XX 新世校ラジオ放送 ~四月馬鹿~ XX
こちらの小説は【お助けキャラは変態ストーカー!?】にもしもドラマCDができたら? をコンセプトに作成した4/1用のおふざけ小説となります。
キャラ崩壊(?)がいつもより激しい。
むしろただのギャグ。
シアンが何げなーく腹黒?
ラジオ形式で声のみのお届けとなっている。
それら全てを許容範囲だZE☆
と言う寛大なお心の持ち主様、どうかこちら側へ飛び込んで来てください!!!
でわでわ、どうぞ……
↓
☆★☆★☆
ルチア
「どうも~、今日の新世校ラジオをお届けするのは【お助けキャラは変態ストーカー!?】のルチアこと、ルチアーノ=セレアンスロゥプでーす」
シェロン
「同じく【ヘンスト】のシェロンでーす」
ルチア
「はい、ごめん、ちょいたんま。何? その【ヘンスト】って?」
シェロン
「え? 変態ストーカーだから略してみたんだよ? お助けキャラは~っていうと長いからね」
ルチア
「いや、まあ、そうなんだけどさ。それ、モ〇ストみたいだからやめない?」
シェロン
「人気なものと被せた方が覚えやすいし、話題性出せそうかなーって思ったんだけど、ダメ? まあ、そういうルチアこそ、ピー音で隠したはずの伏字が意味をなしていないのがまた可愛いよね」
ルチア
「ハッ――1字違いだから【モ】にピーッて入れなきゃならなかったのか! やられた……じゃなくて、そもそもなんで変態ストーカーだけ略そうとしたの!? あんた、変態ストーカーの前にお助けキャラでしょ!?」
シェロン
「ああ、やっぱりルチアのハアハア――ツッコミは――ハアハア――ガフッ――」
ドカッ――バキッ――メキョッ――
ピンポンパンポーン
――しばらくお待ちください――
ルチア
「はい、お待たせしました。ではでは、変態さん? 今後はハアハア言いながら話さない。オーケー?」
変態さん
「イエッサー!!!」
ルチア
「まったく、こんなのがお助けキャラとか……本当にゲーム製作者は何を考えたのか……」
変態さん
「あ、それなんだけどね、ルチア」
ルチア
「はいはい、なんでしょうか、変態さん?」
変態さん
「ああ、その蔑んだ目が本当に――」
ルチア
「いいからサッサと話せや変態」
変態
「はい、変態からの告知です!!」
ルチア
「開き直るな!!! って、告知?」
変態
「そう、告知! なんと、俺達の原型となった『kiss me on the pain(私の痛みにキスをして)』略して【キスイタ】がバージョンアップしたゲームになって登場するらしいんだ!!!」
ルチア
「え、ウソ!? 初めて聞いた!!」
変態
「うん。そうだね。とりあえず、この紙見てみてよ」
ルチア
「へぇ、なになに……発売日はまだ未定だが、様々なBADEND、DEDENDが新規で追加されたばかりでなく、以前のゲームではただのお助けキャラだったあのキャラがしょっぱなから攻略可能に!? 鍵付きじゃないからドーンと特攻して、ぜひぜひその変態ぶりにドン引いてみてね☆って――わあ、嫌なENDめっちゃ増えてるし、シェロンが攻略対象に昇格してる……」
シェロン
「そうそう♪ だから、俺はお助けキャラじゃなく、攻略対象ってことで、タイトル変えなきゃね」
ルチア
「攻略対象の一人は変態ストーカー!?って、なんかインパクトに欠けるね」
シェロン
「またまた~ルチアってば、変態ストーカーだけでもインパクト大じゃないか☆」
ルチア
「胸張って言うな、この変態ストーカー!! つーか、変態ストーカーって犯罪の塊だからな!?」
変態ストーカー
「はーい。まあ、犯罪って言われてもそれは異世界の話で、俺達の世界じゃ捕まんないけどね」
ルチア
「そうだった……ああ、この世界にも法律とかもろもろそろってたら、そっこーで警察につきだしてやるのに!! って、あれ? 紙、もう一枚あるね」
変態ストーカー
「ああ、そっちはあんまり重要じゃないから、別にいいよ」
ルチア
「いやいやいや、めっちゃ重要なこと書いてるよ!? そして、そして……今回は隠し攻略キャラが一人追加! こちらは鍵付きで、攻略難易度は過去に類を見ないほど高いSSS級!!! 他の攻略対象を上手くあしらいつつ隠しルートに移行するのは至難の技! 数々のBADENDをくぐり抜け、あなたはハッピーエンドに辿り着けるかな? って――誰!? 誰なの、このキャラ!!」
変態ストーカー
「えぇ、俺の時より食いつき良くて教えたくないなあ」
ルチア
「だって、このキャラが誰かによって私の本編でのアレコレが難易度最凶のBADENDラッシュをかわし続けなきゃいけなくなるかもなんだよ!? ぶっちゃけ、変態ストーカーよりも脅威じゃん!!」
変態ストーカー
「あ、君にとって攻略対象=脅威って認識だったんだ……」
ルチア
「それ以外に何があると? この【病んだゲーム】の中で私は生き残んなきゃだからね……」
変態ストーカー
「ルチアなら大丈夫だよ。それに、これ、ウソ情報だし」
ルチア
「そっか、ありが――って、ウソ情報?」
変態ストーカー
「いやあ、騙されてくれて良かった。今日はエイプリフールっていう『好きな人を騙す日』なんだって聞いたから、頑張ってネタを用意したんだよね。ルチアに『ウソ!?』って言われたときは条件反射的に嘘がつけなくて素直に頷いちゃったし、バレるかと思ってヒヤヒヤしてたよ」
ルチア
「……あの時か」
☆
ルチア
『え、ウソ!? 初めて聞いた!!』
変態
『うん。そうだね。とりあえず、この紙見てみてよ』
☆
ルチア
「確かに頷いてたわ……つーか、シェロン。エイプリフールは『好きな人を騙す日』じゃないくて、『ウソをついてもいい日』だからね?」
シェロン
「え――」
ルチア
「たぶん、あんたも誰かに騙されてるよ?」
シェロン
「…………あの陰険ネクラめ!」
ルチア
「まあ、私はゲームの件が真実じゃなくて安心したよ。これ以上BADEND増えられても回避が大変なだけだからね」
シェロン
「ルチア――いきなり騙してごめん。そもそも、あの陰険ネクラ深海野郎に恨み言をぶつける前に君に謝るべきだったよ……本当にごめん」
ルチア
「別にいいってば。そもそも言ったでしょ、エイプリルフールは『ウソをついてもいい日』だって。あんまりえげつないウソなら怒ったかもだけど、シェロンも騙されてのことだし、それで全部チャラってことで」
シェロン
「そっか……怒らないのか……」
ルチア
「なんでそこで残念な顔すんのよ」
シェロン
「なんかいつもの拳がこなくて寂し――」
ルチア
「はーい、そろそろ放送終了のお時間がやってまいりましたー!!!」
シェロン
「え、ちょっと待――」
ルチア
「いやあ、非常に名残惜しいですが――」
シェロン
「ねぇ、俺を殴ってよ、ルチア」
ルチア
「この新世校ラジオを聞いてくれてありがとうございます」
シェロン
「さっきのじゃまだ足りな――」
ルチア
「ありがとうございましたああぁぁ!!!!」
プツンッ――
ピンポンパンポーン
――本日の新世校ラジオの放送は終了いたしました――