに向かって走り出した。二人でタイミングを合わせて、飛んで盾に乗った。それをしたから押し上げるようにして力がかかる。それからさらに俺たちは跳躍する。一回目よりも飛んでいるような気がするのは、敵が大きいからだろうか。

「サポートスキル。グラビティープラス!」

「サポートスキルッ! グラビティィィィプラスッ!」

 俺よりも張り切っているのが声からわかる、これなら大きな敵も一撃で仕留められるだろう。


 俺のナイフと彼女の剣が光を纏って急降下していく。そして、それを敵に叩きつけるようにして突き刺した。


......しかし、貫くことはできない。飛ぶ距離どころか、Lvそのものが足りないのではないかと思える。ここは一旦退散したいところだが、下に降りるまでに確実に敵の攻撃が当たる。空中では身動きがとりにくい。

「どうしよっか。なんとか倒したいよね」隣でまだ剣を突き刺している彼女はそういった。

「そう言っても何ができるかわからない。それにここも安全ではないかもしれないしな」


 そういった矢先、噂をすれば影なんて言う諺はゲームでも適応されるらしい。その敵の上には先ほど倒した四、五メートルの敵がその顔を大きな敵の中から出している。全部で五体。二対五の状態だ。

「さっき倒したやつはこいつの子分みたいのかもね」

「そんなのんきなこと言ってる場合じゃないかもしれないぞ」

「大丈夫だよ。下にはデアもいるし、何とかなるよ」

「そうだといいけどな。まぁ、あいつはあいつで何とかしようとしてるはずだしな」


 五体の敵となんとか戦う。囲まれていないのが救いだった。俺は集中して、相手の頭を狙って、その邪魔をしないようにセガハナが牽制してくれている。地道に奴らの頭を狙っていく。次々と倒れていく敵。残り一体!

 しかし、残り一体のところで俺の背を何か吹っ飛ばした。

「なあぁぁぁ!」

 俺の体はいともたやすく転がった。

 くそっ!

 セガハナが駆け寄って来るが、残り一体だったはずのそいつが彼女の行く手を阻む。ちょうど分断された形となる。

「ララ、あと二体だよ。各個撃破だ!」

「わかった! なんとかしてみる」


 彼女は剣でひたすら斬撃を与えている。俺にはそんな芸当はできない。なら、一人でもできる、弓使いの技でやってやる。俺の背中を吹っ飛ばした仕返しをくれてやる。特上のギフトだ!

「アタックスキル。ラピッドファイア!」

 弦を強く引っ張り、光の矢を引く。それを狙いをつけずに離す。次の矢がすぐに手元に来たのでさらに同じ動作で何度も何度も矢を放つ。そして、それらは敵の体を何度も貫いていく。それが終わると、敵は消えていった。

「数倍返しだ!」


「ララ、大丈夫?」彼女も敵を蹴散らしていた。

「おう、まだまだいけるぞ」

「それにしてもどうしようか」

 そのとき足の下が大きく揺れた。下を見ると、足場がなくなっていた。

「ちょ、ちょっとーー!」

 なんと敵が消えたのだ。それから、地面にどすりと落ちる俺たち。


「ご、ごめんなさい。その、何も考えてませんでした」

 視線を上げると、デアンカが立っていた。大盾は持っておらず、その代わりに、大きな剣を持っていた。その形は剣部分は長方形のもので、持つ部分は握りやすくなっている。そのまま見ると、昔にあったと言われるエグゼキューターのようなフォルムだ。

「デアが倒したの? あのでっかいのを。それにその武器何?」

「それは歩きながら教えますね」


 それから彼の本当の力というべき話を聞いた。大盾の別形態があの剣なのだ言う。

「あの、お昼ご飯食べてきますね。お二人はどうします」

「私は食べたよ。ララは?」

「俺も食べた」

「じゃ、僕だけ少しの間落ちますね」

「ちょっと待って。私たちは街で待ってるから」

 わかりましたと返事をして、彼の姿は消えていった。

 それから俺たちは、街に戻った。

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