第八話 ゴウトクの助言
すいません、週一投稿になります。
月曜0時です。
俺の目の前のテーブルの上に
おっさんが台車から袋を次々に移動させる。
(シルフィ何故、俺を置いて行ったんだ!!
君が望めば俺は!俺はーー!!)
そんなことよりシルフィが俺の隣から消えた現実
を受け入れられなかった。
ああ、なぜ今俺の目の前にいるのは、
おっさんなんだ、シルフィ、君に説明して
もらいたかった。俺の心が、涙を流した。
「火炎殿?どうかなされたのですか?」
おっさんが俺の様子を怪訝に思ったのか、
「いえ、シルフィが、、、」
俺の言葉に、おっさんは、
「シルフィ殿ですか?火炎殿はシルフィ殿に、
興味がおありで?」
「は、はい。えーとですね。」
「 火炎殿は、巨乳派ですか?」
「いえ、おっぱいに、貴賤はないと。」
その瞬間、おっさんが目の前から、消えた。
俺の左頬に、鋭い痛みが走り、
俺はソファーから転がり落ちた。
(は、速い!俺が、見えなかっただと!?
これ程の動きが出来るなら、おっさんが、
ゴンザレス倒せたんじゃ、、、?)
俺が床から、おっさんを見上げると、
「火炎殿!男には、巨乳派と貧乳派、
お尻派しか、存在しないのです!!
巨乳派とお尻派は共存できますが、
巨乳派と貧乳派は共存できないのです!!」
おっさんが熱く語る。
「それほどの実力が有れば、
あなたがゴンザレスを倒せたのでは?」
俺の質問におっさんは、
「それは無理でしょう。今の動きは、
私の中の正義の力です。
達也殿にも言いましたが、
正義は人それぞれなのです。
私の正義は、国にはないのです。国を守るのは、
仕事であり、義務。私の掲げる正義は、
我が正義!!巨乳と共にあり!!!」
「我が正義、巨乳と共にありか、、、、。」
俺は差しだされたゴウトクさんの手を、
力づよく握り返し引き起こされた。
「そうか、そうだよな、俺にも解る!
巨乳こそ!正義なんだ!!!」
俺達はいちど手を離してから、
右手で固く握手を交わした。
俺達は、ソファーに座りなおした。
そして魂の会話が始まった。
「それで、火炎殿はシルフィ殿とどうなりたい
のでしょうか?」
「どうってそれは、、、、。」
「いや、ぶっちゃけ一発ヤリたいだけか、
それとも正式な付き合いをなされたいのか
ということです。」
「ヤリたいのは認めますが、出来れば正式に。」
「うーむ、ヤルのは恐らく可能でしょうが、
正式な付き合いは少し難しいと思われますが。」
すごく低俗な会話だったが、
聞き捨てならない言葉が、
「えっ何故ですか!?」
「エルフと人では寿命が違いすぎます。
一時の遊びならともかく
添い遂げようとするならば、
お互いに大きな覚悟が必要かと。」
(俺とシルフィにそんな壁が!!)
「、、、、、、、、、、、、、、、、、。」
俺が絶句していると、
「しかし、火炎殿とシルフィ殿は出会ったばかり
で、短い時間でお別れになりました。ですから
次の機会までじっくりと考えるべきですな。」
ゴウトクさんが俺を諭し、次の話題に移った。
「ところで火炎殿はリリアーナ様を
どう思います?」
「えっお姫様ですか?」
「はい、リリアーナ様もなかなかの巨乳。
我が同志ならあの胸を揉みしだき、
むしゃぶりつきたいはずです。」
「確かにそれはありますが、
正直にいってしまえば、
川田の反応があれなのでちょっと、、、、、。」
「なるほど、そうであるなら、私は
川田殿に感謝するべきですかな。」
「川田に感謝ですか?」
「はい、私としましては、火炎殿と
リリアーナ様がくっつくのはちょっと、、、。」
「あれっダメなんですか?」
ゴウトクさんが意外なことをいった。
「はい、私は火炎殿にこの国に
とどまって欲しくありません。」
「俺は必要ないんですか?」
「必要ないというより持て余すでしょうから。」
「持て余すですか?」
「はい、火炎殿。これは私からの忠告、
いえ助言ですかな。あなたは確かにお強い。
しかしながら精神が未熟でありますな。
達也殿に対して攻撃した事は別に構いませんが、
そのあとの発言がよろしくない。
格下相手にムキになってはダメです。」
ゴウトクさんの話を黙ってきく。
「もっと心に余裕をお持ちください。
客観的に己を見据え大人になるのです。
火炎殿の容姿はとても整ってらっしゃる。
さすれば、女子などヤリたい放題でしょう。」
(心に余裕、、、ヤリたい放題!!!)
ゴウトクさんの助言を魂に刻んだ。
変身時の外見補則
「頭部 各色のフルフェイスヘルメット
バイザーは白ぶちの黒。
着脱自由、中はどんな長髪も
収まる謎空間。」
「胴体から腰部 各色のベスト
そのしたに各色の全身タイツ
女性はうえにVネックの白の
ハイレグレオタード。
ベルト バックルに透明な水晶
中に各色の光。
男性は各色の膝上の長さの短パン。
女性は各色のフレアミニ。」
あと白い手袋とブーツ。
赤い全身タイツ、、、、
想像したらただの変態でした、、、
しかしフレーズは気に入っているので
作中ではこのまま全身タイツでいきます。