リプレイ検証
プロ野球の試合中に、きわどい場面があった。
セーフか、アウトか。
審判は自分の感覚を信じて、判定を告げる。
が、不利な判定をされたチームが、異議を唱えた。
したがって、『リプレイ検証』だ。
この直後、審判たちは一昔前のことを思い出していた。
当時なら、自分たちは別室に行く。そこで「問題の場面」の映像を見て、「先に下した判定」を検証していた。
しかし、ルールが変わった。
現在では、この野球場とは別の場所で、『リプレイ検証』を行うのだ。それを担当する審判が、ちゃんと用意されている。
(良い時代になったものだ)
審判たちは思い出す。
一昔前、野球場で『リプレイ検証』をしていた時のことだ。
別室で「問題の場面」の映像を見ていると、聞こえてくる。
お客さんたちの「歓声」が。
または、お客さんたちの「悲鳴」が。
声の大きさで、どちらのファンかはわかる。
基本的には、地元球団の方がファンの数は多い。よって、その声は大きくなる。
困ったことに、お客さんたちの声が、必ずしも正しいとは限らない。審判たちが思っているのとは「逆の声」が、別室まで聞こえてくることも。
(あれ、結構なプレッシャーだったよな)
もしも、気の弱い審判ばかりだったら、自分たちの目ではなく、お客さんたちの声を優先していたかも・・・・・・。
しかし、今は別の場所で『リプレイ検証』だ。野球場にいる審判は、待っているだけでいい。
(良い時代になったものだ)
野球場の大画面に、「問題の場面」の映像が流れる。
それを見て大勢のお客さんたちが、歓声を上げた。
次回は『垂れ幕』というお話です。




