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空は去る
天は身を焦がし
海は忘れる
時は雫と化し
夢は眠る
花は石となり
風は歌う
夕闇に消えた足跡と
朝焼けに似たため息
正午の太陽に溺れた涙と
深夜の月にほれた幻
愛を汚す魔物の傍にたたずむ天使が
恋におぼれた魔物の傍で愛でられる天使に
ほほ笑みを向ける
罪に溺れずとも罰にひたりて生きる友へ
ささやかに送られる葬送の花束
孤高の剣士が指し示す道に村人はついていけない
愚かなる賢人にさとされて従う勇者はいない
遥かなる高みに登るものは大いなる太陽に焼かれる
空は虹を抱えて
夕焼けに恋をする
自らを映す海に
そは自らに
恋の真意を知りし時
空は去る
永久に恋のできぬ場所へ
救いの天使などはいない
誘惑の悪魔もいない
空は空だけを見続ける
2012/09/04




