ブランディーヌの心 2
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ローズが覚悟を決めるとすぐにジゼルはベルでニーナを呼びつけた。
「ブランディーヌの部屋に案内してあげてちょうだい」
ジゼルの言葉に、ニーナは一瞬だけ安堵したように口端を持ち上げて、「かしこまりました」と頭を下げる。
「ローズ王女」
ローズが礼を言って部屋を出て行こうとすると、思い出したようにジゼルがローズの背中に声をかけた。
「ブランディーヌはね、気が強いところがあるし、思い込みが激しい子だけど、悪い子ではないのよ。ちょっと気難しいから手を焼くかもしれないけれど、きちんと話せば、きっと本心を打ち明けると思うわ。……余計なお世話かもしれないけれど」
ローズが振り返ると、ジゼルは優しい顔で少しだけ心配そうに微笑んでいた。ブランディーヌのことを心から案じているのだとわかる顔だった。「母の顔」だと、ローズは無意識に思う。ローズの実の母親は、ローズのことを疎んじていつも怖い顔をしていたけれど、母の代わりだったアリソンは、たまにローズにこんな顔を向けていた。
なんだか無性にアリソンに会いたくなって、ローズは微笑むことで表情を取り繕った。取り繕わなければ、不意に襲って来た寂寥感に顔をゆがめてしまっていただろう。
ローズはもう一度ジゼルに頭を下げて、今度こそニーナともに部屋を出る。
マルタン大国についたばかりのころにミラのお土産を買うために立ち寄った店で見たような、カラフルで煌びやかなランプが、装飾品として廊下のところどころにおかれていた。だからだろうか、重厚な雰囲気のある城と違い、王宮は華やかで明るい印象を持つ。
「こちらがブランディーヌ王女のお部屋になります」
ニーナが一つの部屋の前で立ち止まった。すでに王妃から遣いがあったようで、見張りのために部屋の前に立っている二人の兵士が、ローズが通れるようにスッと横に避けてくれる。
「わたくしはお部屋の前でお待ちしております。……王妃様からご連絡されたそうなので大丈夫だとは思いますが、もしも何かありましたら大声をあげてくださいませ」
王妃が釘を刺したからこの前のようにローズに手をあげることはないと思うけれど、と言いながらも、ニーナは心配そうな顔をする。
兵士二人も、何か言いたそうな目でローズを見ていた。ローズに何かあれば、兵士がラファエルから叱責を受ける可能性があることに気が付いて、ローズは安心させるように二人に向かって微笑む。
ニーナがブランディーヌの部屋の扉を叩いた。
「ブランディーヌ様、王妃殿下よりご連絡があったかと思われますが、ローズ王女殿下をお連れいたしました」
「……。……入ってちょうだい」
数秒の沈黙のあと、部屋の中から不機嫌な声がした。ブランディーヌ本人の声だ。
「どうやらすでに侍女を下がらせているようですね」
ブランディーヌ自らが声を発したということはそういうことだろう。
ニーナがそっと、部屋の扉を押し開けた。
「いってらっしゃいませ」
ローズはきゅっと表情を引き締めると、ブランディーヌの部屋に入る。ぱたんと背後で扉が閉まる音を聞いた時、ちょっとだけ肩が震えてしまった。
ブランディーヌはソファに腰かけてお茶を飲んでいた。
ローズが扉の前に立ったままでいると、ブランディーヌがじろりと睨んでくる。
「いつまで立っているつもり。お座りなさい」
「は、はい。失礼します」
ローズはブランディーヌの対面に腰を下ろしたが、そこにローズのためのティーセットは用意されていなかった。わかっていたことだが、まったく歓迎されていないのだと知って、ローズはしゅんとする。
「言っておくけど、叩いたことは謝らないわよ」
ローズが何か言う前に、ブランディーヌがイライラした口調で言った。
機嫌が悪そうなブランディーヌは、少しだけ姉のレアに似ていた。でも、レアほど怖いと思わないのは、ブランディーヌがローズ自身を「見て」くれるからだろうか。レアはローズを対等なものと認めていなかったのでその辺に転がる石ころのような目でローズを見たが、ブランディーヌは一人の人間としてローズを見てくれている。「謝らない」と宣言することが、そういうことなのだ。レアならばそんなことすら言わない。
「はい」
ローズが頷くと、ブランディーヌは変なものを見る目つきになった。
「はいって、あなた、わたくしに謝らせたくて来たんじゃないの?」
ローズはきょとんとした。何故そのような誤解を与えてしまったのだろう。
「いいえ、違いますよ」
ブランディーヌがますます不審そうな表情になった。
「はあ? じゃあ何しに来たのよ? 閉じ込められたわたくしを笑いに来たわけ?」
「そ、そんなことはしません!」
ローズがぷるぷると小さく首を横に振ると、ブランディーヌはティーカップをおいて腕を組むと、顎をわずかに上げ、ローズを上から見下ろすように見やる。
「だったら何の用よ」
「えっと、その……」
「言いたいことがあるならはっきり言いなさい!」
「ご、ごめんなさい!」
ブランディーヌの剣幕に押されて口ごもると叱責されてしまった。ローズは大きく息を吸いこんで、意を決して口を開く。
「ブランディーヌ様がわたしを叩いた理由が知りたくて来ました!」
「…………」
ブランディーヌは虚を突かれた顔をして沈黙した。
青い瞳を丸くして、奇異なものでも見たような顔をしている。
「ちょっと意味がわからないんだけど、あなた、わざわざそんなことを訊ねに来たわけ?」
「そんなことじゃないです。重要なことです。だって、ブランディーヌ様が怒ったということは、わたしは知らないうちにブランディーヌ様を怒らせるようなことをしたんですよね?」
ブランディーヌは今度はあんぐりと口を開けて、それから額を押さえた。しばらく押し黙って、やがてぽつりと「言いたくないわ」と答える。
言いたくないと言っているのに無理やり聞き出すこともできず、ローズはしょんぼりと肩を落とす。
ブランディーヌはしょんぼりするローズに向かって、はあ、と小さく息を吐きだした。
「レオンスがあなたを気にする理由が、なんとなくわかった気がするわ。あなた、何というか、変だもの」
「レオンス殿下?」
何故ここでレオンスの名前が出てきたのだろうか。
首をひねったローズは、ハッとした。
(そう言えば、ブランディーヌ様とはじめてお会いしたときに、レオンス殿下がいたわ)
あのときもブランディーヌは怒っていた。そこにヒントはないだろうか。
ローズはゆっくりと、あの時のブランディーヌの言葉を思い出す。
――この女は何⁉
――実のお姉様から婚約者を奪った方は、男漁りにお盛んなのね。
ブランディーヌはローズを叩いたあとで、こうも言わなかっただろうか。
――実のお姉様から婚約者を盗んだ泥棒女は、ラファエルだけでは飽き足らずずいぶん卑しい真似をするのね!
(もしかしたら……)
ローズが視線を落として考え込んでいると、ブランディーヌが形のいい眉を跳ね上げる。
「何を呆けたような顔でぼんやりしているの?」
「……あの」
考え事をしているぽやんとした顔のまま、ローズは顔をあげた。
「ブランディーヌ様は、レオンス殿下がお好きなんですか?」
「なっ――――」
ブランディーヌが短く息を呑んで、凍りついたように動きを止めた。白くきめ細やかなブランディーヌの頬が、リンゴのように真っ赤に染まる。
ああ、やっぱり――とローズは確信した。
思い出してみると、あの時のブランディーヌは嫉妬していたように思えたのだ。その対象が誰なのかは、彼女が何に対して怒ったのかを考えるとすぐにわかった。
(八年前に婚約破棄になったと聞いたけれど、ブランディーヌ様はずっとレオンス殿下のことを想っていたのね)
国の事情で別れるしかなかった相手が八年ぶりにやって来て喜んでいたところへ、彼の側に違う女の影があれば不安になるだろう。ローズはただ話をしていただけだが、ブランディーヌにはそうは見えなかったのかもしれない。
ブランディーヌのあの行動が嫉妬からのものだとわかると、ローズは妙に納得してしまった。
マルタン大国とブロンデル国の関係性。そして八年前に婚約破棄になっていること。それらを考えると、ブランディーヌは自分の気持ちを正直に口にすることはできなかったはずだ。
レオンスに好きと伝えることはもとより、彼の側にいるローズに嫉妬していることも、ローズにレオンスに近づくなと言うことも、はっきりと告げることはできなかったのだ。
口に出すことができない嫉妬は、ぎゅうぎゅうにブランディーヌの心の中に蓄積されて、あの日、はじけてしまったのだろう。結果、ローズに手をあげてしまった。
「意味のわからないことを言わないで!」
ブランディーヌが赤い顔のまま悲鳴のような声をあげる。言葉では否定しているが、顔が、声がすべて肯定していた。
「そうじゃないと説明がつきません」
「そんなの……!」
ブランディーヌは反論しかけて、きゅっと唇をかんだ。
言えば言うほど墓穴を掘ると察したのか、疲れたような吐息をつくと、ブランディーヌはやがて諦観のこもった声で白状した。
「……わたくしは愛する人と一緒にいることはできないのに、あなたはラファエルに愛されて、それでいてレオンスにまでちょっかいを出して……そう思ったら、許せなくなったのよ。悪い?」
「いいえ、悪くないです。わたしだって、ラファエル様が知らない女性と仲良くしていたら、やきもちを焼いてしまいますから」
「悪くないってあなた、自分が叩かれたことを忘れたわけ⁉」
「忘れたわけではありませんけど……仕方がないことかなとも思ったので」
ローズが嫉妬した時にブランディーヌと同じ行動をとるかどうかはわからないけれど、嫉妬してもやもやしているとき、冷静でいられなくなるだろうなとは思うのだ。
ローズはグリドール国にいたときに悪意にさらされることに慣れてしまっているので、多少のことならば「仕方ない」で流すことができる。
しかしそうとは知らないブランディーヌは、愕然としていた。
「仕方ない……ですって?」
「はい、だって、嫉妬でついカッとなってしまったんですよね? あっ、でも、安心してください。わたしとレオンス殿下は本当にお話ししていただけで、何もないですよ? わたしはラファエル様が、その……大好きなので」
言いながらローズが真っ赤に顔を染めると、ブランディーヌが天井を仰いだ。
「はあ、なんだかすごく馬鹿馬鹿しくなってきたわ。どうしてわたくし、あなたに嫉妬なんてしたのかしら? だいたいあの性格の悪いラファエルを好きになる時点で普通じゃなかったわね」
「性格が悪いなんてそんなことないです。ラファエル様はとてもお優しいですよ」
「ああ、もういいわよ、ラファエルのことなんてどうだって」
心の中の感情をすべて吐き出すように天井に向かって長い息を吐いて、ブランディーヌがベルを手に取った。
「わたくしに紅茶のお代わりを。そして、ローズ王女にもお茶とお菓子をお出ししてちょうだい。……言っておくけど、あなたに心を許したわけではないのよ。ただ、話をしていると喉が渇くでしょうから、それでよ」
お茶が用意されるとわかってローズが顔を輝かせた途端、そんな念押しが飛んできたけれど、それでも構わなかった。ちょっとだけだけど、ブランディーヌに認めてもらえた気がする。
お茶とお菓子が準備されると、ブランディーヌは侍女に下がるように命じた。
(あ、マカロン!)
並べられたお菓子の中に色とりどりのマカロンが並んでいるのを見て、ローズがにこにこと笑う。
「あなたを見ていると、なんだか警戒心のない小動物でも見ている気分になるわ」
「え?」
「なんでもないわ。どうぞお好きなものをお食べになって?」
「ありがとうございます! じゃあ……」
色とりどりのマカロンに目移りしながら、ローズは黄色のそれを手に取った。レモンクリームのマカロンである。
「マカロンが好きなのね」
「はい!」
「そう。余ったら包んで持って帰っていいわよ。わたくしはマカロンよりショコラケーキのほうが好きだから」
「いいんですか? 侍女も喜びます!」
「侍女……ああ、あの失礼な侍女ね」
ブランディーヌが顔をしかめて、ぐさりとショコラケーキにフォークを刺す。
「あ……えっと、あの時はミラが失礼をいたしました」
「いいのよ。あなたをかばおうと必死だったんでしょ。ちょっと過保護すぎる気もするけど。侍女と言うよりは、母親とか姉のような感じがしたわ」
その感想は間違っていないだろう。ローズがミラを姉のように思うのと同様に、一緒に育って来たミラも、ローズを妹のように思ってくれていると思う。
けれども、ローズの特殊な生い立ちは、わざわざ口に出すようなものではない。ローズは曖昧に笑って、ティーカップに口をつけた。
「わたくしね、少し期待をしていたのよ」
お菓子を食べながらお茶を飲んでいると、ブランディーヌも徐々にローズに気を許してきたのか、ショコラケーキを食べながら、ぽつりぽつりと自分の心の内を打ち明けてくれる。
「婚約が解消されてから、レオンスとはずっと会っていなかったわ。ブロンデル国との関係性を考えると、安易に手紙も送れない。八年がたって、もうどうあっても無理かしらって思っていた時に、国交改善を目指してレオンスがこの国に来たって聞いたの」
ショコラケーキを一つ食べ終えて、ブランディーヌが次に何を食べようかと皿の上を物色する。そして、ピスタチオのケーキを取ると、フォークで切り分けて口に運びながら続けた。
「国の関係が改善すれば、もしかしたら復縁もあり得るかもしれない、そう思ったわ。でも、レオンスはわたくしには興味がなかったのね。この国に来たというのに、ちっとも会いに来てくれなかった。八年間想い続けていたのは、わたくしだけだったのだと思うと、悔しくて悲しくて、あなたにあたってしまったのね」
「レオンス殿下は、ブランディーヌ様のお気持ちを知っているんでしょうか?」
「知るはずがないわ。だってレオンスは、わたくしのことなんてどうでもいいんだもの。国のことに忙しいのよ。……そしてそのうち、どこか別の国の王女か自国の令嬢と結婚するんじゃないかしら」
愁いを帯びたブランディーヌの声に、ローズは小さな疑問を持った。
(本当に、そうなのかしら?)
レオンスがブランディーヌとの婚約を解消して八年がたっている。レオンスは現在二十五歳だと聞いた。ブロンデル国の成人が十六歳であることを考えると、レオンスに結婚する気があるのならば、すでに誰かと婚約なり結婚なりをしていてもおかしくない。王太子ともなれば世継ぎ問題も絡んでくるので、いつまでも独り身でいるはずがないのだ。
(このタイミングでレオンス殿下がマルタン大国との国交改善に動いたことも、何か理由があるはずだわ)
ラファエルの口ぶりだと、お互いの国の主張は全くかみ合っていない。普通ならば、王太子たちが動くのは、外交官たちが話し合いを重ねて、もう少しお互いが譲歩できる案が出てからではないだろうか。平行線のままでは、はっきりいって時間の無駄なのである。レオンスだって、多くの時間を無駄にするだろうとわかっていたはずだ。それなのに無理に動いたのは、ほかに理由があったのではなかろうか。
都合よく考えすぎかもしれないけれど、その「ほかの理由」に、ブランディーヌが関係しているのではないかとローズは思う。そうであってほしいという希望もあるけれど、レオンスは、これ以上ブランディーヌを待たせることはできないと思ったのではないか、と。ラファエルが聞けば、夢を見すぎだと笑われるだろうか。
「あなた、目を開けたまま寝ているの?」
「え? あ、違います! ちょっと考え事を……」
「考えごと? ……ああ、そうなの。ぼけっとした顔をしているから寝ているのかと思ったわ」
少しくらい表情を取り繕うことを覚えたらどうかしら、とブランディーヌがあきれ顔をする。
けれども、ローズは同時に二つのことに集中できるほど器用ではないので、この癖をどうにかするのはたぶん無理だ。
ローズはショコラのマカロンに手を伸ばし、空気のように軽いそれをゆっくりと咀嚼すると、顔をあげた。
「あの、ブランディーヌ様。差し出がましいかもしれませんが……、レオンス様に、お気持ちを伝えたらどうですか? 人目があったら難しいかもしれませんけど、二人きりなら、お伝えしても問題ないですよね?」
「あなた、わたくしが謹慎処分を受けていることを忘れたの?」
「それなら、わたしが何とかしてみせます。だから……」
「仮にできたとしても、それを言ったところで、どうなるというの?」
「どう……なるかは、わたしにはわかりませんけど……でも、ブランディーヌ様はこのままでいいんですか?」
「……まあ、よくはないでしょうね。わたくし、どこかに強制的に嫁がされるらしいから、このままだともう二度と会えなくなるでしょうし」
ジゼルがローズにブランディーヌの処断を任せたことを知らないのか、ブランディーヌは遠い目をして自嘲する。
ローズがハッとして、ジゼルからブランディーヌの件はローズ預かりになったことを暴露すると、ブランディーヌは目を丸くした。
「あら、それを言っていいの? わたくし、あなたに取り入って処罰が軽くなるように働きかけるかもしれないわよ」
その考えが及ばなかったローズは「あ!」と声をあげる。
「あ……ええっと……」
「ぷっ、冗談よ」
ブランディーヌはくすくすと笑って、綺麗に整えられた爪先で顎を叩いた。
「あなた、お人よしって言われない?」
「い、いえ、あまり。……迂闊だとは、言われますけど」
「そうね、迂闊だわ」
「うぅ……」
はっきり言われてしょぼんとしたローズに、ブランディーヌが「でも」と続ける。
「でも、何も言えないまま永遠に会えなくなるくらいなら、レオンスに話してみようかしら。何も変わらないかもしれないけれど、少なくとも何もせずに後悔するよりはましかしらね。協力してくれるのよね?」
「はい! もちろんです!」
「ふふ……」
ブランディーヌは今日一番の柔らかい表情で微笑むと、ふとローズの頬に視線を止めた。
「この前は、叩いて悪かったわ。ごめんなさい。もう痛くない?」
「大丈夫です」
「そう……よかった」
ホッと息をついて、ブランディーヌは時計を確認すると、ベルで侍女を呼びつけた。
「今日はもうお帰りなさい。そろそろラファエルの手が空きそうだもの。馬鹿みたいに過保護になっているラファエルなら、あなたが王宮から戻っていないことを知ると乗り込んでくるわよ」
ブランディーヌに習って時計を見れば、夕方を指していた。
ブランディーヌは呼びつけた侍女に、ローズのためにマカロンを包むように指示を出す。
「今日はお話しできてよかったわ。……ミラと言ったかしら。あなたの侍女にも、一言お詫びを言っておいてちょうだい。ひどいことを言ってしまったから」
「必ず伝えておきます」
マカロンの包みを受け取って、ローズはふわりと笑うと、扉の外で心配そうな顔で待っていたニーナとともに王宮をあとにしたのだった。
面白い!続きが気になる!続きが読みたい!と思ってくださった皆様、
ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ
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今回もすずむし先生がとっても素敵なイラストを描いてくださいました!
ぜひ、お手に取っていただけると嬉しいです(*^^*)
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☆あらすじ☆
借り物の侍女服に身を包み、元公爵令嬢サーラはやれやれと首を振っていた。第一王子セザールの依頼で、開拓者の気を触れさせる「精霊の棲む森」の潜入捜査に向かわされたのだ。執着してくる第二王子ウォレス、過保護すぎる義兄シャルを供に迅速な解決を図るが、王子様には別の思惑があるようで? 溺愛距離で迫ってくると、お忍びデートに誘われ最高級のサファイアをプレゼント。身分差も顧みず交際を求められる! 王位争いの足枷になるのは嫌なのにと、増える悩みの対処に迫われるなか、黒幕の不穏な影も忍び寄ってきて――!?
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